水根沢谷(半円の滝まで)
- GPS
- 04:48
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 770m
- 下り
- 817m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ルートはGPSのログですが、何だか滅茶苦茶なことになってしまっていて、全く役に立ちません。 ・水根沢は初めてだったので普段と比べてどうか分かりませんが、水量は多く激しかったように感じました。 ・水根沢林道は今年始めの大雪の影響で、9月まで通行止めになっているようですが、半円の滝から下る区間には特に危険な箇所はありませんでした。 ・水根沢は初めて沢登りを体験する人が行くような初級者向けのルートとされていますが、それはあくまでも経験者に連れて行ってもらう場合。初心者が初見で遡行するのはそう簡単ではないと思いました。 |
写真
感想
天気がよければ一泊で釜の沢に行きたいと思っていたのですが、予報がよくなかったので、日帰りで近場の水根沢へ。
同じく山行が中止になったというcherroさんにご一緒いただきました。
こんなにどっぷり水に浸かる沢は初めてだったので、ちょっとした滝でも思いの外苦戦し、雨も降り始めたので、昼前に半円の滝で遡行終了しました。
今回は反省することが多かった。
まずは忘れ物。
時計を忘れるは、デジカメのメモリーを入れ忘れるはで、スタートからガックリ。
次に落とし物。
地形図と遡行図を落としてしまった。
予備を持っていたので事なきを得ましたが、恐らく水に浸かったときにポケットから落ちて流れてしまったと思われるので、今後落とし止めなどの工夫が必要。
そして何と言っても反省しなければならないのは、現在地が分からなくなってしまったこと。
いつでも林道にエスケープできるし、本流が明確で林道と交差するまで迷うような支沢はないという慢心から、地形図を見ることを怠り、遡行図ばかりに目がいってしまいました。
ところが、遡行図を見てもどれがどの滝か確信が持てず、どの辺りまで進んでいるのか分からなくなってしまった。要因の一つは、遡行図に掲載されていない滝がたくさんあって、掲載されている滝が特別大きいわけでも、難しいわけでもなかったため。
迷うような支沢はないとは言っても、今どこにいるのか分からないというのはやはり心理的に不安になるもの。遡行図はあくまでも補助的な情報にとどめ、地形図を拠り所にしていかなければと痛感しました。
そして、もう一つはルーファイミス。
二段の滝と思われるところで、一段目の滝を右岸から高巻いて懸垂下降したところまではよかったのですが、二段目の滝を巻くときに、左岸から登ろうとホールドまで見極めていたのに、なぜか直前になって右岸の崖を簡単に登れそうな気がしてしまったのです。
少し登ってみたら意外に悪かったので、やはり左岸から登ろうと思い直してクライムダウンしたからよかったものの、左岸を登りきって右岸を見てみたら、上部は手がかりのないスラブで、そのまま登り続けたら行き詰まっていたところでした。
右岸の先は下からは見えなかったものの、周りの地形から切り立っていることは予想できたはずだし、左岸の方が傾斜が緩やかであることは明白だった。懸垂下降中に確認することもできたはず。
でも今から考えてみると、懸垂下降する前に先の方までルーファイした結果として、左岸から登ろうと考えていたはずで、なぜ急に気がかわってしまったのかよく分からない…。
二段の滝と思われるところでは遡行図を見なかったのですが、後から確認してみると、一段目の滝から二段目の滝までまとめて左岸を高巻くような図になっていた。
その方がよかったのかしら?相当高く巻かないと無理だったような気もしますが…。
一段目を右岸から高巻いたところには、懸垂下降用の捨て縄がたくさん残置されていたので、自分と同じルートを通る人も多いはずだと思います。
さらに反省点がもう一つ。
ロープを出したのは、結局二段の滝の二段目だけだったのですが、それ以外のフリーで登った滝のうち、リーチがないとちょっと厳しいかなという数ヶ所で、ついcherroさんに手を出してしまった。
どうしても厳しかったら掴んでくださいねとは言ったものの、手を差し出されれば掴んでしまうのが人情というもの。
頑張れば普通に登れただろうし、墜ちたら怪我をするようなところはともかく、ドボンで済むようなところでは余計なことでした。
色々と反省点はありましたが、これも経験。
最低限のこととして、敗退の算段だけは常につけていたので、反省点は今後に活かしたいと思います。
メインの滝を登らなかったことについてはやや敗北感も残りますが、懸垂下降以外で残置は使わず、A0もしなかったのはまあよかったと思います。
半円の滝の少し前で、ものすごく釜が深そうな滝を前にして、もうこれ以上どっぷり水に浸かるのはゴメン、溺れちゃうかも? 一旦林道にエスケープしましょうと宣言し、傾斜の緩そうなところを探して戻りかけたら、後続パーティーの方がいらして、そんなに深くないはずと仰るので先行してもらったら、何と膝までしか浸からなかった(^^;。
行ってみなければ分からないものですねー。
雨も降り始めたし、気温が高くないのにどっぷり水に浸かって、寒かったのです(^^;。ゴニョゴニョ…。
半円の滝も登りませんでした。
水流が激しく、ちょっとでも水の勢いに押されたらウォータースライダーで釜にドボンすること間違いなしで、クソ寒いのにそんな目にあいたくなかったし(^^;。
半円の滝を見ながら休憩しているとき、さっきとは別の後続パーティーが追いついて来たので、どうやって登るのか見学しようと思ったら、躊躇なく巻いて行った。やはり条件が悪かったのでしょう(ということにしておこう)。
水根沢には、ドボンしても気にならない、うだるような暑さのときにまた来たいと思います。
ただ自分はクライミングから先に始めたので、ドボンで済む滝でも、どうしても墜ちたくないという気持ちが強く働いてしまいます。
水流に押されて墜ちるぐらいなら無理して登りたくないと思ってしまうので、こういうタイプの沢は向いていないような気もします…。
次回はぜひ、ドボン塾長に見本を見せてもらおう^^。
それはさておきcherroさんも、ベテランに連れて行ってもらったら経験値はあまり上がらないでしょうが、初心者と一緒だとよい経験になるでしょう^^。また行きましょう!
※追記
半円の滝で遡行終了し、左岸の踏み跡から林道に向けて斜面を登っているとき、右手下方に沢の流れが見えてぎょっとした。右から出合う支沢なんてあったっけ?
下山してからもあれが何だったのか分からず気になっていたが、改めて地形図を見つめていてようやく謎が解けた。
本流が半円を描くように大きく蛇行しているため、本流そのものの下流部分が見えたのでしょう。
そんなことにすぐ気づかないとは、我ながらレベル低いなあ…。
半円の滝という名前も、滝の形ではなく、沢の形状からつけられたら名前なんじゃないかしら?(テキトー)
お天気が悪く山行が中止になり、でも折角の3連休なのでどこかに行きたい。きっとgeraさんが何かを企んでいるに違いないと連絡してみたところ、沢塾第2弾と相成りました。
第2弾は、当初デビュー戦候補だった水根沢。水根と言えば六つ石山登山で降りるバス停。こんなところに沢があったっけ?と思っていたら、ものすごい立派な沢。
まず準備して入渓。この前の熊倉沢より水量が多い。最初の滝。ちょっとボルダーっぽいムーブが必要。
今回は前を歩いてくださいとgeraさんに言われて、ルーファイしながらいくつか滝を越える。ちょいちょい出てくる滝はそれぞれ前回より少しずつ難しい。ホールドはしっかり持てるけど足がなかったり、あっても苔で滑ったり。水量が多くて腰以上浸かるところが出てきたのでトップ交代。geraさんが難なく越えられる滝を手足の短い私は1ムーブ必要になって遅れがち。郷を煮やしたgeraさんが手を出してくれる。後もう少し粘ればホールドを見つけられたかもしれないけど、水を被り続ける滝の途中なのでつい手を掴んでしまう。役立たず人間第1号。
結構水量がある滝が出てきて左側から巻いたら沢に降りるには懸垂下降が必要になった。geraさんが黙々と懸垂の準備に入る。私はというと、実はここまで散々水に浸かったので寒くて仕方がない。geraさんには申し訳ないけどエネルギーを補給しないと低体温症になりそうだったので行動食を補給。またもや役立たず人間。
geraさんが懸垂下降。降りたらルーファイして行けなさそうだったら登り返すので待っているように言われる。無事着地。右側を探索し行けそうの合図。私も懸垂下降。降りてなぜかgeraさんが左側を登り始める。でもそのルートは私には難しそうだったのでより簡単そうなルートを私も登り始めたら、ホールドがヌメヌメしていて思ったより悪い。これはロープがないと怖くて登れないと断念してクライムダウン。クライムダウンも結構怖い。ギリギリ。
改めてgeraさんがリード。ルーファイし直して右側を登り無事突破。私的にはここが今回の一番の山場だった。自分の役立たずぶりが鮮明に。
その後この沢のシンボル「半円の滝」を探したけどどれがどれやらわからず。滝は水量を増し、腰までは浸かるのは当たり前で、渦を巻いているところを肩まで浸かって淵を掴んで遡行した場面もあった。浸かると寒い。そのうち雨まで振ってきて今日はもう止めようかと思ったところで後続の人たちと遭遇。半円の滝まで行った方が林道に出やすいということでもう少し続けた。やっと見つけた「半円の滝」はそれまでの滝と比べて水量は多いけど特別大きいわけでもなかった。
今回は4時間くらいの短い遡行だったけど、思いっきり疲れた。水に浸かり続けたことと、出てくる滝がそれそれに難しかった。なによりルーファイにしろ地図読みにしろ登攀にしろ、geraさんに頼ってしまっていた場面が多く、ダメダメだった。次回はもっとしっかり準備しよう。
しかし沢は難しい…。
コメント
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どうも、ドボン塾長です
geraさん、cherroさん
2週連続(geraさんは3週連続)の沢お疲れさまでした
水根沢行っちゃたんですか?!
ヌケガケですね
お2人とも反省ばかりが口をついているようですけど、その分収穫も多かったということですよね。
暑くないときは水根沢に行かない方がいいということがよくわかりました
熊倉沢よりも水流も多そうで難易度も高そう。
泳ぎもできそうだし、ドボンパラダイスですね
恐いもの知らずの初心者の私には楽しそうにしか見えません。
リベンジの時はぜひお誘いを!
半円の滝をともに突破しましょう、もちろんリードはgeraさんで
いや~、水根沢はkanosukeさんが好きそうな沢でした。
今回は寒くて萎えてしまいましたが、猛暑のときなら楽しめると思いますヨ。
途中までしか遡行しなかったので、近いうちにまた行きたいと思っています。
そのときはドボン塾長、ぜひよろしくお願いします。
半円の滝は、ロープはいらないと思いますよ。激流の中で墜ちて宙吊りになると、むしろ危ないかも?
墜ちたらウォータースライダーで、釜にドボンしてください。期待しております。
但し、溺れないようご注意を!
水根沢は熊倉沢の1.2倍ぐらい難しかったです。カンカン照りの暑い日に、リベンジしたいですね~。ドボン塾長のお手本を見せてください。
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