春の会津駒ヶ岳 〜辛くて長くての撮影山行
- GPS
- 27:00
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,293m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
28日:(山頂往復) 駒の小屋7:03 - 9:23滝沢登山口 - 10:00国道沿い入口
天候 | 27日:晴れ 28日:晴れ のち 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道沿い登山口近くのテニスコート脇に数十台駐車可? |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:国道沿い入口のトイレ前と滝沢登山口の階段下にあり ■道の状況: (国道〜滝沢登山口)車道にはまだかなりの部分に雪が残り、途中から林の中のショートカットを進む。帰りには谷部にデブリが見られ、注意が必要。 (滝沢登山口〜駒の小屋)階段から暫く土が出ている。雪が出て来てもアイゼンを着けない人が多かったが、我々は安心のため装着。ずっと直登が続き、なかなか辛い。スキーヤー、ボーダーも同じコースを登り、滑って来るので踏み跡が消されて歩きにくい箇所多し。 (駒の小屋〜頂上)特に問題なし。 ■入浴:「こまどり」さんで無料入浴カードを借りて「燧の湯」へ。正規料金 500円。 ■食事:燧の湯近くの裁ちソバの店「丸屋」 http://www.naf.co.jp/maruyashinkan/welcome.stm |
写真
感想
山岳写真ASAの仲間Aさんと雪の残る会津駒ヶ岳へ。
昨年もこの時期に登る予定だったがメンバーの体調不良で中止したので春の駒ヶ岳は初めて。
天気予報はベストではなかったが、僅かの可能性に縋って出発。桧枝岐の民宿に前泊する。
民宿から目と鼻の先の登山道入り口から歩くとすぐに車道上に雪が残る。暫く行くと冬季のショートカットルートの表示があるのでそちらへ折れる。
30分ほど林の中を歩いて滝沢登山口に到着。ここまでで50分ほどかかってしまった。この手前から林の斜面を尾根に直登するショートカットがあるが、我々は夏道に沿って歩くことにする。階段から少しの間は雪がなく地面が出ているが、10分も登ると雪が出てくる。
天気は良く、日が差しているので暑く感じる。雪も緩んでいて歩きにくいので、早々にアイゼンを装着。尾根直下の急斜面を登ると平坦な場所(ヘリポート跡か?)があって、ここで谷筋のショートカットを歩いて来た人達と合流する。
休憩を取ってからいよいよ尾根を直登。急登を一つ越えるとすぐに次の急登が連続する。緩んだ雪の影響もあって水場の場所までいつもの倍近い時間がかかった気がする。
大戸沢岳方面の尾根が対面に見え始めた頃にはすっかり足の力がなくなって、頻繁に立ち止まりながら苦しい坂を延々と登る。
そろそろ小屋が見えてくる場所なのだが、と思うが目の前には白いアップダウンが続くばかり。「きっとあの登りの向こうに小屋が見えるはず」と期待して喘ぎながら登り切って裏切られることを何回も繰り返す。
雪が高く積もったせいで下からは小屋が見えなくなっていた。登山口から5時間、国道沿いからは6時間もかかってやっと駒の小屋に到着。精も根も尽き果てるとはこのことか、と思うほどの疲労感。
それでも天気は下り坂なことを考えて、早めに頂上へ行って来ようと空身で駒ヶ岳山頂を往復。
疲れ切った体を休めようと大きなテーブルを囲む形の休憩室で簡単な昼食+ビール。
そのままダラダラと居座って夕食の時間帯になると、しだいに他の泊り客も集まって来て思い々いに食事を作り、会話を交わして互いに打ち解け、盛り上がって行く。それがここのスタイル。
晴れてはいるが霞っぽくて良い撮影条件ではないので、夕方の撮影は諦めて消灯直前まで皆と飲んで床に就く。
2時過ぎに目を覚まして外へ出てみるとかなり良く晴れて、星が沢山見える。Aさんを起こして撮影の準備をして小屋から駒ヶ岳の方へ少し登った所で天の川を撮る。
3時を過ぎるとこの時期はそろそろ薄明が始まり、天の川のバックの空もやや明るい。山の向こうの町の灯りも低い雲に散乱してオレンジに写ってしまうのであまり条件は良くないが、今年初めての天の川を何とか撮ることができた。
日の出に合わせて山頂まで登り焼ける山肌を狙うものの、この日の東の空はだいぶん霞が強くてきれいに染まってくれない。少し粘って撮ってはみたが大した作品にはならなさそうなので5時半頃に小屋へ戻る。
簡単な朝食を摂り、荷物を整理して7時に小屋を出る。
朝のうちなので雪はそこそこ締まっていて昨日よりも歩きやすい。順調に下って2時間半足らずで滝沢登山口に戻ってきた。
ここで昨日登って来た林の中のショートカットルートに向かうと、谷筋になる部分に大量のデブリが発生している。昨日の陽気で雪崩が起きたようで、上方の木や地肌が流されてしまっているのが見える。
怖いので雪の積もった車道に沿って下りることにする。その車道の上にも一部デブリが残っていて、慎重に通過。やがて沢の急流が横を走るようになり、10時に無事に国道まで下りることができた。
著しく体力を消耗した割には撮影で見合う成果がなかったが、長くて辛かったのに楽しかったな、と思える記憶に残る山行だった。
※ Tadが所属する山岳写真グループ「山岳写真ASA」の
HPはこちら ⇒ http://www.ifnet.or.jp/~asa.p/
山行ブログはこちら ⇒ http://sangakuasa.blog130.fc2.com/
こちらのレコにお邪魔します。
初心者故紹介できませんでしたが、会津駒〜三岩の縦走路には絶好の撮影ポイントが
たくさんありました。幕営し朝夕の写真が撮れたら素晴らしいと思います。
これからもレコの写真楽しみにしています 。
会津駒〜三岩のルート、是非歩いてみたいです テント担いで登れるか、というところが不安ですが
情報ありがとうございました。また会津駒でお会いしたいですね
ご来館ありがとうございました。夏の夜空には会津駒ヶ岳から駒の小屋を通って燧ケ岳まで天の川が走ります。ぜひ写真撮りにおいでくださいませ。
ずっこけ夫婦二人でお待ちしております。
ありがとうございました。
こちらこそお世話になりました
駒の小屋さんもヤマレコの記事を読まれてるんですねえ。滅多なことは書けない
夏は難しいですが、宵のうちにまだ天の川が残る紅葉の頃にはお邪魔するかも知れませんので、よろしくお願いします
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