観音森・萱森・丁岳 周回
- GPS
- 08:10
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,309m
- 下り
- 1,311m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
長いこ高校登山部顧問をしたが、その高校の地元の山に毎年のように登るのが常で、多くの山に登ることは少ないものだ。勤務が、庄内、置賜、村山と変わったため、それぞれの地区の山に登る機会はあったが、最上地区の勤務がないためか、新庄方面の山は登る機会が少なかった。そんな中で登りたい山を探し、今回は丁岳に行くことにした。山形県の真室川町側からのコースもあるらしいが情報不足で、秋田県由利本荘市側から入り、観音森から萱森を経て丁岳に登り、一般コースを下山するコースにする。
まだ薄暗い山形を出て、R13を秋田県に入り、湯沢市院内からR108を経て、道の駅清水の里鳥海郷でトイレ休憩。道の駅前の十字路を笹子の方に入り、大平キャンプ場に着く。カーナビにも出ているキャンプ場だが、原っぱと水場やトイレがあるだけの素朴なキャンプ場だ。ここから3Kmと表示されている道を進むが、要所には「丁岳登山口⇒」の案内があり迷わずに登山口まで入れた。5〜6台駐車できる駐車場のすぐ前に「丁岳〜観音森コース⇒」の標識がある。
この一般登山道の方から下山することにして、駐車場から10mほど先の「五階の滝⇒」標識の前から左の登山道らしき踏み跡に入る。まもなく荒れた林道と合流し、杉林の中、林道から離れたり合体したりして登る。踏み跡はしっかりしているので迷うことはないだろう。林道は大きく左にトラバースして尾根を越す。そこの尾根にしっかりした登山道がついている。右に杉林のある尾根を登る。間もなく左にトラバースする道になり、665峰の上で尾根に出ると、あとは尾根沿いの道になる。途中で倒木が散乱する箇所もあるが、う回路が設けられている。なだらかになると823峰付近で、ブナ平という所らしくきれいなブナ林がある。丁岳も見えてきた。急な登りを経て、小ピークに出るとようやく観音森が見えてきた。急斜面の登りが待ち構えている。ストックを短くして登るが、岩場を越す箇所ではストックはむしろ邪魔になる。急斜面を終えて、もうすぐ山頂かと思われる手前に右に踏み跡があり、2mほど登ると萱森の見える展望台になっていた。そこからはすぐに観音森に着く。
登山道から数m左に入った山頂からは、これからのコースや山頂部が雲に隠れた鳥海山が見える。まだまだ先は長い。急斜面に備えてストックはザックに付けて出発。すぐに急降下で岩場にロープもあるがその脇に足場のある踏み跡もあり、木を頼ったりしながら下る。なだらかな登りになり、1064峰を越え、少し下ってから急登で庄屋森に着く。観音森よりも展望は良く、特にこれからの萱森の登りは、岩場の急斜面を垂直に登るような道が見える。丁岳とその右に鳥海山も見えるが、鳥海山の頭が隠れているのは残念だ。急斜面を下って、萱森の登りになる。左側は一枚岩でその右の土の斜面の登りだが、庄屋森から見たほど危険ではない。なぜか、この斜面にのみコゴメグサが咲いていた。(ミヤマコゴメグサ?)
展望抜群の萱森に着く。観音森、萱森から庄屋森、丁岳が見える。萱森で昼食とも考えたが、日差しが強いので下りにする。ストックも使えるようにして、急斜面を下るとすぐに「五階の滝駐車場⇒」の道標がある。標識からは淡々としたブナ林の道になる。湿った箇所もあるが、ぬかるほどではない。腹が減ってきたので、989m峰で昼食休憩にする。樹木で日差しは遮られるが眺めはない。虫が寄ってくるので防虫剤をスプレーする。昼食をとり、また登りにかかる。時おり見える丁岳へは何段階かの急登が待ち受けているようだ。次の峰は左をトラバースして、山頂が近づく。だいぶ登ったころ、「丁岳下山口 真室川町側」の標識がある。刈払いもしっかりとされているようで、少しルート調査に下ってみたが急斜面が続いているようだ。登山道に戻って少し登ったところから見下ろすと、急な上り下りや岩場のある尾根伝いに道があるようだ。山形県の岳人としては一度は登ってみたいものだ。さらに岩場交じりの登りで、下から見た断崖の上に出た。標識はないが「八方」という所だろう。登ってきたルートや周囲の山々の展望がよい。ここからは、なだらかになり、藪の中を進むと周囲が切り開かれた山頂に着く。山頂には山の神の石碑や一等三角点があるが周囲は藪で眺めは皆無だ。
軽く2回目の昼食をとり下山にかかる。テープに「道刈り8月3日」と書いてあり、その後なので良かったようだ。道は両側が背丈以上の藪だ。1〜2分下ると、左に「お花畑 地蔵岩←」の分岐があり、このまま下るよりもいいかと思い、そちらに入る。なだらかに下るとまた分岐で左に「地蔵岩」とあるので進むと、急な下りになり地蔵岩が見える。わずかに登ると地蔵岩に着く。真室川町への尾根や鳥海山の展望は良いが、わざわざ来るほどでもない。地蔵岩からの丁岳は単なるヤブ山だ。地蔵岩で行き止まりなので登り返して、分岐から左に下ると尾根の先にでて、この辺が「お花畑」らしいが今の時期は何もない。少し登って登山道に合流する。あとは展望のない尾根筋の下りだ。急な展望のない道だから、地蔵岩への寄り道が貴重なのかもしれない。丸太の階段の道を下り、水のない小さな沢に出て登り返したところが「観音岩」で、クロベの巨木がある。東には登ってきた観音森が見えていて、観音森と観音岩と紛らわしい。下るにつれて暑くなってきて参ってきた。単調な下りで飽きてくる。何回か小さな登り返しもあり、登山口の橋に出る。橋の向こうはすぐに登山口だった。車は自分のものだけで、今日1日他に登った人はいないようだ。
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