9歳児とゆく美麗富士とヤバい痩せ尾根の高ドッキョウ【山梨百名山】
- GPS
- 05:18
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 717m
- 下り
- 717m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道としては良好 樽峠のあと後半に切れ落ちた痩せ尾根あり |
その他周辺情報 | 奥山温泉 最高の湯で最高の設備なんだけど17:00閉館 |
写真
感想
息子が冬休みに入ったので父も会社をお休み。この時期にしか行けない山に行っちゃおう、ということで今回は高ドッキョウにしてみる。
山梨百名山のなかで最も南に位置するこの山、東京から登山口まで車で約2時間半かかる。こういう距離なので早起きの苦手な妻はあまりいい顔をしない。息子とふたりの今回がチャンスである。
そしてこの山域、暖かい時期はヤマビルがどっさり出るのだという。息子も自分もあまりヤマビルが好きなほうではないので冬狙い一択、行くなら今しかない。
というわけで早起き……したけれど息子が妻に甘えたりしてやや遅くなった。中央道を甲府南インターで降りて増穂インターへ、その途中で道の駅とよとみに寄り巻き寿司を購入。
中部横断自動車道を富沢インターで降り、樽峠へ。林道、と思いきや県道を行き止まりまで行ったところが樽峠駐車場、ここが登山口。平日とあってほかに車はない。
ここには去年のゴールデンウィークに来たことがある。貫ヶ岳に登ったその時と同じルートで樽峠まで上がり、そこから貫ヶ岳と逆方向に進む。
登山口出発、10:30。遅めに立てた予定よりもさらに30分遅いスタートである。今回はちょっと急ごう、と息子に伝える。
登山口から進むとすぐ、ちょっとヤバい木の橋がある。息子が渡っているときに少しゆらす。おいやめろ、と息子が笑って言う。
そのあと沢を渡渉。前回来たときよりも荒れているような気がする。軽くルートを見失うが、山側に沢に沿う登山道がきれいに見えるのであまり困らなかった。
樽峠までの道は山の斜面を数回折り返す大きなジグザク、それほどきつい斜度ではなく危険箇所もまったくないので急ぎめに登る。前回息子と来たときは沢ガニを見つけるなど、ここでなかなかに時間をとられた。1年半後の今、息子は出発時間の遅れを念頭にスピードを上げられるほどに成長している。
涸れ沢を渡ってからほどなく、廃?林道とクロスする。その土が掘れたところに見事なシモバシラ、長く延びていてサックサクだ。面白い形のものもたくさんある。でも、まあ、急ごうか。
そのすぐ上にもう1本の林道。これを過ぎると、樽峠に到着する。標準タイム40分に対し、シモバシラで遊んだわりに39分。かなりいいタイム、10:00発で遅め設定の予定時刻よりもすでに早く進んでいる。
この峠を左に行くと貫ヶ岳、右に行くと高ドッキョウ。とりあえずひと休み、息子さんはここのシモバシラに「カタスギ宮殿」という名前を与えた。カタスギは火多杉と書くらしい。なんか勇ましい。
樽峠からの尾根道、これは本当に気持ちがいい。ゆるやかに大きくアップダウンを繰り返す、陽のよく当たる林のなかの道。これは気持ちいいねえ、と息子と言いあいながら進んでいく。
ちょっとした痩せ尾根ポイントがあったが、それほど危険でもなくのんびり通過。ふたまた道のように見えるところを左(右は微妙なトレース)に曲がると、だんだん道の様相が変わっていく。
急坂がいきなり出てきたり、下りがあったり。足を踏み外すと大変なことになりそうな切れ落ちっぷりの細いトレースを進んだり。
そして……めちゃくちゃ足元のこころもとない超痩せポイント登場! ロープが張ってあるが、そのまま渡ると落ちそう。このロープをくぐって反対側に出ることで、なんとか通過できた。これは相当ひやひやする。
この後も切れ落ち、急登となかなか神経を使う道が続いた。と、分かれ道に到着、何も道しるべはないが左の道の先がやたらと明るい。これは展望台かな、と思って行ってみると、その通り。数メートル先が、静岡・清水の海と山を一望できる絶景ポイントだった。三保の松原、その向こうに光る太平洋。息子はこの景色を見るや、うわー!と叫んでしばらく見入っていた。ずっと見ていられるね、でも先を急がなくちゃね。
ポコンと出た山頂部が見えてきた。あれが高ドッキョウね。最後に急登があるっぽい、頑張ろう。
いったんくだって、そこから猛烈な急登。道がジグザクになっていないのでひたすら重力に逆らって登る。息を整えて、頑張ろう。編笠山や瑞牆山のラストよりは多分マシだ。陽が山のむこうから差してきて眩しい。
そしてついに、急登を乗り切った! ……と思ったらミニ急坂のおかわりが来た。そんなに甘くないのね。
そこからもう一度おかわり急登を乗り切ると、鞍部に出た。木札が下がっているので双耳峰かと思ったけど、この札は「→樽峠」の道しるべだった。
あとはもう、ほぼ平らな道を進んで、頂上に到着。高ドッキョウに登ったよ!
頂上から一望できるこの日の富士山、ほぼパーフェクト。真っ青な空に、雪をかぶった富士山と朝霧高原あたりの裾野がどーんと広がっている。
カップ麺を作りながら、道の駅で買った巻き寿司をいただく。グレートな富士山を見ながらのお弁当は格別そのもの。カップ麺はふたりともニンニクたっぷりのものを選んだので、帰ったら妻がくさがることだろう。
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