遥かなり早春尾瀬

2023年03月19日(日) ~ 2023年03月20日(月)

• GPS: 16:20
• 距離: 44.2km
• 登り: 1,180m
• 下り: 1,185m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:53
• 休憩: 0:26
• 合計: 11:19

距離 27.3km 登り 1,007m 下り 366m

7:08 スタート地点
10:23 鳩待峠
10:25 鳩待山荘
11:34 11:35 至仏山荘
11:39 11:45 尾瀬ロッジ
12:36 上ノ大堀川橋
12:48 牛首分岐
13:08 13:09 下ノ大堀川橋
13:14 尾瀬ヶ原
13:35 竜宮十字路
13:39 13:55 龍宮小屋
14:57 弥四郎小屋
15:06 15:07 見晴
15:10 15:11 原の小屋
15:26 見晴新道分岐
15:48 イヨドマリ沢
17:07 白砂峠
17:36 沼尻平
18:27 宿泊地

2日目

• 山行: 4:54
• 休憩: 0:12
• 合計: 5:06

距離 16.9km 登り 180m 下り 827m

9:46 宿泊地
10:04 長蔵小屋
10:37 三平下
10:38 10:42 尾瀬沼山荘
11:00 三平峠
11:28 11:29 岩清水
11:35 11:42 冬路沢橋
11:51 一ノ瀬休憩所
12:52 大清水
14:39 戸倉（鳩待峠行バス連絡所）
14:52 ゴール地点

天候

2日間とも高気圧に覆われ快晴無風。
1日目：行動中は2〜3℃，日没後は放射冷却，18:00で-10℃
2日目：夜明けは-25℃，7:00で-15℃，行動中は3〜10℃

アクセス

利用交通機関：

自家用車

ゲート手前200mあたりの広場に駐車。1月に来た時は雪捨て場になっていた。
（ゲート直前の広場には除雪作業の邪魔なので駐めるなとの看板あり）

コース状況／危険箇所等

中学〜大学時代に3回ほど訪れた尾瀬ヶ原。
スノーシューで自由に歩いてみたいとの想いが，最近になって何故か沸々と湧いてきた。

初回は今年の1/6に決行したのだが，駐車場難に出鼻を挫かれ，さらにはスノーシューを履いてもなお股下まで潜るラッセルを強いられ，あえなく敗退。

しかし簡単に諦められる訳などなく，
先達の記録，桧枝岐アメダスの積雪深&気温，天気図をチェックしつつ，好機を伺っていた。

前回よりも積雪は1m減り，まとまった降雪は2週間以上前で安定している。
最低気温は-6℃位，今後3日間は好天続き，
ついに，その時がやってきた。

雪が減ると，除雪で埋もれていた駐車スペースが出現する。
雪が安定すると，スノーシューの守備範囲に入ってくる。
気温が上がると，荷物を減らせる。
全てが上手く回りだす。

山スキーのトレースに導かれつつ，林道を歩く。
前回の3倍速で，尾瀬の入口である鳩待峠に到着。
そこから先はトレースも消え，白い画用紙。

山の鼻でついに尾瀬ヶ原に降り立った。
前には燧。背後に至仏。
雲ひとつない青い空に白い平原。
完璧すぎて心が震えた。

5km四方に居るのは自分ひとりと，何故か強く感じる。
これは夢か？現実か？
意識は宙に浮かんだまま，歩く。

写真

心配していた駐車スペースも確保でき，幸先良いスタート

3/19 7:19

雪ないね〜

3/19 7:36

程なくガリガリの雪が出現

3/19 8:31

雪解けが進んでおる

3/19 8:39

津奈木橋の手前，除雪区間は終了。スキーのトレースが

3/19 8:51

看板が虹色に光っている

3/19 8:52

津奈木橋の分岐

3/19 9:14

前回は確かここで除雪終了，股下ラッセルが始まった。一段と雪が増すが，さほど沈まずに進める

3/19 9:53

沈み込みが足首位になったのでスノーシューを履く。つづら折れ区間は適宜ショートカット

3/19 10:13

ヘリポートがある

3/19 10:17

鳩待峠。35年ぶり〜

3/19 10:17

ここまでスキーのトレースを辿ってきた

3/19 10:18

この程度の沈み込み，良いコンディション

3/19 10:24

雪深い

3/19 10:25

至仏山。スキーのトレースはここへ向かっていた

3/19 10:28

ここから，前に誰もいない

3/19 10:37

夏道は基本トラバース路で歩きにくいので，沢筋に降りて電柱を辿った

3/19 11:25

3/19 11:27

山の川上川橋

3/19 11:33

山の鼻に出た

3/19 11:36

立派な山小屋群が。35年前とは隔世の感あり

3/19 11:46

まさにイメージ通り！完璧すぎる！

3/19 12:05

原の川上川橋は床版が撤去されている。積もった雪を踏抜きザックで引っかかって助かったとの記録があったが，これなら大丈夫。スノーシューを履いているので慎重に渡る

3/19 12:12

燧ヶ岳を目指すの図

3/19 12:20

振返れば至仏山

3/19 12:36

上ノ大堀川橋

3/19 12:39

幸せだなあ

3/19 13:07

幸せだなあ

3/19 13:09

下ノ大堀川橋

3/19 13:23

幸せだなあ

3/19 13:25

川の上は凹んでいる

3/19 13:38

竜宮十字路

3/19 13:41

3/19 13:57

竜宮沼尻川橋。なんとも徹底的な積雪対策。ここは無理なので下流側で渡れるところを探す

3/19 14:29

セッケイカワゲラ。頻繁に出会った

3/19 14:36

3/19 14:47

随分歩いた。日差しが痛い

3/19 14:55

見晴十字路

3/19 15:07

山小屋は全て休業中

3/19 15:08

白砂峠へ向かいます

3/19 15:48

陽が傾いてきたね

3/19 16:25

結構，起伏に富んでいる

3/19 16:40

登り坂，暑いのと，長距離歩いたのとで，かなりヘバッてきた

3/19 16:40

南斜面は雪がグサグサ，トラバースは滑りまくり

3/19 17:03

陽も陰ってきた

3/19 17:05

やっとこさ白砂峠

3/19 17:09

峠から下ると白砂湿原

3/19 17:15

振返り

3/19 17:34

尾瀬沼，沼尻休憩所が見えた

3/19 17:36

あの際へ行けば夕陽が見える！と思って急いだが...間に合わず

3/19 18:17

陽が沈みました。震えが来たので温度計見たら-10℃。さっきまで3℃だったのに，信じられぬ

3/19 20:38

なんとも星の多いこと！オリオン座が

3/19 20:56

寝る前には-20℃を軽く突破しそうな勢いで，ビビる

3/20 5:20

燧に行くつもりでテンバを選んのだが...明け方に気温を見てモチベ喪失。これでは水を作るのさえ困難でしょう

3/20 5:20

リミット-10℃の寝袋でも，ダウンジャケット＆パンツを着込んでなんとか耐えられた。しかし足が寒さで痺れて辛い。コマ切れで5-6時間くらい寝たと思う

3/20 5:21

換気口から外を見て，諦めて二度寝

3/20 5:50

3/20 5:50

尾瀬沼の上，県境を狙って寝ました。頭は群馬県，脚は福島県のはずです

3/20 5:51

燧の朝焼けを拝んで，良しとする

3/20 5:52

放射冷却の朝もや

3/20 7:07

お日様，待ってたよ〜

3/20 7:08

アライのツエルト2ロング改
全開口部にジッパー装備，INRフレーム付

3/20 7:10

昨晩21時前から霧が立ち込めていたが，その結晶

3/20 9:31

さて，撤収です

3/20 9:53

3/20 9:57

3/20 9:59

長蔵小屋に上陸。沼の上は積雪1.5m位か

3/20 10:01

長蔵小屋。懐かし〜

3/20 10:04

雪下ろしをしないと，こうなるのですね

3/20 10:16

夏道は歩きにくいので却下し，沼に戻った

3/20 10:18

岸辺で岩の間を踏抜いた。ヒヤッとしたが，水はなし

3/20 10:30

三平下に上陸〜

3/20 10:39

この雪の量よ...

3/20 10:41

尾瀬沼山荘から，三平峠へ登りだす

3/20 11:01

三平峠。これにて登りは終了，あな嬉しや

3/20 11:09

早朝に大清水から登ってきたと思しきスキーのトレースが

3/20 11:14

十二曲がりの始まり

3/20 11:19

雪はグサグサのシャーベット。スノーシューでずり落ちながら進む

3/20 11:50

一ノ瀬休憩所。閉っておる

3/20 12:43

単調な林道の下りを経て，大清水休憩所。スノーシューを脱ぐ

3/20 13:24

国道401号のど真ん中を歩く。雪がないので楽だが，ザックは重く，お日様に炙られっぱなし

長〜い舗装路を歩き通して，やっとこさ到着。いや〜素晴らしい体験でした。どうもありがとう！

撮影機器：

Pixel 5a Google