ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4838407
全員に公開
ハイキング
九州・沖縄

(福岡) 秋風吹く平尾台をハイキング (+岩石観察)

2022年10月26日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:05
距離
10.1km
登り
477m
下り
468m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:19
休憩
0:42
合計
4:01
12:48
13:02
19
13:21
13:36
13
13:49
13:50
39
14:29
14:40
23
15:03
15:04
14
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
小倉側から平尾台へと車道を上がってゆき、「平尾台自然観察センター」の駐車場を利用した。無料。WCあり。10台ほど駐車 可。
約1km 北に離れた場所にも、道路沿いに広い駐車場があるようだった。
コース状況/
危険箇所等
道は良好、道標も多く、良く整備されている。
その他周辺情報 ・「平尾台自然観察センター」;無料。平尾台の自然に関する展示あり。
・時間の関係で立ち寄らなかったが、平尾台には、いくつかの鍾乳洞がある。
平尾台の自然観察センターから少し歩くと、カルスト台地っぽい草原に出た
2022年10月26日 11:33撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 11:33
平尾台の自然観察センターから少し歩くと、カルスト台地っぽい草原に出た
ススキの草原の中に、色んな形をした石灰岩がゴロゴロしていて、いかにもカルスト台地らしい風景
2022年10月26日 11:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 11:43
ススキの草原の中に、色んな形をした石灰岩がゴロゴロしていて、いかにもカルスト台地らしい風景
石灰岩の小岩峰(ピナクル)は、あちこちに群れている
2022年10月26日 12:00撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4
10/26 12:00
石灰岩の小岩峰(ピナクル)は、あちこちに群れている
ススキが秋風にそよぎ、今日は気持ちの良いハイキングだなぁ・・
2022年10月26日 12:02撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 12:02
ススキが秋風にそよぎ、今日は気持ちの良いハイキングだなぁ・・
この斜面には、石灰岩のピナクルが群れていて、城塞のようだ
2022年10月26日 12:27撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
5
10/26 12:27
この斜面には、石灰岩のピナクルが群れていて、城塞のようだ
草原に花は少な目だったが、これは「ヤマラッキョウ」のようだ
2022年10月26日 12:19撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:19
草原に花は少な目だったが、これは「ヤマラッキョウ」のようだ
見慣れない紫色の花もちらほら。後で自然観察センターの写真で調べると、「ムラサキセンブリ」という花らしい
2022年10月26日 12:39撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:39
見慣れない紫色の花もちらほら。後で自然観察センターの写真で調べると、「ムラサキセンブリ」という花らしい
これは、たまに見かける花なんだけど、「アキノチョウジ」だろうか?
2022年10月26日 12:20撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:20
これは、たまに見かける花なんだけど、「アキノチョウジ」だろうか?
展望のよい小ピーク、「四方台」へ着いた。
小休止して展望を楽しもう。
奥に見えるのは、この付近の最高峰の、貫山
2022年10月26日 12:47撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
10/26 12:47
展望のよい小ピーク、「四方台」へ着いた。
小休止して展望を楽しもう。
奥に見えるのは、この付近の最高峰の、貫山
「四方台」からの眺め(1)。
南西方向には筑後地方との境となっている、古処連山が見える。学生時代に登った懐かしい山々
2022年10月26日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:43
「四方台」からの眺め(1)。
南西方向には筑後地方との境となっている、古処連山が見える。学生時代に登った懐かしい山々
「四方台」からの眺め(2)。
南には、英彦山と、鷹ノ巣山の岩峰群。これらも学生時代に登った山々で、懐かしいなぁ・・
2022年10月26日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:43
「四方台」からの眺め(2)。
南には、英彦山と、鷹ノ巣山の岩峰群。これらも学生時代に登った山々で、懐かしいなぁ・・
「四方台」からの眺め(3)。
南東方向遥かに見えるのは、由布岳(中央)と鶴見岳(その左手)だろう。今日は遠望が利き、素晴らしい眺めが嬉しい
2022年10月26日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:43
「四方台」からの眺め(3)。
南東方向遥かに見えるのは、由布岳(中央)と鶴見岳(その左手)だろう。今日は遠望が利き、素晴らしい眺めが嬉しい
「四方台」からの眺め(4)。
麓の行橋市辺りと、瀬戸内海。遠くには大分県の国東半島が見える
2022年10月26日 12:43撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 12:43
「四方台」からの眺め(4)。
麓の行橋市辺りと、瀬戸内海。遠くには大分県の国東半島が見える
「四方台」からの眺め(5)。
北東方向の眼下には、海上に浮かぶ「北九州空港」。瀬戸内海の奥には、遥かに山口県の宇部市辺りの街並みも望めた
2022年10月26日 13:13撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 13:13
「四方台」からの眺め(5)。
北東方向の眼下には、海上に浮かぶ「北九州空港」。瀬戸内海の奥には、遥かに山口県の宇部市辺りの街並みも望めた
「四方台」からやや急な山道を登ると、今回の最高地点、「貫山」に着いた。この付近はもう石灰岩地帯ではなく、花崗岩ゾーン
2022年10月26日 13:22撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 13:22
「四方台」からやや急な山道を登ると、今回の最高地点、「貫山」に着いた。この付近はもう石灰岩地帯ではなく、花崗岩ゾーン
貫山からも展望は良い
2022年10月26日 13:23撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
10/26 13:23
貫山からも展望は良い
貫山辺りから、北西方向には北九州の皿倉山辺りも望めた
2022年10月26日 13:52撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
10/26 13:52
貫山辺りから、北西方向には北九州の皿倉山辺りも望めた
今日は秋風も心地よいし、上空には秋雲がいい感じ
2022年10月26日 13:57撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
10/26 13:57
今日は秋風も心地よいし、上空には秋雲がいい感じ
貫山からの帰路は、太平山へのルートを行く。
遠景の台形の山は香春岳だろう
2022年10月26日 13:59撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
1
10/26 13:59
貫山からの帰路は、太平山へのルートを行く。
遠景の台形の山は香春岳だろう
アニメの「アビス」に出てくるような、巨大なドリーネ
2022年10月26日 13:52撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
4
10/26 13:52
アニメの「アビス」に出てくるような、巨大なドリーネ
このルートは石灰岩のピナクルがゴロゴロしていて面白い
2022年10月26日 14:07撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 14:07
このルートは石灰岩のピナクルがゴロゴロしていて面白い
太平山に到着。ここからは平尾台の全景が望める
2022年10月26日 14:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 14:29
太平山に到着。ここからは平尾台の全景が望める
太平山付近は、石灰岩がゴロゴロしていて、いかにもカルスト台地という風景がいい感じだ
2022年10月26日 14:52撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 14:52
太平山付近は、石灰岩がゴロゴロしていて、いかにもカルスト台地という風景がいい感じだ
(同じく)太平山付近の風景、ススキの原と石灰岩の群れ
2022年10月26日 14:52撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 14:52
(同じく)太平山付近の風景、ススキの原と石灰岩の群れ
平尾台の西部は、石灰岩の大規模な採掘がおこなわれており、残念な光景が広がっている
2022年10月26日 14:45撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
2
10/26 14:45
平尾台の西部は、石灰岩の大規模な採掘がおこなわれており、残念な光景が広がっている
【以下、趣味の岩石観察の写真】
平尾台の石灰岩は、元々、秋吉台と同じく、海山由来のペルム紀付加体だが、白亜紀の火成活動によって熱変成を受けている。表面が粗粒化しているものがほとんど
2022年10月26日 14:08撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 14:08
【以下、趣味の岩石観察の写真】
平尾台の石灰岩は、元々、秋吉台と同じく、海山由来のペルム紀付加体だが、白亜紀の火成活動によって熱変成を受けている。表面が粗粒化しているものがほとんど
石灰岩の転石の断面観察。内部は白っぽく、粗粒が集まっている
2022年10月26日 14:06撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 14:06
石灰岩の転石の断面観察。内部は白っぽく、粗粒が集まっている
これは、「貫山」辺りに転がっていた転石の断面。平尾台でも北部は、白亜紀の花崗岩類が分布している。断面を見ると明らかに花崗岩類の特徴がある
2022年10月26日 12:29撮影 by  Canon PowerShot SX720 HS, Canon
3
10/26 12:29
これは、「貫山」辺りに転がっていた転石の断面。平尾台でも北部は、白亜紀の花崗岩類が分布している。断面を見ると明らかに花崗岩類の特徴がある
撮影機器:

感想

【山行No. 709】

※ この日も、九州の実家に行ったついでに、軽いハイキング。
 福岡の「平尾台」は、登山の対象というより、やや地味な観光地という感じだけど、地質学的には興味深いし、秋のハイキングにはちょうど良いかな、と思い、でかけてみた。

・この日は澄んだ秋空が広がり、秋風も爽やかで、絶好のハイキング日和となった。平尾台のカルスト台地上にある、緩やかなハイキング道を、のんびり歩く。
 石灰岩のピナクルがゴロゴロしていて、日本三大カルスト台地の一つだけのことはある。それに、草原にはススキの穂が揺れて、秋らしくて良い感じ。
 この日は展望も良く、懐かしい英彦山やら、瀬戸内海を越えて遠く山口県の宇部市辺りまで見え、空気が澄んでいる秋ならではのハイキングを楽しめた。

ーーーーーー
【岩石観察メモ】
 平尾台の石灰岩は、ペルム紀付加体である「秋吉帯」に属するが、白亜紀の花崗岩体の貫入により、熱変成して再結晶化が著しい(文献1)。

観察した石灰岩の小ピナクルも、石灰岩の転石も、1〜数mmサイズの粗大な結晶の集まりとなっていた。「秋吉台」や「四国カルスト」ではこのような粗粒構造はなかったように思う。
またこの地域のうち北部の貫山付近は、その白亜紀花崗岩類でできており、岩相の違いは明瞭だった。

(文献1);日本地質学会編
 「日本地方地質誌 第8巻 「九州・沖縄地方」」朝倉書店刊(2010)のうち、4.2.1節 「秋吉帯ペルム紀付加体」の項

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:485人

コメント

bergheilさんこんにちは。

平尾台へ行ったときはまだ植物観察中心だったので、地質ついて見たことは有りませんでした。
石灰岩は熱変性で再結晶化しているということですが、方解石になっていましたか?

脊振山系井原山で見るのはほとんどが方解石のようでした。
2022/11/5 9:06
MISBさん こんにちは、
コメントありがとうございます。

平尾台の石灰岩は、引用文献では単に「熱変成を受けている」としか書いてありませんでしたが、手持ちの「岩石図鑑」を見直すと、再結晶した粗粒の鉱物は、おそらく「方解石」だと思います。

脊振山系も、平尾台と同じく、白亜紀の花崗岩体が大規模に貫入しているので、上部にあった付加体起源の石灰岩ブロックも、その花崗岩(高温の)によって、熱変成を受けたのではないか、と思います。

引用文献は、どちらかというと、「平尾台の石灰岩は、熱変成を受けて元々含まれていたはずの化石が消滅していて残念!」というニュアンスで書かれてます。
2022/11/5 10:08
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら