北アルプス/前穂高岳・北尾根
天候 | ■7月31日(土)曇り/時々雨 ■8月1日(日)晴れ/のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
■温泉/新島々近くの竜島温泉(@500円) ■食事/この温泉併設の食堂…メガカツカレー(3人分)はお勧め? |
ファイル |
非公開
4606.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
前穂北尾根。
初の前穂登頂に北尾根から登る。
この甘美な響きに、頭は麻痺し、ふらふらと参加表明してました。
金曜夜に出発し、沢渡到着はAM2:00。
とにかく仮眠をとるべく、テントを張って横になる。
1時間過ぎたころに雨が降り出し、朝起きると軽い雨・・・。
ともかくも5時出発のタクシーで上高地へ。
てくてく歩いて、10時には涸沢に到着です。
さて、天気は曇り時々雨、当初予定の屏風の頭はあきらめて、
5・6のコルの偵察へ。
今年は雪渓がまだまだ多く、5・6のコルの直下まで雪が残ってそう。
アイゼンが合った方が楽チンに登れそうということで、
明日はアイゼンをはくことに・・・。
実は6本爪ですとは言い出せないまま、涸沢ヒュッテで生ビールを2杯!
爆睡しました・・・。
さて、翌朝2:00起床。
3:30には、雪渓に突入し、テクテクテクテク1時間雪が途切れるまで
5・6のコルに向かいます。
6本爪でもしっかり雪を踏みしめればいけるけど、
断然12本爪が楽そうでした・・・。
雪が途切れて更にガレ場をあがること30分、コルに到着です。
ここから、まず5峰。
猿に導かれて尾根沿いを進みます。
踏み後が少しトラバース下降気味についていたので、
ついついそちらに踏み込んでしまいそうになります。
でもここは、尾根沿いに突っ切って、4・5のコルへ到着です。
4峰はビデオ研究の成果か、大きな岩まで楽々登り、
そこから奥又白側にトラバース気味にバンドを進みます。
で、踏み後に従って進むと行き過ぎました・・・。
トラバースに入って見えているスカイラインは、
実は4峰の支尾根。早めに尾根に戻るのが吉です。
登りやすそうなところを良く見ていると、
残置シュリンゲなんかもあるので要確認、要注意でした。
ともかくも、3・4のコルへ。
いよいよ、本番。緊張です。緊張するとアレです。
当然、少々小がしたくなります。
そこで小用を足しに、少し下ると雉打ちの後がぁ〜。
後、一歩で踏み抜くとこでしたよ。。。
さて、3峰。4峰ですっかりビビッた私は、
オールリードということも考慮してフラットソールで攻撃力UPします。
この3峰では行きつ戻りつのデッドヒートを繰り返しましたが、
結果的に1パーティーに追い抜かれました・・・。
1P目 クライミング自体はやさしめです。
でも、アルパインクライミングにかなり緊張です。
凹角沿いを登るとどきどき感が倍増しました。
ここで、前のパーティーがビレイ中。待っている間に、
同行パーティが登ってきます。で、ビレイを開始されちゃいました。
なるほど、横にピナクルがあったのか・・・。経験の差を感じます。
2P目 目の前にでっかいチムニーが。
大の字で登るの?3級?うそだ、そんなはずはない。
悪魔のささやきが聞こえます。「行っちゃえ!」
しかし、ここは冷静沈着にチムニー左のフェイスを登ります。
ゆるスラブって感じで、心地よいクライミングになりました。
後からチムニーを登ってきた人は、ただの階段だったとのこと。
3P目ガイドでは快適なフェイスクライミングと書いていますが、
あっという間に終わってしまいます。
後は、てくてく登っていきます。
3峰を巻いて登っていると3峰のピークに到着?
よくわからないまま、2峰に到着です。
2峰はナイフエッジです。ただ、それ以上に怖いのが懸垂支点すぐ横の
人の頭くらいの岩です。
きっとみんな触ります。そして、動きます。
絶対、いつか、誰か落とします。
そんなこんなで懸垂して、最後の登りを楽しみます。
ついに前穂ピークに到着。そして握手。
感動です。
時間はかかりすぎです。訓練、経験の蓄積が必要です。
そして、地獄の岳沢下りが始まりました・・・。
今まで残雪期を含め何度か計画しながら相性が悪かった前穂北尾根。
今回は子ガモ軍団を従えての挑戦で、見事5・6のコルから登頂成功!
みんな初めてのヴァリエーションながらなかなかのファイト!!
将来は自分のボッカ&リード要員?として楽しみ&頼もしい限りでした。
まあ、冗談はさておき本当にお疲れ様。
さて、クライミングのレベルからいうと非常に簡単。
たしかに浮き石があったり、足場が切れていたすることもあったけど
大筋楽しく登れました。
もっとも、ルーファイは若干曲者で行きつ戻りつ悩みつつ…。
まあ、ある程度間違ってもリカバリーはできるので助かりました。
そうはいっても、もう少し事前の調査と現場での観察の重要さを
改めて痛感することになった山行で、少々反省しています。
このあたりの気楽な感想は、天候に恵まれていたこともあってのもので、
あまり真に受けて取り付くのだけは気をつけてください…なら、書くなって?
次回は残雪期にでも慶応尾根からの完全縦走に挑戦(予定?)!
…本気かぁ〜、このおじさん。
行ってきました! 無事帰ってきました♪ 初バリエーション。
半年前は行かれると思っていなかった世界。カモヴァリ部にお誘いいただき、システムを教えていただきながら、参加許可をいただいたときは、テンション上がりまくり、楽しみぃ〜度100%。それからいろんな情報・意見をいただき、いろいろ考え込んだりもして・・・。出発前は緊張と不安で一杯になることも。
デビュー前夜は涸沢。生ビールで乾杯♪ 軽量化もちょこっとお預けして担いできた夕飯(まぁ、涸沢までだし)は、なかなか好評(自分で言うのもなんですが)。ちょっと(大分)嬉しく、緊張もほぐれました。よし、明日は大丈夫(単純?)。
翌日暗いうちから雪渓を歩き(アイゼンあってよかった)、5.6のコルで装備をつけ、いよいよ・・・。緊張も高まり、歩き出していると、なんだかだんだん楽しくなってきた。岩と戯れるの私好きだったよなぁ、景色も格別ぅ、な〜んて思っていると、なんだか山が迎え入れてくれた気がした(勝手に)、ゲストとしてね。そんなこんなでるんるん気分で歩いていると、(気持ち的には)すぐに4峰に到着。先輩方がルーファイしているとき、これがバリエーションだと実感。お役に立てずに申し訳ない・・・。ガレ場を引き返すときはやっぱり緊張〜、「落ちない、落とさない、絶対に。」 一番不安だった4峰を無事通過し、クライミングエリアの3峰へ。これはロープがあるので少し安心(先輩のリードに感謝です)、少し迷いながらも楽しく登れました。落ちてはいけない緊張感はここでは程よい感じ(先輩のリードに感謝感謝です)。3峰のピークはよくわからず、懸垂ポイントの2峰のピークに到着。懸垂下降は好きだけれど、これまた「絶対」触ってはいけない大きな浮石に注意し、足場の悪いところから始め、支点が動いた気がする感覚を味わいながらの本チャン懸垂(?)は初めて。短くてよかった(ちょっと楽しかった)。そこから程なく前穂山頂に到着〜。ほっ。
あっという間の気がしたけれど、実は結構時間が経っていた。もっと早く行動できるようにならなければ。1分1秒の積み重ねが大切だという先輩の言葉を改めて感じました。今回は本当に「100%」連れて行ってもらった山行でした。ツアーで縦走参加したときでさえ、もっと「自分の力で」山に行った気がする。今回の「自分の力」は歩き通すこと位。これからやらなきゃいけないこと一杯でくらくらするけれど、一歩ずつ成長するしかないなぁ。行きたい気持ちが消えない限り、破門されない限り、できるとこまでやっていきたい。師匠様、先輩方、どうぞよろしくお願いします♪
様々な思いが錯綜した山行でしたが、一言、行って本当に良かった。連れて行ってくださった方、同行してくださった方、皆様に感謝。そして、お天道様とお山に感謝です。
シゲのレポ面白いね☆ オールリードやるじゃん!
皆さんのレポも楽しみにしております。
良い経験が出来て良かったね☆
来年連れてってね
いやいや、むしろ立場が逆です!
いろんなとこ、連れてってください。
でも、涸沢の生中が飲めるならば、
行ってしまうかもですね。
北岳はよろしくです
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