熊野古道、大辺路(紀伊富田〜櫟原神社〜新庄峠〜鬪雞神社)【和歌山県】
- GPS
- 04:15
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 65m
- 下り
- 54m
コースタイム
]族了 848 =<JR紀勢本線、特急くろしお1号>= 白浜 1010
白浜駅 1027 =<明光バス63系統日置行き>= 紀伊富田駅 1034
ハイキング
「紀伊富田駅」バス停 1035 ― 駅前交差点 1037 ― 富田橋右岸 1043 ― 富田橋左岸 1047 ― 日神社 1050/1052 ― 平間神社 1105/1107 ― 庄川橋 1111 ― 田津原橋の袂1119 ― 国道42号から側道へ 1123 ― 周辺地図1 1129 ― 保呂の虫喰岩と大日如来堂 1139/1145 ― 周辺地図2 1149 ― 堤防へ 1153 ― 県道へ1157 ― 山王橋(潜水橋)左岸1207 ― 同右岸1209 ― 国道311号 1211 ― 櫟原神社 1223/1225 JR紀勢線跨線橋 1232 ― 国道42号へ1235 ― 糠塚 1236/1243 ― コンビニ前で昼食 1249/1315 ― 南紀の台入口交差点 1319 ― 舗装路から土の道へ 1322 ― 地蔵堂 1325/1328 ― 新庄峠 1329 ― 土の道から舗装路へ 1330 ― 道分地蔵 1337 ― 細道へ 1342 ― 大潟神社 1346/1351 ― 南海大地震津波の碑で左折 1356 ― 県道31号横断1 1400 ― 紀伊新庄駅前遠望 1403 ― 県道31号横断陸橋 1407 ― 橋谷の橋 1412 ― 県道31号へ 1415 ― つぶり坂 1424 ― 鬪雞神社 1432/1436 ― 休憩所 1439/1444 ― 紀伊田辺駅 1450
●行動時間
=04:15
天候 | 晴れ、曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
(和歌山=<JR紀勢本線>=白浜、白浜=<明光バス>=紀伊富田駅) 紀伊富田駅前―富田橋―山王橋―櫟原神社―新庄峠―鬪雞神社―紀伊田辺駅 (紀伊田辺=<JR紀勢本線>=和歌山) ●登山口へのアクセス ○紀伊富田駅 ・JR紀勢本線の普通列車で行く。付近に駐車場はないので、電車で行くべきかと。普通列車の本数は少ないので、一本逃すとたいへん ・今回はJR白浜駅から明光バスの63系統日置行きを利用した。JRも白浜駅までは特急が多いので本数がある ○紀伊田辺駅 ・JR紀勢本線の駅。特急、普通、すべての列車が停車。和歌山からは1時間あたり1〜3本、大阪からも特急「くろしお」で新大阪、天王寺から直接来ることができる ・街中には複数のコインパーキングがあるが、長時間で低価格のものは限られている (いずれの記述も2022.10現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○紀伊富田駅〜富田橋〜日神社 ・富田橋までは、大辺路への案内に従う。富田橋左岸を左折し国道の歩道を行くとすぐに日神社 ・長距離国道を歩き続けるので意識しにくいが、要所には熊野古道標準の標示が建っている。これは紀伊田辺駅まで続く ○日神社〜保呂の虫喰岩〜櫟原神社 ・日神社から平間を経て田津原の先までは、ずっと国道42号を行く。歩道あり ・国道を外れて田舎道を行くが、右左折しながら進むところの前後には「周辺地図」が建っているのでそれをよく確認するとよい ・潜水橋である山王橋を渡ると上富田の市街地となるが、小振りな案内板が曲がり角ごとにある ○櫟原神社〜新庄峠〜鬪雞神社 ・櫟原神社から上富田インター先までは旧国道〜国道42号を歩く。その先で標準コース意外に、最近発掘整備ができた「新庄峠」を経由するルートがある。そちらを行けば、この区間唯一の土の道となる ・それを抜けると舗装路を下り大潟神社。神社から街路を抜けると旧国道で現県道31号を左右しながら進み、やがて県道31号を経て鬪雞神社に至る (いずれの記述も2022.10現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアはコース沿いにも複数ある。 ・飲食店は、上富田の櫟原神社付近から紀伊田辺駅にかけては国道や県道付近を歩いているためそちらに出るとあちらこちらにある ●日帰り温泉 ・白浜が近い。一大温泉地だが、入浴のみ利用ならば格安なところもある (いずれの記述も2022.10現在) |
写真
感想
今日は朝ゆっくりスタート。それもあって、距離的に近い和泉葛城山を目指していたが、家から見ると頂上付近は雲の中。家を出たところで行き先変更を決めた。天気の悪くない田辺方面へ。大辺路最後の区間へと向かった。
朝一番のくろしお号は満員。なんとか間際のキャンセルだろうか一席確保できたのだが、立席乗車の人も目立つ。白浜駅も大混雑。アドベンチャーワールドが主目的地のようで、多くの人が“パンダくろしお”から“パンダバス”に乗り換えた。
こちらの目指す日置行き63系統のバスは不人気で、わずか2人の乗客を乗せて出発。鉄道と並行する県道を走り、数分で紀伊富田へ。富田橋まで乗ってもいいのだが、なんとなく駅前をスタートにしたくなってここで降りた。
見覚えのある屋根の重そうな駅舎を遠目に出発。街中を抜けてあっという間に富田橋へ。渡ったところで、以前のトレースと別れ左へ。すぐに日神社がある。“にち”と読むが、名前の謂れは神社には書いてなかった。
そこからはただただ国道42号を歩く。富田川の堤防にもなっている国道には歩道がずっとついており、ほかの区間のと比べてもまだ安全なうちだ。平間神社も過ぎる。富田川の流れ越しに槇山や高尾山が見える。
富田川は2級河川だが、和歌山県の大河川の例に漏れず、大河だ。広い川幅の向こう岸には切り立った岩壁が見える。道路のための人工的な切削かもしれないが、欧州の河川を思い起こさせる。
やがて保呂が近づき、堤防を降りて田んぼの中へと進んでいく。細い道ながら家並みがない気持ちのよい緑の中を進んでいく。大日如来堂のあるところにつくと虫喰岩の案内板。見上げると、如来堂の背後に虫喰岩がある。古座川の虫喰岩とは違い、目前に岩があり、その巨大なスポンジのような岩肌をまざまざと見ることができる。不気味さもあるが、特別なものにも見える。昔の人もそう思って大日如来を鎮座させたのであろうか。
そこからも田畑の中の直線道を進み、集落を抜けて堤防に戻る。すでに国道42号は対岸へと移り、ここは県道になっている。歩道のない県道だが、結構クルマ通りが多い。川沿いを進むうちに潜水橋が見えてくる。
潜水橋は鉄骨コンクリート造り。川の水位が上がれば沈んでしまうのだろうが、頑丈だから流されにくいということなのであろう。
対岸へと進み、国道311号を渡る。この道もクルマが多い上に、車速も高い。なんといっても中辺路ハイウェイだ。そういえば、富田川も中辺路導入部ではずっと沿っている川だ。大辺路の導入部も富田川が寄り添うのだが、どちらもこの川沿いをうまく使って進むところが興味深い。
上富田の市街地をクネクネと進み、櫟原神社へ。ちょうど朝来駅前から伸びる通りに面している。
櫟原神社を後にして、国道旧道へ。角には最近造られた道分け石が置かれている。「右おおへち左なかへち」とあるが、「左なかへち」は少々無理があるように思う。
街並みを抜けるとJR紀勢本線を跨線歩道橋で越える。その先で国道42号に合流し糠塚、大師堂と過ぎ上富田インターへ。この間は歩道のない区間が長いのだが、比較的途切れずクルマが来るような区間だけに歩くだけでも注意がいる。
インターの手前にあるコンビニエンスストアの駐車場で昼食。
昼食後はインター前交差点を渡り、いよいよ新庄峠へ。今日の歩きの中で唯一の土の道だ。この区間は大辺路発掘に努める地元有志により、数年前に標示が付けられたばかりのところだ。廃材置き場などを横目に、立派な国道42号の切り土の上を並行に歩く。ほどなく土の道に変わり、行き着くところから斜面登りへと進む。途中には手すり整備がなされていたり、木段があるところもある。登りが落ち着いたところに、右手に登るコンクリート階段がある。地蔵堂があるようだ。お詣りするが倒木にも邪魔され苦労する。
戻って先へ。竹林を抜け掘割を進むとどうやら峠と思しきところを過ぎる。過ぎるとすぐに土の道の終点となり、細々した舗装路に変わる。
クルマ通りのある道まで戻ると道別れ地蔵堂がある。そこから広い舗装路を下り、途中でまた細道へと進む。国道バイパスを乗り越し、急降下して街中へと降りきると大潟神社があった。
神社の境内には、石段脇に津浪の到達碑がある。安政、宝永とあるが、近年の南海地震もあるはずで、いったい何度津波を経験しているのだろうか。
最後は旧国道をうねうねと進み、橋谷からは現道で田辺市街へと進む。礫坂を越えるといよいよ鬪雞神社へ。和歌山県内の熊野古道をついに踏破した。
神社では、ちょうどお祭りが催されている。伝統楽器ユニットの響く中で、無事到着のお詣り。帰り際に、ふるまいの“お餅交換券”をいただく。なんだか熊野古道踏破のお祝いをしていただいているような気分だ。
帰りのくろしおは行きほどの混雑もなく、ゆったりと帰る。夕陽が近づく岩代海岸も美しい。
これで和歌山県内の熊野古道は中辺路、小辺路紀伊路、大辺路と踏破することができた。
さて次はどこを目指そうか。
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