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記録ID: 500941
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ハイキング
奥多摩・高尾

【過去の記録】 八王子城登城  ある晴れた冬の日に

2010年01月16日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
2.0km
登り
224m
下り
221m

コースタイム

日帰り
山行
1:29
休憩
0:11
合計
1:40
9:36
34
スタート地点
10:10
10:15
17
10:32
10:38
38
11:16
ゴール地点
天候 晴れ、気持ちよい陽気
過去天気図(気象庁) 2010年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八王子城駐車場
コース状況/
危険箇所等
スニーカーで十分歩ける道、当時の登城の道なので馬で歩くことが可能であった。よって、今まで荒れていなければスニーカーで歩ける。
八王子城駐車場近くにある石碑です。
八王子城駐車場近くにある石碑です。
少しずつ中に入っていきましょう。
少しずつ中に入っていきましょう。
大手門の跡ですね。
大手門の跡ですね。
石垣の組み方に注目すると、典型的な中世の組み方です。
石垣の組み方に注目すると、典型的な中世の組み方です。
堀を渡る橋です。わたってみましょうか。
堀を渡る橋です。わたってみましょうか。
堀はこんな様子ですね。
堀はこんな様子ですね。
堀から城の中に入ってきました。
堀から城の中に入ってきました。
さらに門があります。結構大規模なお城だったことを偲ばせます。
さらに門があります。結構大規模なお城だったことを偲ばせます。
大きい広場がありました。城下町があったのでしょうね。
大きい広場がありました。城下町があったのでしょうね。
さて、本丸に少しずつ近づきます。
さて、本丸に少しずつ近づきます。
お城らしくなってきましたね。
お城らしくなってきましたね。
ここで、展望地です。大東京が見えてますね。
ここで、展望地です。大東京が見えてますね。
多摩丘陵や青梅方面でしょうか。
多摩丘陵や青梅方面でしょうか。
冬にしては晴天で気温も高かったため少し霞んでいますね。一応、一眼レフで撮影したのですが・・・。
冬にしては晴天で気温も高かったため少し霞んでいますね。一応、一眼レフで撮影したのですが・・・。
基本的に北方面に展望が開けています。
基本的に北方面に展望が開けています。
さて、いよいよ本丸に登城します。
さて、いよいよ本丸に登城します。
今は神社として整備されていることもありそれらのお堂があります。
今は神社として整備されていることもありそれらのお堂があります。
そして、本丸跡・・・。
そして、本丸跡・・・。
この石碑が、味がありますね。
この石碑が、味がありますね。
意外と本丸跡は狭かったです。
意外と本丸跡は狭かったです。
本丸跡にはこの石碑もありました。
本丸跡にはこの石碑もありました。

感想

 八王子城である。私が日本百名城登城を目的として旅行を重ねていた時にここに来た。そう、八王子城は天守閣跡まで登らにゃいかんのである。ある冬の日、しかし寒さも緩んでいる日、私はここに来た、理由はまだ未登城だったから・・・それ以外にない(その後川越城に行ったのであるが)のである。

 登った感じは、全然きつくなく緩やかなハイキングという感じ、そしてシャッターチャンスがたくさんあるのだ(春から夏だったらそれに花が加わるんだろうなあ・・・さらにシャッターチャンスが増えるはずである)
 また、北向きに開いた景色も見ものである。当時はまだスカイツリーはなかったが今だったら絶対見えたに違いない。新宿方面のビルディングの連なり、多摩丘陵、青梅から狭山ヶ丘、西武ドームまで見えていた。(写真ではうまく撮影できていませんが・・・。)
 冬だったのであまり汗もかかず約1時間半の楽しい徒歩という感じでしょうか。

 さて、八王子城が築城されたのは1587年と意外と遅く、1590年に豊臣氏の北条攻めにより落城している。北条氏は八王子方面の防衛を滝山城に寄っていたがこの平城では防衛上の限界を感じ、この地に新しい山城を作ることとした。(当時は不便な山城から便利な平城に移行してきた時期である、その時代の流れに逆行してまでも守りやすい山城を整備したということは、それだけ八王子方面に敵(武田軍)が来ることを確実視していたからである)
 当時ここを守っていたのは城主の北条氏照であったが、城主は小田原本城の応援に駆け付けていたため、この城を守っていたのは城代の横地監物吉信とわずかな家臣団、そして領内から動員した農民・婦女子を中心とする約3000人である。
 そこに、上杉景勝、前田利家、真田昌幸を中心とする1万5000人の大部隊が押し寄せたのだからたまらない。勝負は1日で付き、城代の横地監物吉信は桧原村に落ち延びたが小河内村あたりで切腹している。また、氏照正室をはじめ城内の婦女子は自刃、滝に身を投げたといい、その滝は三日三晩赤く染まり続けたのだそうだ。
 その後、小田原城も豊臣秀吉によって落ち、八王子城城主北条氏照はそこで切腹した。その後、小田原城は廃城となっている。

 戦国時代を中心とするお城を巡るのは、人を巡る旅でもある。この地にも先ほど出た北条氏照、上杉景勝、前田利家、真田昌幸などの現在でもよく知られている名将たちの英知と足跡が残っている。そして名も知られない一兵士、自刃した婦女子、たくさん人たちの思いが残る場なのだと思う。それが歴史である、その思いを感じ自分でどう咀嚼するかが肝心だ。
 
 山にはいろいろな物語があることがある。宗教の山として認知される山、その山に初めて到達した人の物語が残る山、遭難が多く語られる山、独特な動植物研究の物語が残る山、たくさんの人たちが安全に登る観光登山に適した山・・・。
 山では、声なき声に耳を貸そう、きっとその山の本質が見えてくる。

 高尾山や陣馬山も登っていて楽しいが、このような歴史を感じさせてくれる山も私は大好きである。

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