御岳山 白丸から裏参道


- GPS
- 04:53
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,019m
- 下り
- 1,104m
コースタイム
14:18 大楢峠
15:15 御岳ビジターセンター
15:40 御岳山
15:45 長尾平分岐
17:05 滝本駅
17:19 光仙橋 北尾根登山口
17:23 中野バス停
17:49 川井駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 |
写真
感想
今年は大雪に始まり、雨続きの夏に台風の直撃と、
ここ数年来なかった悪天が多い上に、
予測を越える災害も頻発しています。
地球温暖化は確実に進行しているようで、山に登る度に人の愚かしさを感じずにはいられませんが、
それでも人の知恵や可能性を信じたいですし、
その為に少なからずできることはないかと、考える毎日です。
考えていても始まらないので、とにかく行動。
雑用を片付けた昼前。
台風の接近が報じられている中、つかの間の晴天を見計らい、
近場の御岳山を選びました。
その名には読み方は違いますが、少なからず畏怖の念があります。
鎮魂の意味もありました。
それは明日の我が身かもしれません。
山が好きで、登らせて頂く以上、可能性があります。
避けようのない災害と対峙するとき、
人にできることは、祈ることだけかもしれません。
不甲斐ない気持ちもさることながら、
しかし祈ることは、人の優しさの表れですから、
せめて祈らせて欲しい。
言葉にするのはいつも難しいと感じるのものの、
気持ちそのものは、結構シンプルなのですが。
いにしえの香り漂う御岳山の参道はかなり好きで、
特に生活道路であった裏参道は、筆頭格です。
今回は上坂(あがっさか)から稜線を辿る道で登りました。
斜面の樹林帯は植林で、古式の参道の匂いは些か淡いですが、
それでも荷馬でも通れそうな緩やかな勾配。
稜線に出ると、古い石垣が組まれ、岩が削られ古道感たっぷり。
心地よい稜線の秋風に癒されながら、
御師集落へ。
日の傾く境内をゆっくり登り詰め、時間をかけて丁寧に拝謁しました。
御嶽神社。
周囲の人に「登ってたかと思って心配してた」と、
口々に言われました。
恐らくこれをお読みの皆様も、きっとそうでしょう。
冗談混じりでも、心配してくれていたことには、
心から感謝しました。
それは、山に登る人に関わる全ての人に、
共通する優しさなのかもしれません。
そう考えると、
山は回りの人をも優しくしてくれる存在とも思えます。
ご冥福を祈りつつ、
感謝の気持ちも添えました。
いつもの茶店でお蕎麦を頂き、
いつも通り表参道を歩き下りました。
かの御嶽山とは関係ないとは知りつつも、
思いを馳せずにはいられませんでした。
山はまた、恐ろしいもの。
大いなる存在としての畏怖の念が、
山の神という形で
子供にもわかりやすく今に伝えられています。
山の神とは、まさに、あの噴火が意味するものです。
その思いを一層深くした、有意義な山行でした。
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