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Yamareco

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無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

羅臼岳(羅臼温泉コース) 道東遠征その2 

2014年09月17日(水) ~ 2014年09月18日(木)
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コースタイム

1日目
山行
9:40
休憩
1:30
合計
11:10
6:00
150
羅臼温泉キャンプ場
8:30
8:40
170
泊場
11:30
11:50
40
羅臼岳頂上
12:30
13:30
220
羅臼平
17:10
羅臼温泉キャンプ場
天候 晴れのち曇り、時々大雨
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
羅臼温泉キャンプ場
コース状況/
危険箇所等
屏風岩を登り切った上部から左に雪渓を見ながら登る直登の急坂
火山灰土であの斜度、滑り出したら止まらないかも
その他周辺情報 キャンプ場向かいに、無料の熊の湯(露天風呂)
夕方地元の漁師さん達が続々とやってきます
羅臼温泉キャンプ場
羅臼温泉キャンプ場
羅臼岳が望める
温泉成分の流れる沢
2
温泉成分の流れる沢
国後島が見える
帰りが大変そう
この場所は万年雪かな
この場所は万年雪かな
ここの登りコワイ
1
ここの登りコワイ
コケモモ
羅臼岳頂上
羅臼湖と知西別岳
2
羅臼湖と知西別岳
知床五湖
遠く硫黄山
クロマメノキ

感想

羅臼岳を登るに際して、ヤマレコで事前情報を得ようとしたがそのほとんどが
岩尾別からのリポートでどちら側にするか迷う。
岩尾別コースが熊の出没頻度が高いが人気のルート。
でも羅臼温泉コースはキャンプ場からのアクセスがいいのでこちらにすることにした。
距離が長いのは何とかなるだろう。

キャンプ場の受付女性が、お盆の頃までは内地からのお客さんが多かったが
9月になると札幌からのお客さんが増えてきたと話していた。
多分、道内の人は観光シーズンの知床は内地からの観光客で混雑していると判断し
避けてたんだと思いますよと答えておいた。
平日なのに内地ナンバーの車やバイクが結構停まってた。

夕方、車中で休憩していると急に大雨が降り出し、風も強くなりだした。
テントが心配になり小雨になってから直ぐに確認に行く。
何とか飛ばされずに済んでいたが、フライシートは当然びっしょり濡れていた。
なんか嫌な兆候だなあ。

翌朝、テント内で朝食を済ませ荷物をまとめる。
ここはテントを張りっぱなしという訳にもいかないので、雨や朝露が乾かないまま撤収。

6:00に登山届けに記帳し行動開始。
先行者は、9/15 6:15出発で17:20戻り。
一昨日から誰も登ってないんだ、それに11時間も掛かるの?
縦走なら分かるけど登って降りての半日行動はちょっとダルイ。
まぁ、いつものペースなら15時頃には戻ってこれるかな。これが甘かった。

木がくれの滝や里見台からの展望など飽きない程度に変化があり、なんとなく関東辺りの
低山をハイキングしてるような前半の登り。
途中からはスキーでいうギルランデのような道が続く。
左側が谷に落ちているので左脚に負担が多い。左膝に古傷があるのでちょっと不安。
羅臼岳がチラッと見え出した。まだ距離があるな。

硫黄の溶け込んだ沢を行って来いしなければならない。
渡渉地点はペンキマークがあるが慎重に、落ちないように。
泊場までで2.5hか、順調だけどまだ半分だしこれから斜度が急になっていく。
帰りの長さを考えると気が重くなってきた。

泊場からは涸れ沢を行く。これが結構脚にくるんだ。疲労が溜まっていく。
屏風岩直下に出て上を見上げると、振り子沢で急坂。これが歩き難い、登り難い。
この登りで左膝裏に違和感が。登りで出たケースが無かったのでオーバーワークか。

膝を庇いながらの小幅歩きでペースが上がらない。
更に、一昨日の雌阿寒岳の影響か脚も重い。やばい事になってきた。
途中に咲いている花や、国後島などを写真に収めたりしながらゆっくり登る。

羅臼平への分岐地点までくると綺麗なお花畑になっていて心が和む。
但しこの先に、今回の最大の難所が現われる。
雪渓脇の火山灰土の斜度40度くらいの急登、それも幅1.5m位のロープで区切られた直登。
これ身体を斜めにして谷側の脚で踏ん張らないと上りづらい。山肌がフラットで足場が無い。

ズルズル滑るのをストックで支えながら何とか肩まで。ここ帰りは使えないね。
イヤーバテバテだわ。コケモモ少しくださいな、これざくろに似てる味だね。
あとは惰性で頂上まで行くだけ。キツイ‥

頂上直下の大岩を乗り越え乗り越え、やっとこさ登頂!
強風で恐いけど、凄い大展望。ぐるっと全てを見渡せる。
きつかったけど来て良かった。こんな景色が見られるなんて。
北方領土や羅臼、ウトロ、知床五湖など全てが見られる。
いつか知床連山縦走するかな。

無理に頂上でランチは取らずに羅臼平まで降りてのんびりする。
美味しいビール(雪渓の雪拝借で冷やした)で乾杯し 人心地。
帰りの行程をイメージする。日が落ちる前に帰りつかねばならないな。
ヘッ電はあるけども熊も恐いしな。

ゆっくり大事に下り始める。小幅で。
屏風岩沿いの上下動の厳しい道で、左膝ズキーン。イテテテ、やっちまった。
もう無理は出来ない。左足を若干引き摺りながらの下山を続ける。
上下動もキツイし、涸れ沢歩きも厳しい。

そんな時、空に嫌〜な雲が広がってきていた。
あれ、今日の予報は雨無しだったはずがおかしいぞ。
涸れ沢の途中でクロウスゴ発見!野生のブルーベリーだ。
甘酸っぱくてまさにブルーベリー、と戴き物をしていたら猛烈な雨が。
勘弁してよ、踏んだり蹴ったりだ。
雨宿りしながら急いでポンチョを被る。
これで山道が滑り易くなるので益々脚に来る。

泊場を過ぎた辺りで雨が小降りに。沢の渡渉を終えた所でポンチョを脱ぐ。
携帯で雨雲レーダを調べたが、知床周辺には何も無い。
なんだこれ、知床マジック? 侮れないな、知床。

ここから先は来た時と逆のギルランデだから右重心か、少しホッとするが慎重に。
朝予想したとおりの長い長い下山行となりました。

17時過ぎ、登山口到着。もう直ぐ日が暮れる、危なかった。
駐車場の愛車に戻り、装備を解きながら今後の予定を検討した。
本来、今日中に斜里近辺に移動して置く筈だったが、暗くなってからの峠越えは
野生動物との接触・衝突の危険が高まるので羅臼にて停滞とした。

羅臼の町に買出しと、熊の湯温泉にてさっぱりと汗を流し、まだ雨がポツポツと来ているので
テントは張らず車中伯とした。

斜里登山は「〜その3」にて

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