記録ID: 4838407
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ハイキング
九州・沖縄
(福岡) 秋風吹く平尾台をハイキング (+岩石観察)
2022年10月26日(水) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 04:05
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 477m
- 下り
- 468m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:19
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:01
距離 10.1km
登り 484m
下り 476m
15:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
約1km 北に離れた場所にも、道路沿いに広い駐車場があるようだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道は良好、道標も多く、良く整備されている。 |
その他周辺情報 | ・「平尾台自然観察センター」;無料。平尾台の自然に関する展示あり。 ・時間の関係で立ち寄らなかったが、平尾台には、いくつかの鍾乳洞がある。 |
写真
【以下、趣味の岩石観察の写真】
平尾台の石灰岩は、元々、秋吉台と同じく、海山由来のペルム紀付加体だが、白亜紀の火成活動によって熱変成を受けている。表面が粗粒化しているものがほとんど
平尾台の石灰岩は、元々、秋吉台と同じく、海山由来のペルム紀付加体だが、白亜紀の火成活動によって熱変成を受けている。表面が粗粒化しているものがほとんど
感想
【山行No. 709】
※ この日も、九州の実家に行ったついでに、軽いハイキング。
福岡の「平尾台」は、登山の対象というより、やや地味な観光地という感じだけど、地質学的には興味深いし、秋のハイキングにはちょうど良いかな、と思い、でかけてみた。
・この日は澄んだ秋空が広がり、秋風も爽やかで、絶好のハイキング日和となった。平尾台のカルスト台地上にある、緩やかなハイキング道を、のんびり歩く。
石灰岩のピナクルがゴロゴロしていて、日本三大カルスト台地の一つだけのことはある。それに、草原にはススキの穂が揺れて、秋らしくて良い感じ。
この日は展望も良く、懐かしい英彦山やら、瀬戸内海を越えて遠く山口県の宇部市辺りまで見え、空気が澄んでいる秋ならではのハイキングを楽しめた。
ーーーーーー
【岩石観察メモ】
平尾台の石灰岩は、ペルム紀付加体である「秋吉帯」に属するが、白亜紀の花崗岩体の貫入により、熱変成して再結晶化が著しい(文献1)。
観察した石灰岩の小ピナクルも、石灰岩の転石も、1〜数mmサイズの粗大な結晶の集まりとなっていた。「秋吉台」や「四国カルスト」ではこのような粗粒構造はなかったように思う。
またこの地域のうち北部の貫山付近は、その白亜紀花崗岩類でできており、岩相の違いは明瞭だった。
(文献1);日本地質学会編
「日本地方地質誌 第8巻 「九州・沖縄地方」」朝倉書店刊(2010)のうち、4.2.1節 「秋吉帯ペルム紀付加体」の項
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コメント
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平尾台へ行ったときはまだ植物観察中心だったので、地質ついて見たことは有りませんでした。
石灰岩は熱変性で再結晶化しているということですが、方解石になっていましたか?
脊振山系井原山で見るのはほとんどが方解石のようでした。
コメントありがとうございます。
平尾台の石灰岩は、引用文献では単に「熱変成を受けている」としか書いてありませんでしたが、手持ちの「岩石図鑑」を見直すと、再結晶した粗粒の鉱物は、おそらく「方解石」だと思います。
脊振山系も、平尾台と同じく、白亜紀の花崗岩体が大規模に貫入しているので、上部にあった付加体起源の石灰岩ブロックも、その花崗岩(高温の)によって、熱変成を受けたのではないか、と思います。
引用文献は、どちらかというと、「平尾台の石灰岩は、熱変成を受けて元々含まれていたはずの化石が消滅していて残念!」というニュアンスで書かれてます。
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