笈ヶ岳〜山毛欅尾山・冬瓜山・シリタカ山からのテン泊山行
- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,011m
- 下り
- 1,953m
コースタイム
5:00起床・朝食−(車移動)−6:00白山一里野温泉スキー場に駐車
7:25林道登山口−7:35貯水池登り口−9:53ブナオ山−11:011271m地点 テント泊
■5月4日
4:15起床・朝食
(不要荷物はテントにデポしアタックザックで笈ヶ岳へ)
5:221271m地点−6:301312m地点−7:06ジライ谷分岐−7:36冬瓜山−8:20シリタカ山−8:42岩底谷(かまそこたに)の頭−9:15笈ヶ岳(休憩10)−9:35岩底谷の頭−10:25冬瓜平(トラバース)−12:001271m地点(食事・テント撤収60)13:00−14:57ブナオ山−16:20貯水池登り口−16:27林道登山口
天候 | 1日目:晴れのち曇り(キリ) 2日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※5/2道の駅瀬女(せな)車中泊 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ☆参照地図 山と高原地図「白山」 MAPPLE「日本200名山を登る:下巻」 1/25000地形図「中宮温泉」、「市原」 ☆10本爪以上のアイゼン、ピッケル持参推奨 ☆ブナオ山⇔冬瓜山までは道がありません 尾根を伝うことになりますが、二又分岐する尾根も多く、 特に下りは注意が必要です 実際、この2日間で3回ほど間違った尾根を進み、 途中で気が付くということがありました 事前の読図シミュレーションは必要だと思います ☆ブナオ山⇔1271m地点までのヤブ漕ぎは非常にタフ 太さ3〜5cmほどの多数の灌木が枝を伸ばしており なかなか進めず、かなり体力を消耗します 「ヤブ漕ぎ」が苦手な人にはこのコースはお勧め出来ません ☆1271m地点⇔冬瓜山の途中の雪の痩せ尾根や、 ブナオ山から登山口方面の下りの雪斜面は 底が開いている箇所があるため通行注意 ☆5/4現在、冬瓜山から笈ヶ岳の間はまだ積雪がありました 朝早いうちは締まっていてアイゼンも良く効きますが 気温が上がるにしたがい溶けだしてきます ■下山後情報 道の駅「瀬女」の前には「かんぽの宿」があり日帰り入浴(\800)が出来ます |
ファイル |
笈ヶ岳地図メモ(1/25000)
(更新時刻:2014/05/20 21:29) |
写真
感想
残雪期、とくにGWあたりが登頂適期
笈ヶ岳(おいずるがたけ)に行って来ました
>
■1日目
林道登山口から北陸電力の貯水池への長い階段を登り山毛欅尾(ブナオ)山にとりつきます
すぐに若い灌木が伸ばす細い枝・葉をかき分けての登りとなります
途中、カタクリの群生がいっぱいの花を咲かせていました
1150mくらいまでは雪はなくなっていますが、
ブナオ山頂は一面の雪で覆われていました
今回、一泊二日の計画のためテントを背負っての山行です
ブナオ山まで一気に800mほど高度を上げてきただけに既にヘトヘト
ブナオ山から先は道がなく、尾根伝いに見当をつけていきます
ただ、ここからが大変でした
ヤブ漕ぎの連続
尾根上には太さ3cm以上の枝をヒトデのように伸ばす灌木が…
枝を払って進むと言うより木を押し退けて体を入れて少しずつ前に進むといった感じです
1271m小ピークに出た頃、キリが出てきて視界は10〜30mほどに
初日の目的地の冬瓜平にはほど遠いのですが、
・初めての山
・濃いキリで読図も限界
・踏み跡も薄い
・天気予報では昼前後に曇りだったので、すぐには好転しないはず
と判断し、11時と早い時間でテントを張ることにしました
結局晴れ間がでたのが15時過ぎ
無理せずにあわてずに正解でした
おにぎりを食べて休んでいると少しずつ明るくなって
外を見ると晴れ間の中に目指す頂が!
笈ヶ岳と大笠山
200名山と300名山
先鋭の頂きと大らかな広がり
対照的な形状
さっきまで疲れでくすんでいた心が一気に明るくなりました
このあと日差の中、テントの上で服を干したり焼酎で晩酌したり
ゆったり過ごせました
明日の行程を確認してアタックザックに荷物を詰めて1日目終了
>
■2日目
テントを出ると目に飛び込んでくる美しい稜線
昨日は6時半すぎから寝袋の中
元気を取り戻しスッキリと山頂を目指します
快晴です!
朝の雪は締まっていてアイゼンが良く効きます
冬瓜山に向かう途中、NHK金沢の撮影班がカメラを回しています
石川県ローカルでの朝のニュース時間帯で放送があるそうです
そのカメラの先には青い空の中に真っ白な白山
ジライ谷からの登山者も遠く見えてきました
冬瓜山のリッジは既に雪はありませんでした
ただこの上は少しだけヤブがありますが、
シリタカ山とカマソコ谷の頭と雪を踏んで進めます
横から見ると獅子頭のような笈ヶ岳の頂
最後の傾斜も心地よく登るのも勿体なく感じます
そして快晴の山頂、最高の眺望
狭い中に10名ほど
みな口々に「サイコーやね」と笑顔が弾けています
「下りるのが勿体ないね〜」って
帰りはカマソコ谷の頭下から冬瓜平までをトラバース
栃木から来られたソロの方といろんな山の話をしながら楽しく下ります
途中、珍しい光景に出会いました
太陽の回りにまあるい虹
きっと遠くから「環水平アーク」などに見えた虹だったのでしょうか
テントに戻る頃には、さすがに暑さと疲れでボーッとしてきます
気持ちを取り直して撤収
これからの帰り道が・・・
ブナオ山までのヤブ漕ぎの登りと
ブナオ山からの下りは・・・
食欲もなくなっていましたが、無理やり携帯食を詰め込んで出発
それでも気力を振り絞ってなんとか登山口まで戻ってこれました
大いに疲れた心を癒してくれたモノがあります
ブナオ山の登り下りに咲いているカタクリの群生
自生のカタクリは紫が濃く立ち姿も凛としていました
>
白い霧とヤブ漕ぎと快晴の眺望
GW限定の笈ヶ岳は手強くも甘い「ツンデレな美山」でした
コメント
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笈ケ岳お疲れ様でした。途中山行をご一緒しました栃木の者です。
晴天にも恵まれて最高でしたね!
あれから予定通りに、野伏ケ岳と猿ガ馬場山を登りました。
まだ、帰宅していなくて長野います(笑)
また何処かの山でお会いしましょう。
いやあ、本当に 天気良かったですね!
それに冬瓜山からの登り下りは楽しかったです
次は長野でしたか!なんか楽しんでますね〜
こちらこそ、どこかの山でお会いできるのを楽しみにしています
日光ですかね。。。
naoykさん、こんばんは!
見させていただきましたよ!”笈ヶ岳”
残雪の雪山ソロテン泊、しかも何にもないところでの雪中テン泊♪
テントサイトや山小屋前などではなく、何にも無いところで
しかも雪上・・・もぅ最高じゃないっすかぁ!!
私的にもドストライクでドンピシャな山行ですよ!!
しかも15時過ぎからのあの青空 も!
テント内からの景色も、も〜最高っ!いいですよね〜〜^^
翌日も最高の雪山登山日和で、あの青空に白い雪面とのコントラストも
ホント、最高で言うこと無しって感じですよね!
マジで羨まし〜〜ですよ〜〜〜
藪漕ぎもありで、本当にお疲れさまでした!
私的にも、ほぼドンピシャの山行で、見させていただき楽しかったです!!
次回も楽しみにしています〜
いつもご覧いただいてありがとうございます
「私的にもドストライク・・・」
だと、思いますよ〜
きつい登りもあり、強力なヤブありと、
まさに”ド○”様御用達 のコースですよ
でも、曇りが晴れてからのテントからの景色と、頂上からの眺望は、
それはそれは「サイコー!」でした
この時期、この山を選んで、まさにドンピシャ!でした
刻々と変わる天候と景色と空気
とても強い印象が残りましたよ
かの深田先生も、100名山に「遺憾にも割愛」したと記された笈ヶ岳
ぜひどうぞよろしくお願いします
タイトルからして、山と関係なくてすみません
でも、ホント恐竜。
ずっと恐竜博物館に行きたいと思っていたものですから。
ドストライクでドンピシャですよ。私にとっては
(Lifterさん、すみません。お借りしました)
52枚目の山容があまりにも美しくて。
ヤブ漕ぎとか、読図なんて、今はとても無理ですが、いつか自分の目で見てみたい場所となりました。
ホント、日本全国行きたい場所だらけで、しかも、どんどん増えちゃって困ります
ところで、デジではなくフィルムのお写真の方が、いつも発色が良いと言うか、明るい青というか、メリハリが利いていますよね。
それって、写し方の問題なのでしょうか?
それとも、なにか他の原因があるのでしょうか?
いつも不思議に思っています。
いつもご覧いただきありがとうございます〜
いやあ、恐竜の他にも、いろんな”ツボ”を押してしまったみたいですね
>
52枚目、私も本当にお気に入りのアングルです
白山・・・深田先生の「百名山」にはその魅力が凝縮されたような名文で謳われています
− 威あってしかもやさしい姿の山 −
最近、日光LOVEの私ですが、実は私の一番好きな山なんです
石川県側&岐阜県側からでなく、富山県側からのこの眺望は私にとっても新鮮でした
白山は、また今年も夏に訪れることでしょう
今回の山行は、読図もさることながら気象判断も、ペース配分も、水配分も
なかなかドキドキの山行でした
そのためいろんな書き込みをした地図は大切な宝物になりました
それに、この笈ヶ岳の素晴らしさもお伝えできたようでとてもうれしいです!
体力勝負の日帰り急登”○M”コース(ジライ谷)もありますよ
>
あと、写真
いろいろ気を付けて見ていただいて、こちらもうれしくなります!
そうです!!「青」、「赤」が際立たせている写真があります
− 露出補正(−1) −
最近よく持っていくフィルムカメラでは、晴れた日の日影以外はずっと、この設定にしています
カメラの特性だと思いますが、今回持って行ったフィルムカメラは青が良く出るようです
デジカメでも、よくマニュアルを読むと調整が可能ですよ
たぶん、”プログラムモード”とかで設定が出来たりします
ただし、花を接写で取る際には逆に(+0.7〜+1)補正が良かったりします
デジカメで調整が出来るのであれば、ゆっくり被写体に向かって露出補正をしながら
何パターンも撮影すれば、自分の好みの色合いが出てくるでしょう
是非お試しくださいね〜
もしかして、きっと「青いカエルさん」も快晴の中では”アズーリ”のように
青くなってしまうかも、です!!
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