銀山平から皇海山を稜線で往復(日帰り)
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- GPS
- 11:33
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,010m
- 下り
- 1,994m
コースタイム
-9:01庚申山-10:12薬師岳-10:19白山-11:01鋸山-11:40不動沢のコル
-12:25皇海山12:32-13:05不動沢のコル-13:42鋸山13:53-14:36白山
-15:09駒掛山-15:40庚申山-16:03一の門-16:28庚申山荘-17:14一の鳥居
-17:51銀山平ゲート
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ゲート前には登山ポストなかったみたい。 庚申山荘の手続きができる国民宿舎「かじか荘」へ出せばよいもかも。 下山後は「国民宿舎かじか荘」で立ち寄り入浴できます。 私は草木湖のほとりにある「サンレイク草木」の立ち寄り湯を使用しました。 庚申山のお山めぐりはよく整備されていますが、本コースはざれ場が多く下りは慎重に。 庚申山→白山はまだ笹薮がまばらなので、藪を漕いでも道は見えました。繁茂すると見にくいだけでなく、朝露や霧で服が濡れますので注意が必要です。 白山⇔鋸山は両側が切れているところもあり、かなり急なクサリ場とはしごが連続する箇所で、心臓バクバクでした。足元はざれているし、コース脇の樹木も結構枯れ木になっていて、つかんだら折れたし....。 |
写真
感想
骨折明けのリハビリ3回目。
前回、前々回はかみさんとかとの山行きだったので、今回は少しハードに。
昨秋、道間違えでなぜか戻ってしまった庚申山経由、皇海山コースです。
これまで3回トライしたものの、成功はわずかに1回と愛称の悪いコース。
過去2回の敗退時はいつも小雨と雲。藪も深くて、藪漕ぎ時に全身びしょぬれ。
でも今回は晴れそうだから何とかなるかな.....。
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本当は4時すぎには銀山平に着いて、明るくなり始めた中を出発の予定でした。目覚ましなしでは3時前に起きるのが精一杯で、現地到着6時。秋なら帰路は真っ暗になるのですが、そこは初夏で長い一日を味方につけての出撃です。
とにかく鋸山手前の難所で気力と体力を消耗することから、足をためる作戦。先週の「塔の岳」のあと、かみさんや次男(小3)より長く残った筋肉痛(木曜日まで)もあり、そうとう今回も苦戦が予想されました。過去3回はいずれも速いペースで登っていったのですが、庚申山荘〜庚申山では後ろの方に道をお譲りするくらいのゆったりとしたペースをキープ。そのため、ほとんど休憩なしで、難所の手前まで来ることができました。
登山道から、わずかに離れた直径3mくらいの平らな場所に「白山」と書かれた山頂碑があります。庚申山からここまでは、藪漕ぎのためにトレッキングポールを使うことが多いのですが、ここにくると仕舞います。今回は藪が茂る前だったので、藪漕ぎが秋に比べてずっと楽だったのでポールは使うことなく到着。いよいよ、ハシゴとクサリの連続です。
しかし、さすがにガイドブックで体力:★★★★★、技術:★★★★のコースです。鋸山周辺は単なるハシゴ&クサリではなく、両側が切れ落ちている稜線を進まなければなりません。もともと高所恐怖症でしたが、最近は少し耐えられるようにはなってきました。しかし、心臓は正直ものでバクバクと拍動を荒げます。ハシゴやクサリをつかんで上り下りしたから心臓に来ているのか、はたまた恐怖心のためなのか。
でもここを始めて通過したときから2年半。登山歴も通算4年を数えることになりましたので、そこは落ち着いて心臓の鼓動が収まるまで待つことができますし、単にクサリに頼らず3点支持で冷静に対応できるようになりました。まあ、早い話が休み休みということです(笑)。
今回一番怖かったのは両側が切れたザレ場ののぼりでした。ここにもクサリがほしかった!何とか足をとられずに通過し、傍らの木にしがみつきほっと一安心。でも予定ではここを帰るのよね。
最後の長い鎖を登り、両側が切れた稜線をしばし進むと、ようやく鋸山山頂に。ここで久しぶりに人に遭遇。5〜6人は憩っていたでしょうか。ゆっくりと登ってきたので、ここからは降下。これから目指す皇海山が見えるのは心強いですが、日光白根はかすんで見えません。あえて山頂では休憩を取らずに、山を下ります。
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鋸山からの下りも、心休まる道ではありません。上部にはトラロープが3本。荒れた登山道を木や木の根っこを頼りに下りてきます。途中のクサリ場で9人の中高年のグループと行き違えることに。
「何時に出てきたの?」
「6時過ぎです。」
「ずいぶん早く出たのね。」
どうも栗原川林道から来たと思われたようです。
銀山平から来る人はマイナーですからね。
予想外に不動沢のコルまでに時間がかかり、すでに出発から5時間30分あまり経過しています。さらに、目の前には山頂まで70分の文字が....。幸いここまでは足をためてきたのでまだ余力はありましたが、帰りに難所を通過することを考えると、ここでもパワー登山は出せません(弱気)。途中で親子連れのパーティーを追い越しただけで、見覚えのある青銅の剣に到着。ご利益があるかなと触ってみましたが、ちょっと台座が動くようです(汗)。その先の山頂についたのが12:25。出発から6時間10分。後から調べると、前回はここまで同じ経路で6時間25分でしたので、ゆっくり歩くことを心がけたにもかかわらず早着しました。やっぱり、休まないと時間がかからないんだね。
山頂では女性2名、男性1名のパーティと談笑。栗原川からの情報を仕入れました。遠方から見るとどっしりとした山容には惹かれる者がありますが、展望には恵まれないこの皇海山に一人で栗原川から登らないでしょう。誰かに連れて行ってと言われたら考えますけどね。
10分で昼食を摂り、下降。さすがに、2140mの標高があるだけに残雪もあり、ここでトレッキングポールを使用。
不動沢のコルを過ぎて急坂の手前ですぐに仕舞いました。ここからはロープや3点支持だしね。
まだ足を使わないように心がけたため、皇海山の山頂で出会った3人のパーティーに追いつかれました。けっこうなスピードで彼女たちは登ってきます。
鋸山もゆっくり登ったつもりでしたが、ちょっといいところをみせようとしたのでしょうか、山頂では3人組に10分ほど先着。しばし休憩も姿はみえません。とりあえず写真を撮ってあげようと待っている間に辺りを見回すと、日光白根や男体山がうっすらと見えているではありませんか。晴れていれば、至仏山、燧ケ岳などもみえるはずですが...。
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鋸山からはもとの稜線を帰るか、六林班峠を経て笹原を進むか、二通りのコースがあります。過去2回は六林班コース、前回は鋸山には届かなかったものの稜線を往復。今回は「自らの恐怖心」を打破するべく、完全にトレースすることにしました。
一番大変だったのは、最初の長いクサリ場。実際のザレ場の通過は周囲の木や根っこをつかみながらでしたが、つかんだ枯れ枝がぽきっと折れたときはヒヤッとしました(笑)。逆に垂直に近く見えた登り返しのクサリ場は、登る前に下からステップを確認してから取り掛かったので、意外と冷静に登ることができました。でも腕力のない女性には難しいかと思います。
白山についてからは恐怖心もなくなり、庚申山までのアップダウンを難なくこなしきり、往路よりも少し短い時間で踏破できました。庚申山からの下りも登りのときは気づかなかったのですが、意外とザレ場が多く、ヒヤッとする場面が。
六林班峠からの道は、右側がいつも谷になり踏み抜きの心配があります。また何よりも11から12箇所の沢を渡るのですが、そのたびに細いトラバースを慎重に上り下りする必要があります。まだこの時期には残雪があるかもしれませんし、夏になれば藪が茂ります。そして、その距離の長いこと。
まあ、何度も訪れるコースではないかもしれませんが、難所をこなせれば稜線のほうが短時間ですむことがわかりました。
結局、皇海山の往復は2年半前よりも1時間短く11時間33分。
休憩が30分弱ですから、やっぱり疲れました。
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帰路は国民宿舎サンレイク草木の立ち寄り湯に。時間も遅くて、空いていました。
帰りの高速の運転中に右足がつったのはおまけです。
お疲れ様です。気を付けてくださいね。
こんばんは。
皇海山と鋸山山頂で写真を撮ってもらった3人組です。
鋸山、おススメして下さって、ありがとうございました^^
行って良かったです
鋸からの下山姿、遠くから陰ながら見守っていましたよ〜
しかし骨折のリハビリとは、恐れ入りました
またどこかでお会い出来たらよろしくお願いしますね
コメントありがとうございました。
何度か鋸山を振り返ったのですが、お姿発見できず残念でした。
皇海山側より幅が狭いので、本当にびびりました(笑)。
皇海山の山バッジ手に入れてないので、レポに従い吹き割りの滝で手に入れます (感謝)。
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