瑞牆山
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 764m
- 下り
- 783m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
みずがき山自然公園駐車場7:55〜不動滝9:28/9:40〜瑞牆山11:26/12:13〜富士見平13:51/14:02〜みずがき山自然公園15:30
「ついでに」と思っているうちに残ってしまった瑞牆山を片付けるべく計画した。
晴天の下、快適にドライブをしてみずがき山自然公園に到着。大きなマットを背にした人たちが何組も準備をしている。初めは林道歩きだが、柔らかい新緑に浸りながら歩いていくのは気持ち良い。山道に入ると、もうシャクナゲが鞠のような花束をつけている。十文字峠に見に行こうかと思っていたが、用が足りてしまった。左に巻きながら薄暗い森の中を進むと、巨大な垂直の岩壁が現れ圧倒される。水音を聞きながら登っていくのだが、谷の両側には次々と岩峰が立ちはだかり、飽きることがない。後方には遠く白い山が伺われ、中央アルプスであることは後で分かった。思ったより長く歩いて、不動滝下の広場に着いた。高さがあり立派な滝だ。ちょうど陽が当たり、水流が白く輝いて見栄えが良い。
その先、一旦斜面に取り付くかと見えて、また沢沿いに戻る。地図にない小川山への標識の所でようやく右に折れていよいよ本格的な登りにかかる。岩も混じる傾斜の強い道だが、かなり上部まで小さな水流がからみ、慰めになる。他に登山者には出会わず、一人この奥秩父の静かな森を心ゆくまで味わうことができた。足元が樹の根の階段状になってくると、頭上に青空が近づいてきて、富士見平からの道と合流する乗越にひょっこりと飛び出した。頂上まで10分の標識にホッとする。俄然人が増え、前後しながらハシゴを伝っていくと、すぐに岩の座敷のような頂上に着いた。太陽が照り付け、まずは南アルプス、八ヶ岳が目に入る。そして富士山、中央アルプス、御嶽山、霞んでいるが北ア北部が白く浮かび、先週訪れていた白馬乗鞍岳のスカイラインもそれと分かり嬉しい。反対側は金峰山が間近にボリュームある姿で構えている。岩の縁から周囲の岩峰を覗き込むのも恐る恐るだ。
ゆっくりとカップ麺とコーヒーの時を過ごし、周回へと腰を上げる。富士見平への道は岩が積み重なる急下降だ。変な脚の使い方をしたためか、両方の腿の裏が攣ってしまう。こんなことは初めてで、老いの悲しさを感じる。ゆっくり歩いているうちに収まってきたが、試しに秘蔵の芍薬甘草湯を服用する。右手には相変わらず岩塔が聳え立っている。なぜこのような山容になるのか、本当に不思議だ。倒木で荒れた沢状を下り、天鳥川の源流を石伝いに渡る。暑くなってきたので、きれいな流れに人心地つくところだ。少しの登り返しはまた脚の痛みがぶり返して辛い。その後しばらくの水平歩きで富士見平小屋に出た。平日だがそこそこの数のテントが張られている。暖かく、午後の気だるい雰囲気の中で脚を休める。さて最後の行程だ。自然公園方面への林道は落葉松の爽やかな若葉の中を緩やかに下ってゆく散歩道だ。樹々を透かして瑞牆山がいくつもの岩塊を階段のように連ねている様は剱岳を彷彿させるが、全貌が見える場所がないのが残念だ。山道に入ると、両側はシャクナゲ並木となり、五分咲きだが華やかだ。今週末が最高だろう。さらにミツバツツジも現れ、標高を下げていくとどんどん花が開いてきて斜面を彩っている。思わぬ拾い物の気分だ。再び天鳥川を渡るところで二度目のコーヒーブレイク。最後は落葉松林の中で踏み跡が入り乱れるが方向を見定めて適当に下り、車道に降り立つ。逆コースで来ると入口が分かりにくいかもしれない。静かな駐車場に辿り着いて、ようやく瑞牆山を見上げることができた。
山は素晴らしく、久し振りに百名山を稼いだが、自分の体力面では夏の予定に向け課題の残った山行だった。
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