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Yamareco

記録ID: 5020271
全員に公開
雪山ハイキング
奥秩父

笠取山(作場平駐車場)

2022年12月25日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 埼玉県 山梨県
 - 拍手
GPS
06:43
距離
11.7km
登り
754m
下り
748m

コースタイム

日帰り
山行
6:30
休憩
0:13
合計
6:43
距離 11.7km 登り 759m 下り 757m
6:55
198
スタート地点
10:13
10:26
192
笠取山(山頂)
13:38
ゴール地点
06:55 作場平駐車場
07:22 一休坂分岐
07:33 ヤブ沢分岐
08:34 笠取小屋 08:48
09:04 雁峠分岐
09:08 小さな分水嶺 09:10
09:18 笠取山西
09:47 笠取山(山梨百名山標柱) 09:53
10:13 笠取山(山頂) 10:26
10:38 水干尾根(唐松尾山分岐) 10:41
10:50 水干 10:53
11:09 笠取山西
11:16 分水嶺
11:19 雁峠分岐
11:34 笠取小屋 11:35
11:59 ヤブ沢峠(昼食) 12:13
12:51 ヤブ沢(一休坂分岐)
13:06 一休坂分岐
13:36 作場平口
13:38 作場平駐車場
天候 午前中快晴、午後晴れときどき曇り
過去天気図(気象庁) 2022年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■往路:都内−首都高速−<高井戸IC>−中央自動車道−<勝沼IC>−国道20号−<柏尾>−県道38号−<上町>−県道214号ー<山区>ー国道411号−林道一ノ瀬線−作場平駐車場
(都内−中央道−勝沼IC−大菩薩ライン−作場平駐車場:167km)

■復路:作場平駐車場−林道一ノ瀬線−国道411号−<愛宕大橋>−県道184号−<城山トンネル>−県道45号−<将門>−国道411号−<古里駅南>−県道45号−<梅ヶ谷峠入口>−県道251号−<かやくぼ>−県道184号−<日の出IC>−圏央道−<八王子JCT>−中央自動車道−<高井戸IC>−首都高速−都内
(作場平駐車場−奥多摩町−圏央道−中央道−都内:149km)

■駐車場:国道411号線から林道一ノ瀬線に入り約9km走った所に作場平駐車場があります。トイレあり、駐車台数30台、無料です。
マップコード:534 009 152*52
コース状況/
危険箇所等
■林道一ノ瀬線
国道411号線から林道一ノ瀬線に入ると、日当たりのいい場所には雪はありませんが、山陰などでは凍結しています。終日氷点下だったと思います。駐車場にも雪がありますので、冬タイヤは必須です。

■作場平駐車場ー笠取小屋
笠取小屋へは一休坂とヤブ沢峠の2ルートがあり、案内板では急坂の一休坂を下山コースに推奨しています。
今回、登りを一休坂、下山をヤブ沢峠で歩いてみましたが、思ったほど急坂とは感じませんでした。
登山道はよく整備されていて、危険な箇所は見当たりませんでした。(雪がなければ...)
登りの一休坂は日当たりのよい登山道で、氷化した箇所は少なかったのでアイゼンは使いませんでした。下りのヤブ沢は、日陰の登山道で大半が凍結で滑りまくりです。ヤブ沢峠からアイゼンをつけましたが、笠取小屋でつけた方がいいと思います。このルートのアイゼンは、チェーンスパイクでも問題ないと思います。

■笠取小屋ー笠取山
入山者は少ないですが、積雪は登山靴が沈む程度ですので、トレースがなくても登山道は明瞭です。
笠取山(山梨百名山)への登りは急坂です。登りではアイゼンが無くても(辛うじて)登れますが、下りは使用したほうが安全です。
笠取山(山頂)へは狭い岩稜の上に雪が付いている場所がありますので、12爪アイゼンを装着しました。

■笠取山ー水干−笠取小屋
笠取山から水干尾根への下りも、アイゼンがないと厳しいです。水干へのトラバース道には雪が付いています。谷側に滑ったらアウトですので、アイゼンは外さない方がいいでしょう。
作場平駐車場にやって来ました。先行車は1台、窓が真っ白ですので昨晩は山中泊でしょう。1時間ほど仮眠をして、明るくなったので出発します。
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作場平駐車場にやって来ました。先行車は1台、窓が真っ白ですので昨晩は山中泊でしょう。1時間ほど仮眠をして、明るくなったので出発します。
駐車所にはトイレが併設されています。ドアが開いているので閉鎖はされていないようです。
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駐車所にはトイレが併設されています。ドアが開いているので閉鎖はされていないようです。
寒いです。氷点下10℃。一旦車に戻り厳冬期用ハードシェルに着替えて再出発です。
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寒いです。氷点下10℃。一旦車に戻り厳冬期用ハードシェルに着替えて再出発です。
笠取小屋へは、一休坂(急登)とヤブ沢の二つのルートがありますが、登りは距離の短い一休坂を選択します。
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笠取小屋へは、一休坂(急登)とヤブ沢の二つのルートがありますが、登りは距離の短い一休坂を選択します。
小屋下にある二箇所の水場は豊富に出ていましたが、寒くて飲む気になりません。
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小屋下にある二箇所の水場は豊富に出ていましたが、寒くて飲む気になりません。
笠取小屋です。週末ですが管理人は山を下りているようです。行動食を詰め込んで笠取山を目指します。
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笠取小屋です。週末ですが管理人は山を下りているようです。行動食を詰め込んで笠取山を目指します。
8時半を過ぎました。寒いですが日射しも強く風はないのでミドルを1枚脱いでレイヤー調整です。お腹も満たされたので山頂へ向かいます。青空がスゴイ!
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8時半を過ぎました。寒いですが日射しも強く風はないのでミドルを1枚脱いでレイヤー調整です。お腹も満たされたので山頂へ向かいます。青空がスゴイ!
雁峠への分岐です。雁峠方面に人の入った形跡はありません。
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雁峠への分岐です。雁峠方面に人の入った形跡はありません。
笠取山に行く前に、寄り道で「小さな分水嶺」に登って来ました。東京都水道局の詳しい説明があります。
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笠取山に行く前に、寄り道で「小さな分水嶺」に登って来ました。東京都水道局の詳しい説明があります。
小高い丘のような場所です。富士川、多摩川、荒川と書かれた分水嶺の石碑が立っています。
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小高い丘のような場所です。富士川、多摩川、荒川と書かれた分水嶺の石碑が立っています。
分水嶺から...
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分水嶺から...
笠取山へは直登です。数人のトレースがありますが、おそらく昨日のものでしょう。
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笠取山へは直登です。数人のトレースがありますが、おそらく昨日のものでしょう。
登り切った所に山梨百名山の標識がありました。記憶が定かではありませんが、昔来たときは展望所だったような気がします。
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登り切った所に山梨百名山の標識がありました。記憶が定かではありませんが、昔来たときは展望所だったような気がします。
笠取山から...
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笠取山から...
西の方角です。山頂が重なっていますが、左から奥千丈岳、北奥千丈岳、国師岳です。
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西の方角です。山頂が重なっていますが、左から奥千丈岳、北奥千丈岳、国師岳です。
北奥千丈岳と国師岳をアップに...
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北奥千丈岳と国師岳をアップに...
南アルプスです。右から北岳、中白根山、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳です。
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南アルプスです。右から北岳、中白根山、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳です。
さらに南西方向は悪沢岳と赤石岳です。
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さらに南西方向は悪沢岳と赤石岳です。
雁峠を挟んで北西側の山並みです。左手前が燕山、その右奥が古礼山、中央奥の白い山が水晶山、右奥の白い山が雁坂嶺です。
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雁峠を挟んで北西側の山並みです。左手前が燕山、その右奥が古礼山、中央奥の白い山が水晶山、右奥の白い山が雁坂嶺です。
水晶山と雁坂嶺をアップに...
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水晶山と雁坂嶺をアップに...
さて展望を楽しんだので、笠取山の(ほんとうの)山頂を目指します。こちら方向にはアイゼンを着けた1人分のトレースしかありません。
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さて展望を楽しんだので、笠取山の(ほんとうの)山頂を目指します。こちら方向にはアイゼンを着けた1人分のトレースしかありません。
狭い岩稜の上に雪が乗っていて、手掛かりなどは雪(氷)の下なのでアイゼンを出しました。この辺りの稜線には、お助け類は全くと言っていいほどありません。
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狭い岩稜の上に雪が乗っていて、手掛かりなどは雪(氷)の下なのでアイゼンを出しました。この辺りの稜線には、お助け類は全くと言っていいほどありません。
チョット雪で苦戦しましたが、笠取山の山頂(1953m)です。昔見た山頂標もこんな感じだった気がします。
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チョット雪で苦戦しましたが、笠取山の山頂(1953m)です。昔見た山頂標もこんな感じだった気がします。
笠取山の山頂は、手前の展望地には負けますが、南側の展望が開けている場所があります。左のトンガリは大菩薩嶺です。
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笠取山の山頂は、手前の展望地には負けますが、南側の展望が開けている場所があります。左のトンガリは大菩薩嶺です。
大菩薩嶺に続く山並み、この山域は未踏です。
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大菩薩嶺に続く山並み、この山域は未踏です。
唐松尾山まで行く予定でしたが、水干尾根で折り返して来ました。多摩川の源流「水干」(みずひ)を見て帰ります。
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唐松尾山まで行く予定でしたが、水干尾根で折り返して来ました。多摩川の源流「水干」(みずひ)を見て帰ります。
よく見かけたこの文字「水干」、最初地名かと思ったのですが、水道局の詳しい説明がありました。
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よく見かけたこの文字「水干」、最初地名かと思ったのですが、水道局の詳しい説明がありました。
水は流れていません。凍っているのでしょう。
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水は流れていません。凍っているのでしょう。
水神社、国土地理院の地図には神社マーク(鳥居)が書かれていますので探してみましたが、祠のようなものは見つかりませんでした。
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水神社、国土地理院の地図には神社マーク(鳥居)が書かれていますので探してみましたが、祠のようなものは見つかりませんでした。
笠取山の周辺はカラマツ林ですが、その説明書きもありました。
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笠取山の周辺はカラマツ林ですが、その説明書きもありました。
積雪はこんな感じです。
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積雪はこんな感じです。
笠取小屋に戻って来ました。新しいトイレがあります。ドアが開いているので冬期も使用できるようです。ここでアイゼンを外したのですが、ヤブ沢峠でまた付けることになります。
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笠取小屋に戻って来ました。新しいトイレがあります。ドアが開いているので冬期も使用できるようです。ここでアイゼンを外したのですが、ヤブ沢峠でまた付けることになります。
ヤブ沢峠に下ってきました。ここからヤブ沢沿いに登山口まで戻ります。その前にここで昼食を摂って行きます。
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ヤブ沢峠に下ってきました。ここからヤブ沢沿いに登山口まで戻ります。その前にここで昼食を摂って行きます。
ヤブ沢には徒渉箇所がたくさんありますが、全ての箇所に立派で頑丈な橋が架けられています。
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ヤブ沢には徒渉箇所がたくさんありますが、全ての箇所に立派で頑丈な橋が架けられています。
アイゼンの歯が橋桁の隙間に刺さり抜けなくなって、あやうく川に落ちるところでした。くわばら、くわばら...
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アイゼンの歯が橋桁の隙間に刺さり抜けなくなって、あやうく川に落ちるところでした。くわばら、くわばら...
登山口の作場平口に戻って来ました。雲が多くなりパラパラ雪も舞い出しました。
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登山口の作場平口に戻って来ました。雲が多くなりパラパラ雪も舞い出しました。
駐車場に戻ってきましたが、まだ13時半です。小仏の渋滞を避けるため、奥多摩を経由して八王子JCTに向かいます。お疲れ〜...
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駐車場に戻ってきましたが、まだ13時半です。小仏の渋滞を避けるため、奥多摩を経由して八王子JCTに向かいます。お疲れ〜...

感想

ここしばらく奥秩父の山に行っていない。山行記録を見ると2020年10月の埼玉最高峰三宝山が最後だった。
冬ざれた奥秩父は登山道に雪が着くと、それまでの喧噪から解放され、静かな季節を迎える。

その昔、20代の頃だった。恒例だった年末年始の北アが中止になり、秩父の三峰から雲取山、甲武信ヶ岳、金峰山を越えて増富鉱泉まで1人で歩いたことがある。奥秩父でもかなり雪があった。小屋泊はしないのでテン泊で二泊だったか三泊か、、、
過去記録を書いてみようかと、写真や記録を探したが見つからなかった。

奥秩父の主脈もアプローチが容易な雲取山周辺や金峰山周辺は複数回登っているが、縦走したとき一回しか登っていない山がいくつかある。
笠取山と唐松尾山、唐松尾山は雪の時期にトライしたことがあるが難しかった。
笠取山は展望が素晴らしい記憶はあるが、今まで再訪の計画をしたことがなかったので、雪が着いたこの時期に行って見ることにした。

駐車場の作場平は初めてだったが、交通の便が悪い山奥の駐車場にしてはトイレも併設され、よく整備された駐車場だった。
登山道も東京都水道局の関係かよく整備され、水源の説明を兼ねた案内板が随所にあり、歩いていて次の案内板が楽しみだった。

当初、笠取山から唐松尾山まで歩いて牛王院平に下り、三ノ瀬から林道を歩いて駐車場まで戻る予定だった。
しかし、出発時間が遅かったこともあり、帰りの林道歩きが日没になる可能性があったので、水干尾根の分岐で水干へのトラバース道で戻ってきた。登山口から水干(みずひ)の文字をよく見かけた。意味がわからなかったが、その場所に行ってみると水道局の詳しい説明があった。
今回、あまり好天は期待していなかったが、朝から雲ひとつない天気に恵まれ、笠取山でも素晴らしい展望を満喫できた。
奥秩父の良さを再認識した今回の山行でした。

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無雪期ピークハント/縦走 奥秩父 [日帰り]
笠取山(作場平から)
利用交通機関:
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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