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Yamareco

記録ID: 440012
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳南稜ルート〜涸沢周回

2014年05月03日(土) ~ 2014年05月04日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
23.6km
登り
1,749m
下り
1,750m
天候 3日:晴れ 4日:晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
もう夕方な上高地に到着。駆け足で岳沢を目指す。
2014年05月03日 16:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
5/3 16:22
もう夕方な上高地に到着。駆け足で岳沢を目指す。
二股に分かれる穂高連峰の間を歩く。
2014年05月03日 17:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/3 17:43
二股に分かれる穂高連峰の間を歩く。
岳沢は営業再開し、テント場は大賑わい。
2014年05月03日 17:59撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
5/3 17:59
岳沢は営業再開し、テント場は大賑わい。
翌日。4時前には出発。雪渓をつめてうっすらとトリコニーが見える。
2014年05月04日 04:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 4:26
翌日。4時前には出発。雪渓をつめてうっすらとトリコニーが見える。
雪渓の雪はまぁまぁの量。
2014年05月04日 04:42撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 4:42
雪渓の雪はまぁまぁの量。
先行PTがすでにいっぱい。
2014年05月04日 05:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 5:43
先行PTがすでにいっぱい。
岩場が見えてきた。
2014年05月04日 06:10撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 6:10
岩場が見えてきた。
振り返ると絶景
2014年05月04日 06:10撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 6:10
振り返ると絶景
トリコニー1峰で渋滞。スカタットで登る人が居ると一気に詰まるので、回り道して追い抜く。
2014年05月04日 06:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 6:36
トリコニー1峰で渋滞。スカタットで登る人が居ると一気に詰まるので、回り道して追い抜く。
トリコニー2峰も越えて後は雪の斜面を登るだけ。
2014年05月04日 06:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 6:47
トリコニー2峰も越えて後は雪の斜面を登るだけ。
広々して開放感あふれるが登りがつらい。
2014年05月04日 07:01撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 7:01
広々して開放感あふれるが登りがつらい。
あと少し。
2014年05月04日 07:28撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 7:28
あと少し。
吊尾根からも歩いている人がいました。
2014年05月04日 07:38撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 7:38
吊尾根からも歩いている人がいました。
山頂到着。
2014年05月04日 08:08撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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山頂到着。
穂高小屋まで降りてきた。穂高小屋からは大渋滞。
2014年05月04日 09:04撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 9:04
穂高小屋まで降りてきた。穂高小屋からは大渋滞。
ザイテングラードも行列
2014年05月04日 09:07撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 9:07
ザイテングラードも行列
サングラスでカメラがちゃんと移ってないが、涸沢のテント場、そこまで混んでない。
2014年05月04日 10:19撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 10:19
サングラスでカメラがちゃんと移ってないが、涸沢のテント場、そこまで混んでない。
涸沢から歩いて3時間半で上高地まで降りてきた。
2014年05月04日 15:37撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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5/4 15:37
涸沢から歩いて3時間半で上高地まで降りてきた。
撮影機器:

感想

ゴールデンウィーク後半

以前秋に行った奥穂高岳南稜ルートに行ってきました。


5月3日、連休初日の7:20新宿発の上高地行きのバスに乗り込むものの、3時間かけてようやく八王子に到着する有様で、GWの大渋滞と事故による進入禁止により大きく足止めを食らってしまった。
ようやく都内を抜けても渋滞は続きようやく、釜トンネルまで来たかと思えば、30分前に起こった地震により道路上の落石があったらしく通行止め。
結局、上高地に到着したのは予定の12:00着から4時間遅れて16:10分。
ザックから荷物を取り出す手間も惜しんで、靴紐だけ結ぶと、岳沢に向かって駆け出した。
路面状況もよく、上高地周辺の道はどこも歩きやすいので岳沢に着いたのは17:30

岳沢のテント場はもう満杯状態になっていて、ぎりぎり一番隅っこのスペースにテントを張るのと同時に夕暮れとなった。
その夜、バスの中でひたすら眠り続けていた僕は寝付けずに、テントの外に出て見ると、満天の星空が、穂高の稜線を映し出していた。星の光に輝く雪渓は幻想的で、まさに手が届きそうな星空を満喫しながら夜を過ごした。

結局あまり寝付けないまま、他のテントから午前3時には話し声が聞こえ始め賑やかだ。僕も起き上がり、コッヘルに水を入れてお湯を作って紅茶を啜った。5月といってもまだ雪の上に張ったテントの中は寒く、プラティバスの水が半分凍るような寒さでは、紅茶の温かさが身に染みる。

朝食を済ませて荷物をまとめ、ハーネスや少量のギアを身に着けてからテントを撤収。

出発したのは4:10頃、もう既に空は明るくなり始めていて、南稜ルートの雪渓にはヘッドランプの光が見えていた。
予想していた以上に先行PTが多く、後続にもPTが迫ってくる。バリエーションルートとは思えない人数は少々予想外だった。

ダガーポジションで雪渓をつめながら、時折寄り道して70度程度の雪壁を登る。ダブルアックスのピックを突き立てると、手ごたえがない。今年の雪はスカスカで粗い氷が表層をつくってはいるものの、中身はすかすかでいくら叩いても硬い部分が出てこない。利く場所を探しつつ、アイゼンのフロントをキックで利かせつつ、アイスクライミングの要領で上に進んでいく。

そうこうしていると、後続PTに抜かれたかと思えば、トリコニー1峰で渋滞。
スカタットで登っているPTの後に1PT、2PTと渋滞を作り始める。

夏には中を通るトリコニー1峰もこの季節はほとんど雪に埋まっていて、スカタットで登っているPTを追い抜く為に横から巻いて通る。
もはやバリエーションルートとは思えない賑やかっぷりだ。

トリコニー1峰から2峰ときて2峰の懸垂下降ポイントも雪でなだらかな斜面となっているので、特に難しさもなく、後は雪の稜線を登るだけだった。

南稜ノ頭に到着すると、山頂には既に大勢の人が居るのが見えた。穂高小屋から上がってきている人が多いようだ。
奥穂高岳山頂から見る景色は、360度に開けていて、白く染まった穂高連峰の向うに岩をむき出しにした槍の矛先が見える。視界をさえぎるものはなく、中央アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳とどこまでも見通せた。

そこから、北へ進み穂高小屋を見下ろすところまでやってくると、次から次へと登ってくる。梯子は取り合いになっていて、渋滞が起こっていた。下る下には登る人が居て、登る人の上には下る人がいるような有様だ。一人が落ちれば何人巻き込むのだろう。ここでもスカタットでビレイしている人がいて、ザイルを何度も跨がないといけないような状況だった。

穂高小屋には座る場所がないくらいの賑わいで、ザイテングラードからは仕切りなしに人が登ってくる。

僕はザイテングラードを下り始める。登る人が左右めいっぱいに広がって登っているので、シリセードで降りるのが怖いが、機会を見つけてシリセードで降りる。快晴の下に雪の表面はぐしょぐしょなので、びしょびしょになったが、まぁそれは直ぐ乾くだろう。

途中アイゼンが外れたことに気づかないで降りていて、後続の人に拾ってもらう。朝から散々蹴りこんで使ってたのもあるがちょっと笑えない状況だ。

涸沢のテント場はまだ余裕があり、300張もない状況だった。一旦テントを張り、受付が午後2時からとの事なのでテントで休んでいたが、明日の天気がどうも芳しくないらしい。朝から雪ではなく雨になるかもしれないとの予報で、下山を決意して、一旦広げたテントを撤収。上高地まで下山を開始。
12時過ぎに出発して、駆け足で降りて上高地に着いたのが15:30。3時間半くらいで上高地まで降りる事が出来た。

上高地からは新島々までバスにのり、松本まで電車であずさにのって新宿まで帰った。


もともとの計画では、北穂高東稜ルートを登る予定でもいたが、悪天候の予報で切り上げて帰ってきてしまった。
少々心残りではあるが、翌日の自分の体がバキバキになってる辺り、ちょうど良かったのかもしれない。
やはり冬季の間登る機会が少ないのでテント装備を担いで一日中歩きとおす体力がまだないらしい。

今回は、ザイルを持っていかなかったので21kg程度の重量となったが、この先のグレードを上げるルートともなると、体力強化が課題となった。





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