裏妙義
- GPS
- 05:54
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,205m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
ハイドレーション
コッヘル
食器
ライター
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
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感想
西上州は上州(群馬)の西部、一般的には高崎の西部から長野との県境にかけて広がる山魂と言ったところだろう。
その一番北に、まさに鋸の歯のような稜線を従えるのが、妙義山魂。狭義では表妙義と呼ばれる領域、広義にはその北に隣接する谷急山を盟主とする裏妙義まで含まれるらしい。
西上州にある数多の魅力的な山の中でも、飛び抜けた存在感と知名度を誇る、この妙義のうち裏妙義に挑戦する。最近は易しい低山に行くことが多く、身体に喝を入れるという目的もある。
全山ほぼ破線ルート。一筋縄ではいかない。国内の一般ルートでは最難関の一角を占める山だ。それでも標高はやっと1000mを超える。
横川の駅を起点に御岳コースをのぼり、鍵沢を降るルート。縦走好きには珍しく縦走はしない。そうやすやす縦走させてくれる山ではない事は覚悟しているので、まずは忠実に基本を辿る。
横川の駅をしばらくアプトの道沿いに歩き、確氷関所の手前で旧道にでる。麻苧吊橋の先が御岳コースの登山口兼、麻苧の滝遊歩道の入り口だ。
麻苧の滝までは整備された階段道。遊歩道を離れるといきなり核心部。2m程の断崖で、小沢が滝になって落ちているのが嫌らしい。斜度はほぼ90度で、鎖を頼りに上る。オーバーハングになっていて、下りにとった方がさらに嫌らしい。その後、スラブのトラバースに鎖がかかる箇所が二箇所。このあとの、このコースの状況から見ると、ここは軽いジャブ程度の核心部。
麓の岩場を越えると、しばらくは「普通」の急登。急登がひと段落すると、左手が所々開けて、鉄道文化むらの敷地が箱庭のようにみえる。眼下はほぼ麓まで垂直に切れ落ちている。道はほぼ稜線を辿るが、細かい踏み跡が混雑している場所もあって、わかりづらい箇所もある。事実何度か道を誤り、引き返している。特に御岳の手前で、谷を巻くように伸びる道はわかりづらく、また日陰のため4月に一度このコースをトライした際に、残雪が残っていて撤退した。
コースのメインは、御岳を過ぎてしばらくしてから。
斜度70度ほどの岩壁に伸びる一本の鎖。鎖を頼ろうにも足場は少なく、また、あまり靴底のフリクションが効かず、立ち往生してしまった。踏み跡はその先10mほど続き、鎖以外のアプローチも、先人は探したのだろうという形跡が色濃く残る。無理すれば登れないことはなく、いくつかのラインをトライしてみるも思わしくなく、もう諦めて帰ろうかと思い、最後に鎖のラインよりやや右側を強引に鎖を頼って登ったところ、ここはフリクションが効き、登り切ることができた。
結局ここで15分〜20分程立ち往生していた。足場に二三本の鉄杭があれば、もう少し易しいのだが。結果として振り返ると、ここ御岳後最初の鎖が、このルートのメインだった。下りはどうだろう。かなり怖い思いをするのではないだろうか。
鎖は御岳の前後と、その先の小ピークまで連続して現れ、「危」のマークのあったところは、文字通り、かなり危険な箇所だった。
狭く切り立った稜線を辿るため、巻くこともできず、アップダウンが続き、かつ、危険箇所が多いというのが、この尾根の性格だろう。
旧国民宿舎から伸びる籠沢コースと合流するとすぐ、丁須の頭の直下に出る。丁須の頭の基部へは、やや傾斜の厳しいゴツゴツしたスラブを登る。鎖は下りでは有難いが、登りはなくてもなんとかなる。
今回は、丁須の頭の肩までは行かなかった。
基部からは丁須の頭の、特徴的な「丁」の字に見えないのはちょっと残念。基部もそう広い場所ではないが、肩はかなり狭いようだ。
鍵沢コースは、御岳コースと比べると、数段レベルは落ちる。妙義の事だから、けったいな高巻きなどあるのかと思ったが。
稜線から離れた直後の長いルンゼの下りを鎖を頼って下ると、沢沿いの広い谷間を下っていく。
落ち葉が多く、踏み跡はほとんど当てにならないので、ピンクのリボンと黄色のペンキを頼りに歩く。これらは常に視界に入るほど豊富にある。全体的には傾斜は緩いが、一箇所、滑滝の水際を下る箇所は要注意。鎖のような補助もなく、慎重さが求められる(鎖があればあるで、却って頼ってしまい、バランスを崩す可能性は否定できないが)。
また、もうすっかり下って終わりだろうと思われるほどの、最後の最後に長いロープ&鎖&梯子が。しかも岩場ではなく、ぬかるんだ土の急斜面。ある意味、岩よりも質が悪い。ここを下りきると登山口まで数分の歩き。
全体として、鎖に頼らざるを得ない箇所がいくつかあり、そういう意味では、ややフラストレーションは溜まる。翌日の筋肉痛もこれまでの山登りではあまり体験したことのない、上半身の筋肉痛という、まさに全身運動となった。距離に比して体力の消費は激しく、流石に破線ルート、一筋縄ではいかない。
今回は三方境や谷急山方面へは、足を伸ばさなかったが、いずれ機会があれば挑戦してみたいとは思う
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