北岳バットレス・bガリー大滝〜第4尾根主稜〜北岳

usubashiro
その他1人 - GPS
- 33:45
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,709m
- 下り
- 1,727m
コースタイム
9/24 第二のコル(6:40)…マッチ箱ピナクル(7:00)…終了点(8:20)…北岳頂上(8:47/10:00)…北岳肩の小屋(10:30/10:40)…草すべり…白根御池…広河原(14:30)
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
9/24 広河原(15:40)バス→甲府駅(17:42/19:01)→立川駅(20:56/)→御茶ノ水駅 |
|---|
写真
感想
―0:01発普通列車―
9月23日(晴れ) 新宿駅南口で待ち合わせをし、ホームで0:01発の普通列車を待っていると、Mさんに出会う。八ケ岳に行くということだ。しかしホームに人があふれている。なんとか床に座るが、立川・八王子とさらに混んできて、その後、甲府までずっと立っていることになってしまった。「30年乗ってて、こんなの初めてだ。」という誰かの声がした。先週の連休が雨で、この連休は好天が約束されているような気圧配置であるとはいえ、夜行のこの混雑ぶりには、本当に驚いた。
―甲府駅―
何年ぶりかで降り立った甲府駅。きれいな駅ビルが出来上がっていた。3時20分、タクシーで広河原に向かう。
―下部岸壁帯・bガリー大滝―
Tさんの「クライミングジャーナル」によると、二俣を過ぎて、右から2本目に入る沢を詰め、下部岸壁帯へ向かうとある。二俣から5分ほどで、1本目の沢を過ぎるが、2本目は、なかなか出てこない。樹林のなかに小沢がある。全く怪しい気がしているのに、そこへ入ってしまう。やはり、すぐにすっかりおかしくなってしまう。引き返して、大樺沢に雪渓が残っている所まで登ると、右からゴーロの沢が出合う。その左側の踏跡をたどると、左側にも沢が見えてくる。その間をそのまま詰めると、岸壁の取り付きらしき所へ出た。‥‥が、「これは何だろうか?」ということになってしまった。Tさんとbガリー20m兇離襯鵐爾、cガリー25m靴留角かなんて迷っていると、後続パーティーがやってきた。思わず「これは何ですか?」と聞いてしまう。「bガリー大滝」と教えられ、素直に信じ感謝する。
1P目、Tさんトップで取り付く。2P目、トップを交代するが、右の方へずれていき、ホールドが少なくなって困ってしまう。またもや、先ほどの後続パーティーのリーダーに教えてもらう。「正規のルートは、もっと左だ。」少し、クライムダウンして左手を登り返す。3P目、Tさんが、短めに切って、残りを私がつないで緩傾斜帯に入る。しかし、スムーズなクライミング(?)もここまでであった。
―第4尾根―
尾根を越え、cガリーを横切り、バンドが4尾根に接する所で、先行パーティーが2組?見え、先も詰まっているのか約1時間待ちとなる。この間、上から前触れもなく、ハガキ大の岩が飛んで来て、背中を直撃された。痛かった。さて、ようやくスタート。1P目、Tさんトップでリッジを登り、2P目、トップを交代して大きなテラスに出る。あとで、ピッチ数が多くて、変だ変だと思っていたのは、実は、ここが本当の取り付きで、2ピッチ余分に登ったためだった。この大テラスでは、20分待ち。午後の時間はどんどん過ぎていく。Tさん、自分とトップを交代し、ハング下のテラスへ。ここで、またまた順番待ち。ここに至っては、実に1時間半も動かなかった。3時を過ぎると、後続の1パーティーはここでビバークと決め、残りの数パーティーは、すべて懸垂で降りて行ってしまった。何とか上まで抜けたいと思うが、こればかりはどうしようもない。以後、Tさんが様子を見ながらジリジリと進む。第2のコルに着いた時には、5時を過ぎていた。15分ほどしてビバーク決定。ツエルトにくるまって、他のパーティーがいなくなるのを待つ。
―第2のコル―
6時頃からツエルトを張る。ルート上の支点を積極的に使う。中に入れば実に快適で、外がどんな場所かを忘れさせる。少し傾斜があるので、セルフビレイを取る。外では、「ビレー解除」などといった声が8時を過ぎてもこだましている。北岳肩の小屋付近でテントを張っているK・Oパーティーと交信できる。パンとコンビーフと濃いウイスキーで寝てしまう。
―第4尾根(2)―
9月24日(晴れのち曇り) 雲海の上に太陽が昇ってくる。外でその様子をずっと見ているTさんに"山好き"を感じる。富士山も見えている。支度を整え、感動的な早朝クライミングのスタートである。Tさんに続き、雲海を背に馬の背リッジを上がっていくと後続パーティーが見えている。マッチ箱のピナクルは、とても気持ちのよい所だ。懸垂し、少し登ったところで、トップを交代。枯木テラスでビレー。あとは、傾斜の緩い1ピッチで終了。ライチョウの出迎えを受け、30分程で北岳頂上に着いた。登攀具をはずしていると、Oさんが手を振っているのが見えた。
結果として、第2のコルでのビバークは、早朝の気持ちのよい登攀に結びつき、とてもよかった。










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