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記録ID: 473086
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アルパインクライミング
甲斐駒・北岳

北岳バットレス・bガリー大滝〜第4尾根主稜〜北岳

1990年09月23日(日) ~ 1990年09月24日(月)
 - 拍手
usubashiro その他1人
GPS
33:45
距離
10.0km
登り
1,709m
下り
1,727m

コースタイム

9/23 広河原(4:45)…二俣(6:45/7:00)…bガリー大滝取付(9:00/9:25)…終了点(10:30)…横断バンド4尾根取付(11:05/12:00)…大テラス(12:40/13:00)…ハング下テラス(14:00/15:30)…第一のコル(15:45/16:45)…第二のコル(17:02)ビバーク
9/24 第二のコル(6:40)…マッチ箱ピナクル(7:00)…終了点(8:20)…北岳頂上(8:47/10:00)…北岳肩の小屋(10:30/10:40)…草すべり…白根御池…広河原(14:30)
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
9/23 新宿駅(0:01)421M→甲府駅(3:02/3:20)タクシー→広河原(4:40)
9/24 広河原(15:40)バス→甲府駅(17:42/19:01)→立川駅(20:56/)→御茶ノ水駅
大樺沢から北岳を望みます。
大樺沢から北岳を望みます。
bガリー大滝を前に支度を整えます。
2014年07月05日 22:04撮影
7/5 22:04
bガリー大滝を前に支度を整えます。
bガリー大滝です。
2014年07月05日 22:07撮影
7/5 22:07
bガリー大滝です。
2014年07月05日 22:07撮影
7/5 22:07
2014年07月05日 22:07撮影
7/5 22:07
2014年07月06日 11:37撮影
7/6 11:37
2014年07月05日 22:24撮影
7/5 22:24
2014年07月05日 22:09撮影
7/5 22:09
ハイマツ混じりのフェースが続きます。
2014年07月05日 22:22撮影
7/5 22:22
ハイマツ混じりのフェースが続きます。
大樺沢を見下ろします。
2014年07月05日 22:17撮影
7/5 22:17
大樺沢を見下ろします。
2014年07月05日 22:17撮影
7/5 22:17
ビバークした第2のコル。ツエルトにくるまって他のパーティーがいなくなるのを待ちました。「ビレー解除」の声が夜8時を過ぎても聞こえていました。
2014年07月05日 22:19撮影
7/5 22:19
ビバークした第2のコル。ツエルトにくるまって他のパーティーがいなくなるのを待ちました。「ビレー解除」の声が夜8時を過ぎても聞こえていました。
朝の第2のコル。
Cガリー方向の紅葉です。
Cガリー方向の紅葉です。
ツエルトの撤収。
ツエルトの撤収。
Cガリー奥壁を見ながら馬の背リッジを登っていきます。
2014年07月05日 22:20撮影
7/5 22:20
Cガリー奥壁を見ながら馬の背リッジを登っていきます。
マッチ箱のピナクルに立ってビレーしています。
2014年07月05日 22:20撮影
7/5 22:20
マッチ箱のピナクルに立ってビレーしています。
中央稜を登攀している2人が見えます。
2014年07月05日 22:20撮影
7/5 22:20
中央稜を登攀している2人が見えます。
マッチ箱のピナクルから懸垂でCガリー側に降ります。
2014年07月05日 22:01撮影
7/5 22:01
マッチ箱のピナクルから懸垂でCガリー側に降ります。
マッチ箱のピナクルを見下ろします。
2014年07月05日 22:17撮影
7/5 22:17
マッチ箱のピナクルを見下ろします。
終了点近くで、ライチョウが迎えてくれました。
終了点近くで、ライチョウが迎えてくれました。
2014年07月05日 22:20撮影
7/5 22:20
北岳山頂で、他ルートの2人と合流し、4人になります。
北岳山頂で、他ルートの2人と合流し、4人になります。
下山します。
だいぶ降りてきました。
2014年07月05日 22:17撮影
7/5 22:17
だいぶ降りてきました。
広河原。バス待ちの風景。
2014年07月05日 22:17撮影
7/5 22:17
広河原。バス待ちの風景。

感想

―0:01発普通列車― 
 9月23日(晴れ) 新宿駅南口で待ち合わせをし、ホームで0:01発の普通列車を待っていると、Mさんに出会う。八ケ岳に行くということだ。しかしホームに人があふれている。なんとか床に座るが、立川・八王子とさらに混んできて、その後、甲府までずっと立っていることになってしまった。「30年乗ってて、こんなの初めてだ。」という誰かの声がした。先週の連休が雨で、この連休は好天が約束されているような気圧配置であるとはいえ、夜行のこの混雑ぶりには、本当に驚いた。

―甲府駅―
 何年ぶりかで降り立った甲府駅。きれいな駅ビルが出来上がっていた。3時20分、タクシーで広河原に向かう。

―下部岸壁帯・bガリー大滝―
 Tさんの「クライミングジャーナル」によると、二俣を過ぎて、右から2本目に入る沢を詰め、下部岸壁帯へ向かうとある。二俣から5分ほどで、1本目の沢を過ぎるが、2本目は、なかなか出てこない。樹林のなかに小沢がある。全く怪しい気がしているのに、そこへ入ってしまう。やはり、すぐにすっかりおかしくなってしまう。引き返して、大樺沢に雪渓が残っている所まで登ると、右からゴーロの沢が出合う。その左側の踏跡をたどると、左側にも沢が見えてくる。その間をそのまま詰めると、岸壁の取り付きらしき所へ出た。‥‥が、「これは何だろうか?」ということになってしまった。Tさんとbガリー20m兇離襯鵐爾、cガリー25m靴留角かなんて迷っていると、後続パーティーがやってきた。思わず「これは何ですか?」と聞いてしまう。「bガリー大滝」と教えられ、素直に信じ感謝する。
 1P目、Tさんトップで取り付く。2P目、トップを交代するが、右の方へずれていき、ホールドが少なくなって困ってしまう。またもや、先ほどの後続パーティーのリーダーに教えてもらう。「正規のルートは、もっと左だ。」少し、クライムダウンして左手を登り返す。3P目、Tさんが、短めに切って、残りを私がつないで緩傾斜帯に入る。しかし、スムーズなクライミング(?)もここまでであった。

―第4尾根―
 尾根を越え、cガリーを横切り、バンドが4尾根に接する所で、先行パーティーが2組?見え、先も詰まっているのか約1時間待ちとなる。この間、上から前触れもなく、ハガキ大の岩が飛んで来て、背中を直撃された。痛かった。さて、ようやくスタート。1P目、Tさんトップでリッジを登り、2P目、トップを交代して大きなテラスに出る。あとで、ピッチ数が多くて、変だ変だと思っていたのは、実は、ここが本当の取り付きで、2ピッチ余分に登ったためだった。この大テラスでは、20分待ち。午後の時間はどんどん過ぎていく。Tさん、自分とトップを交代し、ハング下のテラスへ。ここで、またまた順番待ち。ここに至っては、実に1時間半も動かなかった。3時を過ぎると、後続の1パーティーはここでビバークと決め、残りの数パーティーは、すべて懸垂で降りて行ってしまった。何とか上まで抜けたいと思うが、こればかりはどうしようもない。以後、Tさんが様子を見ながらジリジリと進む。第2のコルに着いた時には、5時を過ぎていた。15分ほどしてビバーク決定。ツエルトにくるまって、他のパーティーがいなくなるのを待つ。

―第2のコル―
 6時頃からツエルトを張る。ルート上の支点を積極的に使う。中に入れば実に快適で、外がどんな場所かを忘れさせる。少し傾斜があるので、セルフビレイを取る。外では、「ビレー解除」などといった声が8時を過ぎてもこだましている。北岳肩の小屋付近でテントを張っているK・Oパーティーと交信できる。パンとコンビーフと濃いウイスキーで寝てしまう。

―第4尾根(2)―
 9月24日(晴れのち曇り) 雲海の上に太陽が昇ってくる。外でその様子をずっと見ているTさんに"山好き"を感じる。富士山も見えている。支度を整え、感動的な早朝クライミングのスタートである。Tさんに続き、雲海を背に馬の背リッジを上がっていくと後続パーティーが見えている。マッチ箱のピナクルは、とても気持ちのよい所だ。懸垂し、少し登ったところで、トップを交代。枯木テラスでビレー。あとは、傾斜の緩い1ピッチで終了。ライチョウの出迎えを受け、30分程で北岳頂上に着いた。登攀具をはずしていると、Oさんが手を振っているのが見えた。                         
 結果として、第2のコルでのビバークは、早朝の気持ちのよい登攀に結びつき、とてもよかった。

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