燕岳@中房温泉
- GPS
- 20:55
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,847m
- 下り
- 1,853m
天候 | 1日目 曇→晴、2日目 快晴、3日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
夫婦登山として待望の北アルプス・デビューである。
連日快晴で、モルゲンロートとアーバンロートも堪能でき、我々山行魂にアフターバーナーを点けた、思い出深い登山である。
●登山 中房温泉→燕岳
登山届を出すと適当に登り出す。事前情報どおりすぐに山肌をジグザグに登る急登となる。
人がそれなりに多く、時々遅い人を抜くのに苦労する。30分おき位にベンチが設置してあり、ペース配分に気を使わずかなり便利である。
第2ベンチ辺りから暑くて、下着一枚状態で歩く。道はストックが使えないほどの急登はなく、ひたすた登りという事で、強敵ではない。筑波山の薬王院コースをチョットきつくしたのが2倍の長さ続く感じ。
50l以上のザックを背負った学生登山隊に複数あう。まったく頭が下がる思いであるが、昔の自分を思い出す。やはり登山は極力気楽でありたい。
楽しみの合戦小屋でスイカ(ikuはトマトも)を食べた。これは美味いが、種を取るのが面倒である。
ここからは傾斜もゆるくなり、高山植物が咲き誇る道を、具間見える燕山荘を目指す。天気はうす曇で遠景は望めないが、良好である。
ほぼコースタイム通りに燕山荘に着く。この時燕岳は半分しか見えず、すぐに全体が見えなくなってしまった・・・。
●燕山荘
チェックインを済ませ、二階建ての二畳の個室に入る。久しぶりの山小屋であるが、チョットビックリの狭さと無防備さである。廊下とはカーテン一枚の仕切りで、靴・ザックとも廊下の棚に置くルールである。「山には悪人はいない」のが大前提のシステムである。
空いていたのか、+3000円で2畳部屋を二人で貸切になった。あまり感激はないが、ここに四人は確かにつらい・・。
昼食のカレーとビールを食べると、一路燕岳山頂に向かう。山は雲に隠れているが、とにかく山は登れるときに登れ!である。
●登山 燕山荘→燕岳→燕山荘
ガスで遠景がきかないのは残念であるが、足元にはコマクサの群生が広がる。ゆるい傾斜ながらザレテいてチョット歩きにくい。奇形岩とコマクサに見とれながら、ゆっくりと山頂を目指す。山頂手前では、雷鳥の親子に会う事が出来た。山頂は砂山のような穏やかな風景である。
帰りののんびりと下山する。
●燕山荘 1泊目
5時から夕食。食事はあまり手はかかってないが品数が多く、思った以上豪華であった。
すし詰めの席で、周りの人達と山の話が弾む。さすがに、北アルプス三大急登を登るというフィルターがかかっているだけあって中々のツワモノである。
我々が一番初級に見える面子である。それも、歳ははるかに上で、60から70歳の人も多く、既に北アルプスは「我が庭」のような話しの内容である。大したものである。
明日は、槍に向かう・常念岳に向かう・大天井岳をピストンする、の3パターンが概ねの行程である。
夕食は3交代で、40分ほどで追い出される。
その後は、日の入りwatchingである。雲が生き物のように変化して何時間も見とれてしまう。
19時30分からは食堂でマスターの説明会とアルプスホルン鑑賞会である。そしてその後は満天の星空watchingとイベント盛りだくさんである。
朝は、4時50分の日の出に合わせて4時から屋外で待機する。9時に消灯し、2時ぐらいに目が覚めひたすら水をがぶ飲みしたがら夜明けを待っていた。
天気は最高の晴天で、刻々と変わり行く山並みを見ていると時間がたつのを忘れてしまう。
鳥のさえずりの中、日の出と共のに山々が赤く染まっていく。360度の大パノラマ、想像を超えた壮大さである。
今日一日この天気が続く事を祈って朝食へ向かう。朝食は、5:00、5:40、6:20の3交代制である。5:40の部で食事をする。
今日は、ピストンなので、荷物を山荘に置いていける。弁当と最小限の装備で出発する。出発時連泊の手続をして同じ部屋をkeepできた。
●登山 燕山荘→大天井岳→燕山荘
メインの二日目、当初は常念小屋→常念岳を考えていたが、三日目の常念からの一の沢への下山道が相変わらず通行止めで+2時間(合計5時間)の歩行が必要になる。それに常念小屋がマニアックそうだし、一の沢からPAまのタクシー代1万円も痛い。今回は山小屋デビューと連続登山での体調チェックに注視して、大天井往復 燕山荘連泊 とした。
天気はこれ以上ない上天気。裏銀座の尾根が見事に見える。右前には、槍と穂高・・・・。時間を忘れてしまう。
ザックには、水1lと弁当しか入ってない。
目の前に広がる大天井に向かって順調に歩く。大下り頭で、仙台から来た念願の表銀座縦走を目指50後半の男性と話しが弾む。彼は、想像以上に体力が無いのと、装備が多すぎて重い、との事でバテ気味である。確かに、太陽が高くなるとかなり暑くなり、かといって日陰もほとんど無く、体力の消耗が激しい。
こちらも話し時間が長かったのと、昨日の疲れもあり、中々ペースが上がらない。
結局、水と体力が不安になって来たし、大天井にガスも出てきたし、燕山荘方向は雲がわき雷の心配もあり、大天井頂上は諦めて、手前の常念と槍の分岐点で折り返す事にした。
燕山荘で買ったおこわのお結びを食べ(重たく量も多いので二人で一人前でいいかも)帰路に入った。
とにかく、蛙岩までは日差しが暑く日陰もなくバテ気味である。
●燕山荘 2泊目
カフェでビールとおでんで腹ごしらえをする。昨日と異なり登山者が3倍ぐらい居て広場は大賑わいである。30人ぐらいのツアーも多くいる。天気も最高でみな歓喜の声を上げている。
5時からの夕食は連泊者は別テーブルに案内される。皆大天井のピストンを行なったようである。夕食後は夕日watchingである。昨日より山並みが見えて、幻想的な槍ヶ岳の夕焼けを見る事ができた。
小屋は大変な賑わいである。連泊の特権で、昨日と同じ部屋で一人一畳で寝れた。
日の出前に起きて、昨日同様に朝日をみる。天気も同じに快晴である。
慌しく出発する人たちを尻目に、我々はユックリモードである。今日は下りるだけ、皆が出払った後から身支度をする。景色は名残惜しいが、風呂にも入りたい・・・。
テラスには、3人で210歳というツワモノ老年伯父さんと話をした。みな童心に返り若々しい。
●登山 燕山荘→中房温泉
今回の登山の最重要箇所である。
宿泊登山で、最後の下山をヒザの痛みをどこまで抑えられるかが、今後の山行を大きく左右する。とにかく1時間に10分の休みを取り、慎重に下山する事にした。
とても名残惜しい雲の上の楽園を後にして、下山に入る。
合戦小屋まで順調に降りる。しかし、天気が良すぎて暑い暑い。小屋でトマトを食べて、次の第4から第1ベンチまでほぼ30分に10分休むと言うカメ歩行で降りる。
第2ベンチ辺りから、チョット左右ヒザに違和感が発生し、さらにペースを落とす。
第1ベンチから最後は、更に半分ぐらいに速度を落として慎重な下山を行なった。
なんとか無事に車に戻り、登り返して中房の立ち寄り温泉に入る。
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