雨の摩周湖と摩周岳(カムイヌプリ)
- GPS
- 04:46
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 640m
- 下り
- 644m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
写真
感想
北海道の山には登ったことがありませんでした。そもそも北海道に来ること自体がかなり久しぶりです。早朝の飛行機で女満別空港に到着し、レンタカーで移動。まずは小手調べということで摩周岳を目指すことにします。
初めての北海道登山なのですが、残念ながら雨模様なのでした。摩周湖といえば、霧というイメージですが、雨はあまりいただけないですね。第一展望台は、青空だときっと美しい風景が見られるのだと思います。登山道はまずは緩やかな下りで始まります。湖の上はガスが取れていて、ある程度は見渡せます。道には白やピンクの花が咲き、本州では見ない風景になにもかも目新しく、楽しくなってきます。特に印象に残ったのは、あちこちに咲く白いアジサイと、やたら大きくなるアキタブキでしょうか。
ガスの向こうに見え隠れする山頂の方を見やりながら下っていき、標識のある最低鞍部から緩やかなダケカンバの林の中の登りになりました。緩やかですがしっかりとした登りをひと時楽しみ、683.2mの地点に到着。展望台から3.1kmの標識がありました。ここから、西別岳分岐までは緩やかな草原のアップダウンが続いて、大変気持のいい道でした。小雨が降り続いていますが、視界はある程度あり、摩周湖や摩周岳、西別岳なども眺められて、開放的な雰囲気が続きました。花はいろいろとありましたが、中でもトウゲブキの花は大味なイメージがありますが、笹原の中に咲き乱れている風景は広大な草原によくマッチして、目を楽しませてくれました。
やがて西別岳との分岐となり、摩周岳方面に進みます。このあたりは火口壁の縁を通る形で、傾斜はどんどん急になっていきます。右側の斜面に回りこむと、樹林の中のつづら折の急登となり、最後に樹林帯から出て、風が通る山頂に登りつきました。
山頂からは眼下に摩周湖が見下ろせます。そして、遥か500m下に火口跡があります。岩のゴロゴロした狭い山頂で、イワギキョウやイワブクロが咲いていました。岩に腰掛けてガスの流れる摩周湖を見下ろしていましたが、天候のためか妙に内省的な風景です。やがて雨がはっきりと音を立てて雨具に当たり始め、風も強く寒くなってきたので、短い時間の滞在でしたが、下山することとしました。最後に岩陰に小さなクワガタムシが休んでいるのを見つけました。
帰路は往路を忠実に辿ることになります。雨は本格的に降り始めました。緩やかな草原歩きですが、視界はもはや閉ざされ、路傍のトウゲブキやモイワシャジンが唯一の楽しみです。雨の草原も終わって、樹林帯の下降に入り、鞍部から第一展望台までの登りとなります。最後の第一展望台へのだらだらした登りは意外と長く、なかなか到着しません。道は雨で泥濘となっていて、靴の中も水がすっかり染みとおってしまったので、グジャグジャな気分で長い長い緩やかな登りをこなし、第一展望台に登りついたのでした。
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