14.八甲田山 「白い闇を抜けて」
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 714m
- 下り
- 708m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○酸ヶ湯温泉は18時からは宿泊者オンリーになりますので、入泉はお早めに。 ○酸ヶ湯温泉はシーズン中は湯治者で満室なので、近くにキャンプ場があるので、そこで幕営するのがいいかと思います。 ○天候が不良で満足がいく登山が出来ませんでした。この山もいつかリベンジしたい山であります。 |
写真
感想
第14座 白い闇を抜けて
僕が八甲田山に登ろうと思ったのは、八甲田山そのものに魅力を感じたわけでもなく、それよりも、山中にある秘湯・酸ヶ湯温泉に魅力を感じたからであった。この温泉のどこに魅力を感じたかというと、山中の秘湯であることもそうだが、数少ない混浴風呂であることであった。そんなハレンチな動機で八甲田山に登ることになったが、もしも八甲田山に人格があったとすれば、どう思うのであろうか?
盆休みの最中なので、最初から酸ヶ湯温泉の宿泊は無理だろうと思い、前日のうちに近くのキャンプ場に幕営した。翌朝早朝に酸ヶ湯温泉を出発。八甲田山最高峰がある大岳へと向かった。しかし、霧で視界が遠くまでは見えず、まさに白い闇の中を歩いている。そんな感じだった。仙人岱あたりまで来ると多くの沼があって、幻想的な雰囲気を醸し出していた。ここまで来て、やっと八甲田山に登っているんだという自覚が生まれた。
大岳に近づくにつれ、稜線に出たのか、風が強かった。こりゃ、ハレンチな考えで八甲田山に登ろうとするから、山の神による天罰なのだろうと思った。何とか、大岳に着いたが立っていられないほどの強風が吹き荒れていた。そんな状況で何とか記念撮影をしたが、後日現像したら、僕の姿は端っこにあって大半は白い闇を写していた。デジカメならやり直して納得がいくまで写すのであろうが、当時はフィルムカメラだったので、その場で写真を確認できない欠点に泣かされたかたちとなった。いつか天気がいい日に登ってリベンジしなければと思った。
山頂の土を踏むと考えることは酸ヶ湯温泉で頭が一杯になった。僕は転がるように来た道を戻り、キャンプ場に設営されていたテントを撤収し、酸ヶ湯温泉へと向かった。僕が来た時間は昼をちょっと過ぎていたが、浴室には20人ほどの人が湯船に浸かっていたりしていた。そこには女性もいたことはいたのだが、おばさんばっかり・・・・。混浴と聞いてあまり期待してはいけないってことだ。それはともかく、湯が白く濁っており、いかにも効能が良さそうな感じがした。あまり長湯しない僕にとっては異例ではあるが1時間前後は浴室の中にいた。
バスで青森駅前に戻り、近辺のビジネスホテルで一泊した。翌日は岩木山の登山が待っている。八甲田山よりは楽な登山にはなりそうだが油断は禁物。それに備えて早めに寝た。
岩木山へ続く・・・・
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