大規模伐採される前に大日岳〜三十三間山を再訪
- GPS
- 07:57
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,134m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登りの尾根はバリルートだがゆるゆるで下草なく快適に歩ける。 |
その他周辺情報 | 倉見登山口に広い駐車場とトイレあり。 |
写真
感想
大日岳〜三十三間山〜轆轤山には風力発電の計画があり、将来大規模伐採される運命にある。この稜線は20年ほど前に歩いているが、ほとんど記憶がない。そこで伐採される前にここの風景をもう一度目に焼き付けておこうと思い、行ってみることにした。
能登野からの正規ルートは沢沿いの林道を遡ってから一気に登っている。中高年にはしんどそうだ。長い尾根のほうが楽に登れるだろうと今回の尾根を登ることにした。調べてみるとblackさんやnaojiroさんといったバリルートの大御所が歩いている。皆考えることは同じだなと笑ってしまった。
先週、下山後に自転車で戻ったら足を吊ってしまったので、今回は先に自転車で移動することにした。倉見登山口に駐車して能登野へ移動して登山開始。尾根の先端から稜線まですべてが自然林だった。下草なく斜度はゆるゆるで思ったとおり楽に登れた。
登り切ったら広大な電波塔跡があり、ここまで天増川林道がきている。大日岳の鉄塔建て替え工事のため車が登ってきていた。北西の尾根には新しい道路が作られていた。どこまで続いているのかと少し下ってみた。どうやら下の鉄塔現場まで続いているようだ。ということは、福井県側の林道と繋がっているかもしれない。下から登れるかは不明。
電波塔跡から大日岳までは工事用のモノレールが設置されていた。大日岳は昨年美浜トレイル周回で訪れている。多くのブナの巨木が切られてしまい痛々しい。ここで食事をして電波塔跡へ戻り、そこから三十三間山へ向かう。伐採の目印なのか、所々にテープが巻かれている。紐で広い範囲を囲ってあるところもあった。風況観測塔の予定地だろうか。稜線縦走の途中には巨木といえるブナは見当たらなかったが、大日岳山頂周辺およびP838〜三十三間山は綺麗なブナの森だった。
三十三間山からは一般登山道を下る。全工程誰にも会わず。静かな山旅だった。
大日岳〜三十三間山〜轆轤山の風力発電計画。林道は完備され、発電基地は電波塔跡に、送電は新しい鉄塔へ。そう考えると風力発電設置には最適の場所なのだろう。環境配慮書の電子縦覧は10月31日まで。詳しくは日記をご覧ください。 https://www.yamareco.com/modules/diary/137930-detail-281011
動画は冬の三十三間山。この風景が失われるのは心が痛む。
追記:専門家から写真の糞は熊だという連絡が来ました。叫んでいなければバッタリ会うところだった。
コメント
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私が4月に歩いた時は電波塔跡地に20台ほどの作業車がありました。天増川林道の轍が薄いので不思議に思っていたのです。鉄塔資材や人は相田林道から入れたのでしょうね。
この風力発電計画には、美浜町や高島市はともかく若狭町は反対して欲しかったですね。
風車が観光資源にもなって好都合とでも考えているのでしょうか。
ワイヤーに引っ掛かった鳥がなんとも嘆かわしい。
P838から三十三間山の間は素晴らしいブナ林なのですが、伐採のマーキングはありませんでしたか?私も今冬にもう一度歩いてみようと思います。
三十三間山の北側にはマークはなかったですね。まだ観測塔建設の段階なのでそこまで進んでいないのでは。
某山岳会のメンバーが若狭町会議員全員に書類を送ってどう考えているか尋ねているそうです。小浜市とともに原発なしで努力してきた自治体。風車で観光振興なんて考えないでほしいものです。
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