富士山行っちゃいました
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コースタイム
新七合目01:00−05:00山頂06:00−8:40富士宮登山口
天候 | 7月12日:晴れ後曇り 7月13日:曇り強風後雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません 独立峰だけに強風が吹きます。めっさ寒かった。 GPSが電池切れになってしまい、トラックログはありません。 |
写真
感想
週末は北八ヶ岳を予定していた。超大型の台風八号の進路が気になり、「早く行け」「あっち行け」と日々呟いていたら、急速に衰えて抜けて行った。やったぁ、と喜んでいたら、特急しなのが運休している。そうだ、土石流で鉄橋が流されたんだった。
なんてこった。転進すべく隊長と連絡を取る。箱根辺り?伊豆?と、やっている内に、浮かび上がったのが富士山。そう言えば山開きしたのね。山はそこそこやってきたが、富士山には登ったことが無い。と言うか、関心が無かった。別に一切無視する気は無いのだが、まぁその内・・という感じであった。隊長も、もっと年喰ってから登るんだと思っていたそうだ。だが、やにわに目的地候補に上がった途端、心の奥底から何やら熱意と言うか好奇心と言うか興奮が湧き上がってきたのだ。これが日本人の心なのかしら。
木曜の夜、富士山を思いつき、金曜にネットで小屋を探して、土曜朝新幹線に乗った。調査や確認らしい事は何もしていない。碌に計画立案も無い山行である。いいのか、こんな事で。(よくない事を後に思い知らされる事になる)
新富士駅で隊長と合流して、登山バスに乗り込む。乗客はわずか6〜7名。んー、混んでいると思っていたのに、拍子抜けした。ひょっとして、富士山にちゃんと登る人達は、この日は敬遠する日なのじゃないか、とか、富士山登山の常識として、このアクセスルートは使わないのじゃないか、とか、疑念がわいてきて、思わず周りを見渡してしまう。
富士宮ルート登山口に11時半頃到着。台風一過のドピーカンを期待していたのだが、あいにくの曇天。海を見ながらの山歩きを期待していたから残念だ。
入山料を払い、おもむろに歩き出す。すぐに6合目だ。山友情報に従い富士宮焼きそばをいただく。まだ12時である。懸念がわいてくる。今日の宿は新七合目だ。もう目の前である。いくらなんでも近すぎる。と思っている間に着いてしまった。しまった、調査不足のため距離設定を完全に間違えている。そうは言っても予約してしまったのだからしかたない。しかたないなぁと言いながらビールである。いい気持ちになって写真でも撮ろうかと思うが、相変わらずガスっており何も見えない。昼寝しました。
自分は山頂で見る日の出には余り執着が無い。その為だけに特に早起きをすることはしない。しかし、なんせ富士山である。ここは、やっぱり御来光でしょ。と、0時半起床、1時出発した。ヘッデンを点けるが、妙に周りが明るい。月齢が満ちておりほぼ満月。うっすらと雲がかかっているが月明かりで影ができるほどだ。ライトを消して歩いた。
7合目、8合目と順調に進むうちに、風が強くなりだした。防寒のためにレインウェアを着る。寒い。9合目で、隊長が合羽の下にダウンを着た。その頃からペースが落ち始めていた。強い風に体が押される。何となく頭が重い。やはり空気が薄いのかとぼんやり考えながら歩き続けた。雪渓を超え(アイゼンは持参したが使用せず)鳥居が見えてきた。山頂である。いつの間にか5時。急速にペースが落ちたようだ。何故か達成感が薄い。ガスって何も見えない。それよりも寒さと疲労感が堪える。隊長の顔色が紙のように白く、蹲って震えている。ますます風が強くなり、閉鎖中の郵便局の陰にもぐり込むが、あらゆる角度から風が吹いている。すごく堪える、体温が奪われていく。何か変だ、あらためて冷静に考えると最後に食事して12時間近くたっていることに気付いた(早く気付けよ!)。シャリバテだ。
エマージェンシーシートを取り出して隊長に身を包んでもらう。急いでおにぎりを食べる。なかなか喉を通らないようだが、無理に飲み込んでいる。こんなペラペラのアルミ蒸着シートだが効果は抜群で、顔色が戻ってきた。いったん合羽を脱いでエマージェンシーシートをぐるぐる巻きにしてその上から合羽を着直してみると保温効果が高いとの事。よし、この機に下山だ。9合目、8合目と急いで下る。小休止してチョコレートを二人でむさぼり食べる。これなら喉を通る。冷たい雨が降り始め、相変わらず風が強い。
今日は下界への視界は開けており海を見ることが出来る。上空は雲が厚い。雲の形が異様な事に気付いた。山頂を中心に丸く覆われている。視界のやや上のほうに帽子のひさしの様に鉛色の雲低がぐるりとあり、圧迫感が不気味。これは、傘雲?レンズ雲?上空はさらに強風ということかしら。
高度を下げると寒さが僅かずつだが和らいできた。7合目に着いた時には通常の体調に戻っており一安心。あとは時折、強くなる雨に追われるように下山した。新富士行きのバスは、行きと打って変わって満員。7割くらいは外国の方々である。駅近くのスーパー銭湯でさっぱりして、ビールで反省会。
・距離設定を間違えて二日目の負荷を不必要に高めた。
・御来光に拘りもないくせにナイトトレックした。
・シャリバテして、低体温になりかかった。
・食に執着が無いが酒に執着が強い。
・根本原因は無計画登山。
と、酒をたらふく飲みながら結論に至った。反省。
富士山行かれましたか!
我々も今のところ全く興味ないですが、突然思い立つのかもしれませんね!
でも低体温になるなんて怖いですね。
やはりどんな山でも甘くみるとダメですね!
お疲れ様でした!
kiyo-miさん
そうですね、ちゃんと計画してから行かないと
反省してます
ご飯はきちんと食べましょう
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