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Yamareco

記録ID: 457939
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

涸沢ヒュッテ(奥穂高を目指し⇒悪天候でザイテンの取り付きまで)

2013年08月05日(月) ~ 2013年08月06日(火)
 - 拍手
子連れ登山 doritos その他1人
GPS
--:--
距離
34.4km
登り
1,406m
下り
1,394m

コースタイム

1日目
 沢渡ー(バス)−上高地BT−明神館ー徳沢ー横尾ー本谷橋ー涸沢ヒュッテ
 (テントあきらめ小屋泊)
2日目
 涸沢ヒュッテー涸沢小屋ーザイテン取り付き(途中断念)ー涸沢小屋ー涸沢ヒュッテー
 本谷橋ー横尾ー徳沢ー明神館ー上高地BT−沢渡
 徳沢ー明神館ー上高地BT−(バス)ー沢渡
コースタイムはありません(上りは大変遅かったです。)
天候 1日目:曇りのち夕方から雨
2日目:朝から激しい雨のち一旦止んだ後激しい雨
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
雨で岩が滑りやすくなっていました。
朝はまだ晴れていたような記憶が・・・
あと一息でヒュッテに着くところ
午後3時頃から、急にどんよりしてきました
朝はまだ晴れていたような記憶が・・・
あと一息でヒュッテに着くところ
午後3時頃から、急にどんよりしてきました
雨が断続的に降っています。
雨が断続的に降っています。
ザックがでかく、おもく・・・
ザックがでかく、おもく・・・
このときはもう体力の限界にきていたようです
このときはもう体力の限界にきていたようです
ここまで上がってくるまでに「もう無理」
「もう歩けない」を何回も言ってます(笑) 
ここまで上がってくるまでに「もう無理」
「もう歩けない」を何回も言ってます(笑) 
ヒュッテ前の雪渓では、こういう感じで
何回も足をとめます
ちょっとずつしか進みません・・・
ヒュッテ前の雪渓では、こういう感じで
何回も足をとめます
ちょっとずつしか進みません・・・
こんな風になることが何回かありました。
翌日は、朝から大雨となり、ザイテンの取り付きで引き返し、下山となりました
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こんな風になることが何回かありました。
翌日は、朝から大雨となり、ザイテンの取り付きで引き返し、下山となりました
河童橋です。
どうにか上高地BTに着きました
最終のバスまでには間に合い、
ホッとしています
河童橋です。
どうにか上高地BTに着きました
最終のバスまでには間に合い、
ホッとしています

感想

夏休みなので、子供と登山しに行こうということで。
せっかくだから、北アルプスへ行こう。
じゃあ、奥穂高へ登ってみたいということになりました。

2泊3日の予定でした。
前日、沢渡に夜11時30頃到着しました。夜空がの星の数がすごい数でした。天の川を生まれて初めて見ました。
観光案内所のような建物の横にあった上高地観光案内地図を見ていた栃木から来ていた単独男性とちょっとの間、会話しました。
次の日、明神館でその人と再び会い、徳沢から横尾まで、ご一緒しました。
この男性の方は、槍ヶ岳に行く予定ということで、横尾で別れました。

その後、横尾でザックを下ろして休憩に入ったところ、デジカメ(コンパクトですが)がないのに気づきました。
それまでの行動を思い出してみます。
徳沢園の入口の脇の壁のあたりに、ザックと一緒に置いたような・・・
やってしまいました。俗にいう忘れ物です(笑)
横尾山荘はau携帯の電波が入らなかったので、フロントでテレカを購入し、徳沢園にすぐ電話したところ、自分のデジカメが忘れ物で預かっているとのことでした。
(徳澤園のフロントに届けて頂いた方、本当にどうも有難うございます。)

このまま、カメラを下山時まで預かっていただくか、すぐに取りに向かうか5分程考えました。ちゃんとカメラで撮りたいしなー。
徳沢園にデジカメを取りに行くことにしました。
(結局、2日間で画像は掲載した8枚のみです。しかも、疲れてデジカメを出す余裕も無く、雨だった為、スマホで撮ってました。意味無いし・・・)

「ここで待ってろ、どこにも行くなよ」と子供に言って、自分は今歩ったばかりの道を戻ります。
やばい、時間のロス・・・
強制トレラン決定です。(自分は持久走とか長距離走の類が苦手です。)
途中、手ぶらで必死に走る自分を不思議そうに見る登山者の視線が刺さるような・・
(多分気のせいです)

そんなこんなで、往復で約50分で横尾まで戻ってきました。
横尾山荘で昼食、二人ともラーメンを食べました。
本谷橋からは、急に登山道といった感じになりました。
重いザックと、強制トレランの影響でなのか、急にバテます。
こんな感じで涸沢ヒュッテを目指して、少しずつ登っていきました。

初日は夕方近くから雨となりました。翌日も朝から大雨です。
テントを担いで登りましたが、慣れないザックの重さで、夕方、ヒュッテに着いた時には、親子ともヘロヘロでした。

ヒュッテに着くと、子供が「疲れた。小屋で泊まりたい。」と何回か言いました。
無理もありません。重い荷物を持ち、長時間雨が降る中、よく頑張ったと思います。
息子はもちろん、私にも、もはやテント泊をする元気と体力は全く残ってなかったと思います。

「とりあえず、テント場を見てみよう。」と、とりあえず言いました。

実際見てみると・・・
初めて目にする岩だらけのテント場をみて、愕然としました。

「何じゃ、こりゃっ!」 (心の中の叫びです)
大きな岩がデコボコしてます。凸凹です。
「寝れるかいなっ!!」(心の中の叫びです)  ⇒たぶん、実際は寝れます。スミマセン

ザーザー降りで、日没で薄暗くなるテント場を見て「勇気ある撤退」を意味するこの言葉が自分の口から出るまでに時間はかかりませんした。 

「よし、小屋泊にしよう!」 (何がよしなのか意味不明です)

子供は安堵の表情でした。ホッとしたようです。自分も同じくらいホッとしました。
このとき、テント設営やその他のいろいろなことをする元気は全く残っておらず、小屋泊に切り替えました。
フロントで、泊まりの手続きをすぐに済ませます。
この日のヒュッテの到着で、私達はおそらく最後から2番目だったと思われます。
早速、フロントで会計を済ませようと財布に手の指を入れようとしたところ、右手の親指をツキ指をします。
あまりの激痛に「イテッ!!!」と一瞬ですがフロントで大声が出ました。
ヒュッテのご主人と思われる男性と従業員の若い女性がすごく不思議そうな顔でこちらを見ていました。
今思えば、このときにすでに今回の奥穂高を目指す北アルプス山行は終わったようなものでした。

従業員の女性が「部屋へ荷物を置くのは後にして、とりあえず、すぐ夕食にしてください」と説明され、
すぐに階段を下りた食堂で食べ始めます。(遅くの到着でご迷惑をお掛けしてしまいました)
食べ初めてたときは、揃いの制服を着た山岳警備隊の方々が、丁度夕食を食べ終わる頃でした。少しして、従業員の方々も向こう側で夕食を食べ始めていました。
ラストぎりぎりの夕食といった感じでした。
夕食はおかずも色々あり、とても美味しかったです。
親子とも、夕食を食べて、少しずつ元気が回復していきました。
夕食後、従業員の宿泊に関する説明と部屋の名前が記入されたメモを頼りに部屋に到着しました。

ツキ指を目の前で見せられたヒュッテの主人のご配慮なのか、それほどの混雑でないからか、私達親子2人でひと部屋を割り当てられました。ヘロヘロだったので、山小屋のありがたさが疲れた体にしみました。

明日も天気予報は雨です。とりあえず、明日に備えて眠りました。
翌日、目が覚めると、やはり朝から雨でした。しかもけっこうな勢いです。

ザーザー降りの中、涸沢ヒュッテから涸沢小屋まで行きます。5分程休憩した後、奥穂を目指して出発します。
その後も雨はさらに強くなります。途中下ってくる人がかなりいました。自分たちのあとから歩いていたグループも途中で引き返したみたいでした。自分たちは栃木県の登山サークルの団体の方々(20名程)と一緒になり、雨の中、会話をしながら、ザイテングラードの取り付きまで来ました。
強い雨を考慮して、登山サークルの方々は相談の結果、ここで引き返すことにしたそうです。

少し遅れて、自分たちも、結局ここで引き返すことにしました。
ザイテンの取り付きから唐沢小屋へ戻る途中、下から山岳警備隊の方が上がってきて「滑落者がこの先のいるという情報が入ってるのですが、途中見かけましたか?」と聞かれ「見ませんでした」と答えると無線で連絡し、タッタッタッとまたすぐに下って行きました。(昨夜、ヒュッテでおそい夕食を食べていた時に見た制服を着ていました。夏のピーク時期にはヒュッテで長期泊り込みで警備活動をしているようでした。)

結局、自分たちは2泊3日の予定でしたが1日早く切り上げることに。

涸沢小屋に立ち寄ると、雨の様子見で待つ登山者の方々で満員状態でした。
涸沢ヒュッテまで戻り、子供と一緒にコーラやポテトを買って食べて休憩した後、予定より1日早いですが、下山します。

下山途中で、栃木の登山サークルの方々と再びお会いし、本谷橋まで下山を一緒させていただきました。子供も雨の中、励まされたおかげで、元気に歩けました。(有難うございました)

横尾で休憩した時は、雨は一旦止んでいました。
徳沢園では、行きに寄って食べたソフトクリームをもう一度食べてから出発しました。

徳沢から明神館までの林道では、再びザーザー降りとなり、林道に池のような部分が多数出現しました。
靴の中はもちろんずぶ濡れです。

「地面がぐちゃぐちゃだから、転ぶなよ」と子供に注意をしたところ、
その約10分後には見事に泥水の中へダイブしていました。

「ギャーッ、グワァーッ」と息子は泣きます。
「いいから行くぞ、ほら早くしろ」と自分は言います。

かわいそうですが、休憩する場所も時間もないです。しかも、ザーザー降りだし。

子供はちょっとの間泣きながら進みます。
バスの最終便の関係上、休憩する余裕はありません。

明神館に着き、ほんの少し休憩時間がとれました。
帰りは小梨平を通って上高地BTに到着しました。
(行きは河童橋を渡り、梓川沿いを進み、明神橋から明神館でした)
どうにか、バスの最終便までには間に合いました。

色々大変なこともありましたが、いい経験でした。今後につなげたいと思います(笑)
またいつか奥穂高へ行きたいです。
                      
おわり   

長文にお付き合い下さり、ありがとうございました





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