四連ちゃん北アルプスのラスト・晩秋の燕岳 初めての登頂
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,466m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 6:52
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 中房温泉 露天風呂 |
写真
感想
黒部五郎を諦め、土曜日はFBイベントの天狗岳ゆるハイクにつき合ったが、翌日の予定について、燕岳をピストンすると言ったところ、snow-gou氏が同行してくれるという。北アルプスのどこかに行こうと思っていたとのこと。燕岳は想定外だったそうだが、それもいいなと、意見一致。
蓼科にある彼の拠点に泊めてもらい、翌朝、中房温泉へ向かうこととした。
天狗岳下山後、縄文の湯で汗を流し、夕食の買い出しをしてsnow-gou氏の隠れ家に向かう。
8時間たっぷり睡眠をとり、4時起床、5時出発。天気は上々。
諏訪から安曇野まで高速を走り、中房温泉第一駐車場に車を入れたのは7時前だった。気温はそれほど低くない。駐車場から温泉までは上を着たが、温泉でトイレに寄り、上は脱いだ。
ここを訪れるのは、初めて。賑わいで有名な場所であり、ルートだが、こういう混雑ルートを基本的に避けているので、来ようと思ったことがない。
唯一、大学生の頃に、餓鬼岳から燕岳、東鎌を経て槍ヶ岳への縦走をもくろみ、30キロ近い荷を背負って、友人と二人で信濃常盤の駅から白沢を経て登りはじめたことがある。残念ながら、友人がギブアップし、餓鬼岳へも到達できずに、引き返したのだが、このコースを想定したのはそれ以来になる。
余談だが、その友人は現在、某有名国立大学の哲学の教授である。当時中途下山に鬱憤の溜まった僕は、信濃常盤から松本を経て上高地に入り、小梨平にテントを張って、岳沢から前穂、奥穂、涸沢岳、北穂高岳を踏んで、涸沢、横尾と廻った。若き日の事である。
このルートの道の良さは想像通りで、三々五々、登っていく人たち、下った来る人たちとゆき合いながら、気持ちよく、テンポ良く、脚にストレスがかかることなく、登っていく。第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ。その後も富士見ベンチ、合戦小屋、合戦沢の頭、このインターバルはほぼ20分をキープし、快適に登って行った。
天狗岳のイベント登山に参加していた、中部地方の「えっちゃん」が、その前日に燕岳を登り4時間、下り1時間半でピストンしたと言っていたので、その記録とどうなのだろうとsnow-gou氏と話しながら登った。結果としては、休憩含んで登り4時間は切れたが、下り1時間半は無理だった。そもそも彼女、下りは走っているし。
それにしても、この季節、人は少ないが、気づくのが、若い人たちの多いこと。他のルートでよく見かける、中高年パーティーをほとんど見ない。大学生らしいグループをはじめ、大半が若者だった。ただ、下山時にすれ違った、登ってくる人たちはほとんど中高年の方々だった。
富士見ベンチからは富士山が望めた。snow-gou氏は10回以上登っているそうだが、ここから富士山が見えたことがないという。やはり、季節の違いは大きい。
頭上は真っ青な空、登るにつれ、喜作新道の向こうに、雪をつけ始めた槍の穂先が見え、北には餓鬼岳が見え、その向こうに鹿島槍が覗き、八ヶ岳、南アルプス、富士山、火打ち・妙高あたりが姿を現すと、いちいち興奮が高まっていく。
北斜面には雪がすでについている。
前週、槍ヶ岳に登ったが、いいタイミングだった。岩稜帯はすでに雪だ。
合戦沢の頭のベンチからは、四方にうっすら雪をつけた山々が出迎えてくれる。
燕山荘も深い青の空を背景に、姿を現し、高まった気持ちに、登りのテンポもあがる。燕岳が顕著なピークであることを、初めて見て、知る。
燕山荘前のベンチには余裕があった。最盛期の混雑は知らないが、のんびりしたこの雰囲気はよい。
そして展望には息をのむ。目の前に広がる、裏銀座の山々。真正面には野口五郎、水晶。北に目を振ると、立山、剣、そして鹿島槍、爺が岳、餓鬼岳、向こうには白馬岳も。もちろん、南には槍から穂高の一段高い稜線が聳える。
表銀座、東鎌尾根、きつそうだ。
いちいち目を奪われながら、写真は撮りまくる。燕岳へは白い花こう岩のゆったりした稜線を行く。途中、よく写真で見る、いるか岩をsnow-gou氏に教えられ、言われたとおりにイルカの調教風景を写真に納める。
ほどなく、白い道を登って、狭い頂上に登りつく。息をのむ光景。
明るい頂上。この周囲は甲斐駒にもちょっと似ている。
ここはいいところだ。
燕山荘には12時前に戻り、軽食を取って、さっさと下る。写真はずいぶん撮ったが、サクサク、トントンと、2時前に中房温泉に下りついた。本当にいい道で、脚にストレスはほとんどなかった。
中房温泉の露天風呂では、目の前の斜面の紅葉に午後の陽射しが当たり、それは優雅な時間を過ごせた。
いつもとは違う、山の一日。日帰り山としては、この天気、手ごろ感満載のいい山の日だった。
あれ、実働5時間14分か。登り4時間、下り1時間半の記録が実働だったら、あら、勝ってるじゃん。。。。
サクサク登って、トントン降りてきたけれど、たっぷり景色は楽しんだから。写真もたくさん撮ったし。
どこでも行けちゃうようなベテランさんお二人で燕岳、っていうのがなんかいいですね
(燕岳ってなんか、山ガール のイメージの山なので)
でもやっぱりさすがのスピードですね
うちはここは女友達と一緒に来て、オットとは登ったことないので、また行きたいです
でももう雪が降っちゃいますね〜
雪が来たら、また行こうかな、と思っています。
ここは、北アルプスの中でも、本当に手の入った山であると同時に、展望台としても、コース取りとしても、多くの人に楽しめる場所です。
特に、裏銀座に思いのある自分としては、感激ものでした。
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