記録ID: 4659016
全員に公開
キャンプ等、その他
積丹・ニセコ・羊蹄山
積丹岬
2022年07月30日(土) ~
2022年07月31日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 270m
- 下り
- 260m
コースタイム
この日は午後から波風強くなる予報だったので、気合入れてデッパ。幌武意港は釣り人がたくさんいて駐車場も埋まりかけていた。海はとても穏やかで、水の流れる音もない海には無音の空間が広がっていた。カモメの羽ばたく音すら聞こえてくる。もはやこの時点で海に惚れてしまった(埼玉育ち)。
少し行くとすぐに巨岩帯に入る。HS豊富だが脆く、またどの岩も大きいので忠実に登っては降りてを繰り返したくはない。落ちたら岩の隙間に吸い込まれそうだ。笠泊まで濡れるつもりは無かったので水を避けるように進むが、水路が入り組んでいるのでだるい。まだ太陽が水平線上にあるが積極的に泳いでいくことにした。
海はべた凪で鏡のよう。右を見れば朝日とどこまでも続く海、左を見れば聳え立つ断崖絶壁。立って見る景色と寝て見る景色が全く違うように、海抜0cmから見るそれは絶景そのものだった。水温も高くて気持ちいい。皆それぞれ泳ぎ方を試して自分に合ったものを見つけていた。泳ぎに不安はなさそう。ただ陸に上がるときは昆布のダシが効いてて滑るのと、ザックの排水が悪いためにとんでもない重荷になる。姿勢を変えて水を捨てるが、これがどんどんと体力を奪っていく。そんなこんなで女郎子岩。妊娠した人のように見える。僕とMesは冷えてきたので陸を行くが他はずっと泳いでいた。笠泊海岸へは岩棚になっていて歩きやすい。知床の獅子岩辺りはこんな感じなんだろうなと想像する。
笠泊では細引きを連結させての確保を試してみる。6m×5を連結し、片方の末端をsLに、もう片方を皆のザックに付ける。細引きを放置すると沈んで海底の岩に引っかかりそうになるので、泳ぎに合わせて出してあげるのが良いだろう。ザックを引っ張るのもそんな大変じゃなさそうなのでいい感じ。Mはザックを筏のようにして悠々としていた。海が荒れている時はザックにくっついて引っ張ってもらえばいいだろう。この時は凪だったので、飛び込んだり潜ったりフリーに行く。めちゃくちゃ楽しい!水もブルーに透き通っていて海底にはウニもたくさんいた。ガヤや小魚の群れも見える。海っていいなあ。感動。しかし僕はすぐに震えてしまいテルモスを飲みながら進むのであった。ずっと浸かってても大丈夫な人たちが羨ましい。
笠泊から先はへつるのは無理で、泳いでは次の岬や岩場に上がり、また泳ぐを繰り返す。乗りあがるのはどこも問題ない。100m弱ほどの少し長い泳ぎもあるので、全然泳げない人がいると難しいかもしれない。
少し陸を歩くと核心としていた出岬東の入江に着く。途中洞窟があったりして雰囲気〇。難なく突破できた。そこから島武意へは歩いていける。出岬ではカヌーで周っている人たちに会った。僕らをエレガントスキー部と勘違いし、どうかしてると言われ、写真を撮られ、面白いからfacebookに載せるねと言われた。僕が震えていたので低体温症に気をつけろとアドバイスをいただき、ぶるぶる君と名付けられた。うっとおしいおばさんだがおもろかった。
島武意に着くとキャンプと海水浴をしている人がたくさんいる。大休止し、キラキラした人たちの前をそそくさとデッパ。軍艦岩(屏風岩)の水路はへつれないので泳ぐ。波が入ってきたらしんどいだろうな。水路から出るあたりで乗りあがれるところがあるが、そこから先もへつれないので二万保海岸まで泳ぐ必要がある。洞窟がいくつもあり、何かが祀られているようだ。このころから少し波が出てきた。二万保のエスケープも下からしっかり見えた。上部の崩落したザレ場のトラバースが怖そうである。ここから先、積丹岬までは泳ぐところはない。ちなみに皆浸水している影響で完全に歩荷訓練である。しかも積丹岬周辺はアップダウンがけっこうある。しんどすぎる!いいプレだな。岬の根元に荷物デポして岬の先端へ。いい景色。風が通る。さっさとピー缶食って進む。
ルシ岬手前で泳ぐ場所が出て来る。風が西から吹くので、ここは波が高かった。すぐ近くに乗りあがれるところはあるが、そこは波をかぶっていて微妙。その先100mぐらいのところには波が弱くて上がれそうなところはあるが、その先がどうなっているかが分からない。とりあえずトラロープで確保して行ってみるか話しているとどんどんと波が高くなり、さっきまで行けそうだった所も絶対に無理に変わっていた。進まなくてよかった。あとほんの少しで入舸港だったので悔しいが引き返す。
積丹岬のすぐ東の所から遊歩道に上がることにした。微沢から微尾根に乗る踏み跡があるのだが、沢型の落石が怖いので間隔をあけて進む。取り付いてみるとザレていて崩れやすく、ホールドも草なのでちょっと緊張する。かなりの重荷だったこともあり微妙だった。ちなみにここは山岳部がクライミングで海岸に下る道として使っているようだ。
何人か疲れきってボロボロになっていたが、遊歩道は景色も最高だし良い観光地である。遊歩道を歩き笠泊の上から海岸に下りようとするも、結構急斜面。空身で行ってみるが、急な草付き斜面でさっきの登りと変わらなそうで、メンバーの疲労的にも危険だと判断し下るのは諦める。広めのとこで泊まることにし、乾燥大会。海岸で泊まるのと別に大差はないがちょい寂しい。テントに入って激暑い中個スぺ大会。エッセンは夜朝ともにパスタ。雑炊と比べると良いところがたくさんあって、伝統が消えていく足音が聞こえた。テントの口を開け、風を取り込みながら沈。気持ち良かった。
7/31
ずっと強風で行動できる見込みは無いが、しっかり暗いうちに起きる。海を見るとすごく流れが速そうである。回復の見込みもないのでそのまま下山した。道路に出ると、熊出没で立ち入り禁止の看板が立てられていた。それで人に会わなかったのかと納得。朝からやってる温泉もないので帰札。途中黄金岬に寄った。海楽しかったなー。個人的にまた行こうと思った。
色々学べたし楽しかったししんどかったし海岸プレをしてよかった。
少し行くとすぐに巨岩帯に入る。HS豊富だが脆く、またどの岩も大きいので忠実に登っては降りてを繰り返したくはない。落ちたら岩の隙間に吸い込まれそうだ。笠泊まで濡れるつもりは無かったので水を避けるように進むが、水路が入り組んでいるのでだるい。まだ太陽が水平線上にあるが積極的に泳いでいくことにした。
海はべた凪で鏡のよう。右を見れば朝日とどこまでも続く海、左を見れば聳え立つ断崖絶壁。立って見る景色と寝て見る景色が全く違うように、海抜0cmから見るそれは絶景そのものだった。水温も高くて気持ちいい。皆それぞれ泳ぎ方を試して自分に合ったものを見つけていた。泳ぎに不安はなさそう。ただ陸に上がるときは昆布のダシが効いてて滑るのと、ザックの排水が悪いためにとんでもない重荷になる。姿勢を変えて水を捨てるが、これがどんどんと体力を奪っていく。そんなこんなで女郎子岩。妊娠した人のように見える。僕とMesは冷えてきたので陸を行くが他はずっと泳いでいた。笠泊海岸へは岩棚になっていて歩きやすい。知床の獅子岩辺りはこんな感じなんだろうなと想像する。
笠泊では細引きを連結させての確保を試してみる。6m×5を連結し、片方の末端をsLに、もう片方を皆のザックに付ける。細引きを放置すると沈んで海底の岩に引っかかりそうになるので、泳ぎに合わせて出してあげるのが良いだろう。ザックを引っ張るのもそんな大変じゃなさそうなのでいい感じ。Mはザックを筏のようにして悠々としていた。海が荒れている時はザックにくっついて引っ張ってもらえばいいだろう。この時は凪だったので、飛び込んだり潜ったりフリーに行く。めちゃくちゃ楽しい!水もブルーに透き通っていて海底にはウニもたくさんいた。ガヤや小魚の群れも見える。海っていいなあ。感動。しかし僕はすぐに震えてしまいテルモスを飲みながら進むのであった。ずっと浸かってても大丈夫な人たちが羨ましい。
笠泊から先はへつるのは無理で、泳いでは次の岬や岩場に上がり、また泳ぐを繰り返す。乗りあがるのはどこも問題ない。100m弱ほどの少し長い泳ぎもあるので、全然泳げない人がいると難しいかもしれない。
少し陸を歩くと核心としていた出岬東の入江に着く。途中洞窟があったりして雰囲気〇。難なく突破できた。そこから島武意へは歩いていける。出岬ではカヌーで周っている人たちに会った。僕らをエレガントスキー部と勘違いし、どうかしてると言われ、写真を撮られ、面白いからfacebookに載せるねと言われた。僕が震えていたので低体温症に気をつけろとアドバイスをいただき、ぶるぶる君と名付けられた。うっとおしいおばさんだがおもろかった。
島武意に着くとキャンプと海水浴をしている人がたくさんいる。大休止し、キラキラした人たちの前をそそくさとデッパ。軍艦岩(屏風岩)の水路はへつれないので泳ぐ。波が入ってきたらしんどいだろうな。水路から出るあたりで乗りあがれるところがあるが、そこから先もへつれないので二万保海岸まで泳ぐ必要がある。洞窟がいくつもあり、何かが祀られているようだ。このころから少し波が出てきた。二万保のエスケープも下からしっかり見えた。上部の崩落したザレ場のトラバースが怖そうである。ここから先、積丹岬までは泳ぐところはない。ちなみに皆浸水している影響で完全に歩荷訓練である。しかも積丹岬周辺はアップダウンがけっこうある。しんどすぎる!いいプレだな。岬の根元に荷物デポして岬の先端へ。いい景色。風が通る。さっさとピー缶食って進む。
ルシ岬手前で泳ぐ場所が出て来る。風が西から吹くので、ここは波が高かった。すぐ近くに乗りあがれるところはあるが、そこは波をかぶっていて微妙。その先100mぐらいのところには波が弱くて上がれそうなところはあるが、その先がどうなっているかが分からない。とりあえずトラロープで確保して行ってみるか話しているとどんどんと波が高くなり、さっきまで行けそうだった所も絶対に無理に変わっていた。進まなくてよかった。あとほんの少しで入舸港だったので悔しいが引き返す。
積丹岬のすぐ東の所から遊歩道に上がることにした。微沢から微尾根に乗る踏み跡があるのだが、沢型の落石が怖いので間隔をあけて進む。取り付いてみるとザレていて崩れやすく、ホールドも草なのでちょっと緊張する。かなりの重荷だったこともあり微妙だった。ちなみにここは山岳部がクライミングで海岸に下る道として使っているようだ。
何人か疲れきってボロボロになっていたが、遊歩道は景色も最高だし良い観光地である。遊歩道を歩き笠泊の上から海岸に下りようとするも、結構急斜面。空身で行ってみるが、急な草付き斜面でさっきの登りと変わらなそうで、メンバーの疲労的にも危険だと判断し下るのは諦める。広めのとこで泊まることにし、乾燥大会。海岸で泊まるのと別に大差はないがちょい寂しい。テントに入って激暑い中個スぺ大会。エッセンは夜朝ともにパスタ。雑炊と比べると良いところがたくさんあって、伝統が消えていく足音が聞こえた。テントの口を開け、風を取り込みながら沈。気持ち良かった。
7/31
ずっと強風で行動できる見込みは無いが、しっかり暗いうちに起きる。海を見るとすごく流れが速そうである。回復の見込みもないのでそのまま下山した。道路に出ると、熊出没で立ち入り禁止の看板が立てられていた。それで人に会わなかったのかと納得。朝からやってる温泉もないので帰札。途中黄金岬に寄った。海楽しかったなー。個人的にまた行こうと思った。
色々学べたし楽しかったししんどかったし海岸プレをしてよかった。
天候 | 快晴 昼過ぎから風が強くなる |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
今回遊歩道に上がるのに使ったルートは重荷だと緊張する。 遊歩道は熊出没により通行止めだったよう。 |
写真
装備
備考 | ライフジャケットを持って行ったが浮力材はザックで十分だった。 レーションは何重にしていても古いと浸水する。 |
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感想
楽しかった!海を行くのも、全身で自然を感じられて良いなと思った。
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