栗駒山@須川温泉


- GPS
- 03:45
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 517m
- 下り
- 501m
コースタイム
天候 | 1日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
さすがに東北の山だけあり、この季節でも早朝は冬の装備が必要です。 |
写真
感想
●須川高原温泉
今回の登山は、前日に須川高原温泉ホテルに宿泊し、早朝に栗駒山山頂までピストン山行する計画である。
須川温泉はとても評判の良い温泉で、楽しみが2倍の旅行である。
ホテル内には温泉は3箇所あるが、内湯の千人風呂の前には、おびただしいスリッパがあり、イモ洗い状態が伺える。と言うのも、のぞいて見たが、すごい湯気で視界3m、目視確認は不可である。
もう一つの内湯霊泉の湯を見ると意外と空いている、早速そちらに浸かった。
こちらの風呂は、湯治客向けにあるらしく、湯温が高く、日帰り客はあまりこない。
それに確かに湯治と思われる人たちが入浴していた。あまり、我々が軽いノリで入るのははばかれる雰囲気である。
日帰り入浴の人達は、16時までとの事で、混雑していた大風呂と露天風呂は、その後に入った。
16時半を過ぎると、ウソのように一気にスリッパに数が減った。
天気予報は明日快晴とのこと、期待しつつ4時起き4時半取り付きのため、早めに寝る。
この時間は、下山後8時半までの朝食に間に合うように逆算した時間。4時間で往復できれば、セーフである。
早朝の登山について、ホテルの人に聞くが、なかなか感じのよい応対であった。
●登山
予定通り、4時に起きて4時25分に出発する。昨日は思ったより寒かったこともあり、今日の登山はその寒さが一番の心配である。
昨日急きょ買い込んだオバサンベストを着て、上下のレインスーツで支度する。これで、ダメなら今回の登山は中止である。
天気予報は、ピーカンのはず。しかし早朝の登山口は、ガスっている。
寒さも歩き出せば問題がない。湯畑の左横を抜けて、コンクリートの階段を上がっていく。今回は須川コースである。
花畑の木道を通り、地獄谷に沿って登り、軽いピークを越えると、一気にガスが晴れ栗駒が現れた!やった!!
どうやら天気予報はあったており、低層の雲(朝霧)の上は、快晴である。
コースには思った以上雪渓があり、本当にアイゼンなしでいいのかい?と疑問に思うところもある。
基本的にはアイゼンはいらないが、万が一転ぶと遥か谷筋に転落しそうな場所も数箇所あった。例えば、昭和湖から胸突き坂までの反斜面・・
胸突き坂から賽走り・天狗平までは大きな雪渓の直登である。
100mぐらい幅のあるざら雪雪渓を登山道を示す赤白ポールを目当てに登ってゆく。下りて来た今考えると、大した事はないと思うが、当時はかなり不安なものであった。寒さと、ホワイトアウトと、雪崩と、滑落・・・
雪渓の終点である天狗平が見えると、逃げるように一気に駆け上がった。
天狗平は、氷の世界である。ハイマツには5cmぐらいの海老の尻尾がはえている。地面は霜・・道標は凍って読めない・・
この頃から、風が強くなりかなり寒い。天上の天気が良いのが唯一の救いである。
しかし、頂上まで800m の表示に勇気付けられて、「よし!頂上を触って帰ってこよう」と早足で登り出した。
途中の天狗岩は、海老の尻尾のオブジェになっている。
その先は、ニセピークが2つほどあったが、無事に頂上にたどり着いた。
天気は素晴らしく(風は強い)周りを囲む氷の景色が美しかった。
雲の上には、鳥海山や月山の山並みが見える。
5月末でも冬の景色である、改めて東北の山であることを確認した。
その後天気はどんどん回復し、遭難の心配は無くなる。こうなるとあとは、ホテルの朝食までに下山する事である。
天気が良くなると、雪渓も迷子になる心配はない。反斜面での転倒に気をつけて下山した。
今回下山時の昭和湖あたりで、初めて登山者に遭った。まさに大自然の中の独占登山であった。
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