船形山(層雲峡)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,420m
- 下り
- 1,408m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
沢岸の石はつるつるです。 小滝を高巻く道には泥やがれが堆積しているので滑落注意。 |
写真
装備
個人装備 |
ネオプレンソックス
|
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感想
今回は天気も良く前回のような増水の心配はない。はやる気持ちを抑えながら落合に着いた。このルートもすでに3回目、だんだん到着時間が速くなっている。時間の余裕を感じながら層雲峡に突入した。水量は思ったように今までより少ない。それでも徒渉時の飛び石は水流の中に没しており靴のままでは渡れなかった。しかし前回から使用したソックスで水の冷たさも気にならなかった。順調に前回の到達点まで達した。今回はここから写真を撮りながら進むことにした。
すぐに大きな岩が沢をふさぐように座している。小さな淵をへつりながら近づくと水流にえぐられた岩だった。他にもS字状のウォータースライダー(激流ですが)や小滝の高巻などいろいろ盛りだくさんだ。ただどこも岩はつるつるで滑るので気は抜けない。まあ水にぬれるだけですが。上流に行くに従い水深が深くなり、足場もなくなってへつりもできない淵が現れた。水の中をじゃぶじゃぶと歩いて小滝横の壁に向かう。ここまですでにズボンを脱いで歩いていたのだが、ついにパンツまで水の中となってしまった。パンツを通して水が冷たい。何とか凍えきる前に滝横によじ登った。
この淵を超えると急に沢は穏やかになる。ようやく順調に距離を稼げるようになった。何度か徒渉をすると目の前に小屋が現れた。地図上ではここまで一時間半となっていたが、それは沢登り装備で最初からじゃぶじゃぶと歩いた場合で、へつったり徒渉したりで四時間くらいかかってしまった。
本日はこの小屋で一泊である。少しかび臭いがなかなか立派な小屋だった。ただ使用する人も少ないようで二階への階段は埃だらけで登る気にはならなかった。
翌日いよいよ大滝へ向かう。ここからは前日までとうって変わってほとんど道を歩けた。前日まではほぼ沢登りだったのに対して、ようやく山登りが始まったようだ。二度ほど靴を脱いで歩く場所があったが問題なく進めた。(一度だけ高巻のステップが泥で埋まっておりいやな場所がありました。下るときはかなり注意が必要。)そろそろかなと思って歩いていると滝の音がかすかに聞こえる。正面にはざれた壁が立ちはだかっており北アルプスのような景観となっていた。その景観に引き込まれるように進むと突然右手の壁の裏から大滝が現れた。ほんのそばに近づくまで全く見えないため本当にびっくりしてしまった。そのころには水しぶきと風圧ですごい迫力となっていた。この滝は上流から近づくより下流から行くべきである。見た時の衝撃はすごいものがあった。
ここから道は滝の対岸の壁を登っていくのであるが少し登った後左手の草付きの方へまがっていく(ようだ)。ところが壁登りに夢中になって、ここで逆の方へルートを間違ってしまった。どんどん斜度がきつくなり気が付くとピナクル状のところに来ていた。足の下はナイフリッジとなっており、さすがにやばいと感じていた。ただ下るのは登りの数倍難しいことからなんとかピナクルを超えてその先の稜線まで行こうと考えた。ナイフリッジの上でピナクルの岩をつかんだ瞬間両手程の岩がはがれてきた。このピナクルは登れないと判断して何とかナイフリッジ手前の草付きまで戻った。ここから右手の谷は登ってきた谷より浅いし、しかも途中まで草付きだ。この谷を降りれるとこまでおり対岸の草付き壁までトラバルことにする。思ったとおり下は斜度が落ちており何とか渡ることが出来た。稜線まで這い上がるとやっと落ち着くことが出来た。遭難・滑落の文字が頭に浮かんでいただけにホッとした。
ここからは道のない藪の急斜面をかきわけながらのぼった。ようやく道に合流したときには擦り傷でぼろぼろだった。しかし心はやり遂げた感でほんわかしていた。この後は山頂まで行き一休みした後、登山口まで戻った。山頂では天気も良く素晴らしい景色の中、飲んだコーヒーがとても美味しく感じた。
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