津軽半島 梵珠山


- GPS
- 03:13
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 313m
- 下り
- 314m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
明日は雨、明明後日は初雪の予報で、きょうは晴れ。紅葉の高さは標高2-300に来ているので、家族で梵珠山へ。紅葉のコンディションは最高。
「きのうは梵珠嶺きょうまた阿闍羅〜けむりたてつゝ、おゝシーハイル」と歌われる梵珠山。津軽の雄峰よ、と期待してくれば、標高400台のファミリー登山ピークであった。連山の最高点というわけでもなく、標高差300で、ちょうど子供向き。うちの槙ちゃんと行くのにちょうどいいか、と思って登ったが、思いの外良かった。
県民の森、として整備されすぎているかと思って登ったが、元の森のできがよい。ルート総じて、ブナやサワグルミの大木が多く、藪が薄くて森の視界がきく。尾根筋の道からは両側谷間の紅葉が遠近感深く見渡せ、実に景色の良い森だった。ヤマモミジの赤が結構多く、先週の八甲田あたりより美しい。この山の秋一番きれいな土曜日だというのに人は少なくて静かだった。明日の雨には散りゆくのだ、はかないから良い。
県の事業とのことで土建屋的に整備されていて、ときおり木のテーブルやあずまやや意味希薄の大形看板なんかがある。いつもなら目障りだが、今回は家族で来ているので木のテーブルに腰をかけてお弁当のパンを食べ、お茶を飲んだりする。いいじゃないの、木のテーブル。でも「水を大切に」っていう大きな看板はいらないと思うよ。どうせ看板立てるならもっとささやかなのにして、梵珠山や大釈迦川という地名の由来や、中世以来のこの地の歴史なんかを簡潔に書いてくれた方がありがたいなあ。
山頂のお地蔵さま(梵珠さま?)に頭を垂れて拝礼。県民の森とやらになってこぎれいに整備されているが至る所に釈迦堂だの何のと線香くさい地名がある。聞けば中世どころか奈良時代から修験道の山だったとのこと。やはり青森はスピリチュアルな山が多い。とにかくこういうところではつべこべ言わずに手を合わせる事にしている。
山頂広場は周りの木のため展望がもう一つ。鉄骨展望台が作ってある。登ると少しマシ。海も八甲田も岩木も見える。山頂下には避難小屋まであり、けっこうきれい。冬季用の高い出入り口まである。ここから冬季津軽半島脊梁山脈スキー縦走も行ける。右に陸奥湾、左に日本海で竜飛を目指すと夢は広がる。
くだりは別コース。ここも紅葉が見事。見下ろす谷の中が西日で錦に輝く。落ち葉を踏みしめ降りていくと猿の群れが木の上から僕らを見ていた。全部で7匹。野生動物との対面はいつも心躍る。事態は流動的で、少しの緊張感が良い。
山を下りたら、旧街道沿いのタラポッキ温泉に浸かる。ふざけた名前だがお湯はいい。ぬるぬるしていてずっとあたたかい。銭湯みたいな小さな温泉だ。中世以来のこの地の歴史は、ここの湯船の上に長々と書いてあった。ふむふむな〜るほどなあ。
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