藤白山脈の鏡石山、鯛ノ峰、熊尾寺山(海南から時計回りに周回)【紀北、和歌山県】
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- GPS
- 04:37
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 699m
- 下り
- 681m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:36
海南駅 1002 ― 春日前広場 1016 ― コンビニ角を地道へ 1023 ― 禅林寺 1029 ― 舗装路から山道へ 1041 ― 牡牛の滝 1049 ― 別所越 1056 ― 林道に合流 1122 ― 陶芸の里入口 1130 ― 大野城主の墓 1137 ― 別所茶屋跡 1144 ― 金屋道から扱沢越に向けて右折 1205 ― 藤白山脈尾根道に合流 1208 ― 鏡石 1211 ― 鏡石山 1216/昼食/1233 ― 鏡石 1235 ― 先ほどの合流点 1237 ― 鯛ノ峰 1241/1242 ― 鉄塔箇所 1247 ― 熊尾寺山 1258/1300 ― 雨の大明神分岐 1307 ― 鉄塔 1310 ― 大野城趾 1328 ― 420m標高点 1337 ― 鉄塔 1345 ― 林道との合流点 1349 ― 曽根田峠 1354 ― みかん畑の作業道と合流 1410 ― 阪和道越え 1414 ― インター道下 1417 ― 藤白神社 1419/1424 ― 熊野一の鳥居跡 1430 ― 海南駅 1440
● 行動時間 4:38
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(和歌山市内=海南駅) 海南駅―禅林寺―鏡石山―鯛ノ峰―熊尾寺山―大野城趾―藤白神社―海南駅 (海南駅=和歌山市内) ●登山口へのアクセス ○海南駅付近 ・JR紀勢本線で行く。特急もすべて停車する ・駅付近には駐車場多数。駅の東口側には安価なコインパーキングがある (2023.2現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○海南〜禅林寺〜鏡石山 ・禅林寺を経て幡川沿い最奥の集落までは舗装路。案内標示は全くないので、先達の軌跡と地図を頼りに進む ・そこからはコンクリート舗装がわずかに残る作業道、そして途中からは山道となる。山道とはいえ海南から金屋への古道だけに、勾配は緩く、道もゆったりした部分が多い。標示は少ないが「鏡石自然遊歩道」の標示が時折建っている。同遊歩道は、鏡石山までの道を指しているようだ ・扱沢越の下で尾根道へと登るのだが、分岐点に特段の書き込みはない ○鏡石山〜鯛ノ峰〜熊尾寺山〜大野城趾〜藤白神社分岐 ・尾根道は勾配緩やかな道。熊尾山の先「雨の大明神分岐」からは手製の標示が現れる。420mピークの先で標高差約100mを一気に下降すると林道に出る。最後の下降には古い段付け整備もあって一応頼りにはできる ・林道を暫く進むと藤白神社への分岐点。そこから神社への下降路は山道。途中には崩壊地もあるがテープ誘導で迂回路が示されている ・下半分はみかん畑の作業道。コンクリート舗装された急な作業道を進んでいく ・阪和道を越え、インター道をくぐると藤白神社の東側に降り立つ ○藤白神社〜海南駅 ・舗装路。紀伊路一の鳥居跡でJR紀勢本線高架橋の側道に出る。そこからは高架沿いを進めばほどなく海南駅 (いずれの記述も2023.2現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・海南駅付近にはコンビニも飲食店もある ・海南駅から禅林寺に向かう途中、国道を渡るところにはコンビニエンスストアがある ●日帰り温泉 ・海南には複数の日帰り温泉、スパ等がある (2023. 2現在) |
写真
感想
早起きを諦め近場へ。藤白山脈の熊尾寺山から鏡石山にかけてを目指した。
海南駅から出発するのは熊野古道紀伊路を歩いたとき以来。今日は最後に藤白神社から古道を逆流する予定だ。
駅の東口を出て東進。まだ区画整理事業が終わっていない。作りかけの道を進むがやけにまっすぐ延びている。暫くすると細い道になるが、相変わらず道はまっすぐに延びている。これはかつての野上鉄道の廃線敷。途中からは自転車道になっているようで、歩きの人や自転車が結構行き交う。
熊野古道紀伊路と交差し、やがて阪和道の下をくぐってほどなく右折。国道を少々戻り気味に横断し、禅林寺の案内に従って小路に入っていく。日方川の支流、幡川沿いを遡ることしばらくで禅林寺に到着。小さな集落には不似合いな立派なお寺。
お寺にお参りして先へと進む。そこからはさらに幡川に沿って遡る。やがて坂は急になるが小さな集落がまだ現れる。最後の家の脇を過ぎると道はいきなり山道に変わった。
よく見るとコンクリート舗装の残骸は残っているが、両脇の雑草の育ちもあって、クルマが通れる状態ではない。少し進むとトンネル上に雑草の中を抜けるところもある。
しばらく登っていくと滝音がする。牡牛の滝(こってのたき)と呼ばれる滝がすぐそこにあるようだが、雑木に隠れてよくわからない。滝音を暫し楽しんで、今日の道では珍しいつづら折りを過ぎる。
その先は比較的緩やかな道が続く。「別所越」には立派な石橋が架けられていた。
山道を詰めると林道が現れる。少々先には舗装路もある。そちらへと進むと、陶芸やファーマーズキッチンが出現。隠遁の陶芸家の庵、といったところであろうか。そちらの入口を通り、陶芸室の前を通り過ぎると、再び山道が現れる。道は合っているようだが、こちらの敷地を通り抜けたようだ。
敷地の先からは、歩き易い山道が続く。かつて海南から金屋へと通じていた街道の名残のようだ。藤白山脈には、今日の道を含め複数の峠越えがある。
金屋道の最高点が近づき、その手前で尾根へと繋がる道へと右折。近くには残雪も見られる。尾根まではあまり距離もなく、すぐに到着。最後は尾根道を進んで鏡石山山頂へ。山頂にはちょうど先行者がいらっしゃったが、入れ代わりに出発された。
山頂は、丸く刈り払われた小さな広場になっている。しかし眺望はない。昼食をいただき、来た道を引き返す。
先ほど尾根へと登ってきた合流点を過ぎ、山脈の頂稜尾根を北上する。鯛ノ峰も熊尾寺山も尾根道中の小ピークといった感じで、山名標がなければ気づきもしない。
雨の大明神分岐に到着すると、ようやく標示が賑やかになる。雨の大明神にはクルマが入ってくるようで、そもそも鏡石山への最短の登山口でもある。そこからのハイカーが多いのであろうか、標示もそれに合わせて設置されているようだ。これから進む尾根道の行き先は、大野城趾を経て藤白峠とある。
そこからも大きな起伏なく進み、地理院地図には大野城趾とある一帯にさしかかる。先ほどまで茶屋跡などいろいろな標示があったのだから、城跡にも何らか標示があってもよさそうなもの、どうしたことか。と思っていたら、その文字が過ぎたところに大野城趾への登り口案内が現れる。本日随一の急坂を登ると城跡の広場になっている。10数メートル四方の小さな平地が“夢の跡”のようだ。そこからも急坂で下降する。登りもそうだったがロープが設置されている。この急坂が天然の石垣になっているようだ。
さらに進むと420m小ピーク。そこからは緩やかながらも一目散に下降していく。途中の鉄塔付近では、眼下の展望が開ける。海南市ビューが展開される。見る位置をちょっと変えると、海から駅方面や阪和道方面と見える範囲も変わる。こうやって見渡すと、海南も大きな都市だ。
道はいったん舗装林道に吸収されてしまう。暫く歩くと四ツ辻になっており、曽根田峠。直進は藤白峠だが、右の藤白神社への下降路を選ぶ。掘割の枯葉道で始まるが、少々進むと道幅のある山道になる。ところが、コースの1/4ほど進むと倒木だらけの崩落箇所に遭遇。どう越えるのかと一瞬ひるんだが、よく見ると右手谷側へと迂回路誘導テープが付いている。テープに従い倒木を回避していくと、やがて対岸の道へと繋がった。
そこからほどなくでみかん畑の作業道へと顔を出す。振り返ると入口には標示がちゃんと付いている。作業道を道なりに下降すると、藤白神社の傍らに顔を出した。
藤白山脈は市街地すぐにある割には、なかなかに登り甲斐がある上に道も多い。眺望箇所が少ないからなのか、あまり人とは出会わない。もっと人が入っても良さそうなものだが、もったいないことだ。
紀伊路を歩きながらそんなことを思った。
しっかり歩いた一日だった。
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