【鈴鹿北端】昼下がりの霊仙山周回で山名どおりの風景を楽しむ【丁22.0】
- GPS
- 03:10
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 889m
- 下り
- 900m
コースタイム
- 山行
- 3:02
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 3:16
天候 | 雲の多い晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本、沢筋は登りで使った方が良い(特に不案内な山では)と思っているので、時計回り周回とした。 大洞谷は、渡渉箇所数ヶ所、崖沿いの狭小区間若干。最後の汗拭き峠直前が急勾配。東尾根もそうだったが、固い地面の上に細かい砂礫が乗っていて急勾配箇所は大変滑りやすい。警戒していたヤマビル被害は幸いにも無し。 稜線上は大小の岩が露出している上を歩かねばならず、とても歩きにくい。近江展望台からまた岩場の急傾斜。登り時は5kmの道のりで達した高度を、下り時は3kmの道のりで下る。多くの人は、この急傾斜を登り時に乗り越えたいらしく、反時計回りで周回する人が多い。沢の危険度も高くは感じなかったので、反時計回りがより安全だろう。 尾根が広いこともあり、ひとつの決まった道があるというよりも、複数の踏み跡が輻輳している。また、稜線上は何も遮るものがなく、風は強い。寒冷時期の防寒と落雷への留意が必要だろう。 |
写真
感想
山行は、実際に山を歩いてみて「途中通ったあの山も良かったな」とか「展望地から見えたあの山も行ってみよう」とどんどん山行対象が広がっていくものだ。
だから、本当に山好きな人であれば、○○名山完踏が目的として完結することはないだろう。山行そのものが目的化したら、さぞかし義務感に満ち満ちた、つまらないものになるだろうから。
さて、私の場合、近畿では数年前に六甲を歩き、今春大阪に来てからはとりあえず最高峰の金剛山と最低峰の天保山を歩くなどしたが、いわゆる百名山、二百名山といった全国区の有名な山を除くと、どんな山があるのか、どこの山が面白いか、まだ皆目わかっていない。
なので、「○○山行くぞー‼」と特定の山にこだわる気持ちが生じないので、山行候補を選定するのが悩ましくなってきたのだが、まずは関西一円を巡る中で、その動線上にあって山名が気になる山を歩いて行くこととした。
【登り:大洞谷】
事前情報では駐車スペースが少ないという話だったが、今畑、そして奥の落合と、それなりにスペースはあるように思われた。それでも路肩に何台も駐車されているのを見ると、スペースに対して来る人が多いのだろう。
登山口までの道は離合に気を使う細い道が続き、ちょうど山行を終えた人が帰る時間帯に訪れたので、駐車は問題なくできたが、最奥の落合まで乗り入れる気は起きなかった。
登山道は、最初は沢から分離された幅広の道で、これならヤマビルも心配あるまいと思ったのもつかの間、本格的な山道に入り、沢の渡渉も幾ばくかある。地面がベシャっとしている箇所もあった割にはヤマビルの被害なし。思えば、「ヤマビル注意」といった看板も無かった。藤原岳の辺りは多いらしいが、地域によってまた事情が違うのかもしれない。
汗ふき峠直前は滑りやすい急登。下ってくる対向者は多かったが、どちら周りがより安全なのだろう?
【稜線】
六合目くらいまで登るとだだっ広い空間に出る。らくルートだと稜線上を歩いて七合目・お猿岩や八合目・お池を経るらしいのだが、知らぬうちにドリーネのたくさんある低地を歩いていた。辺りを見渡すと尾根が広い分、踏み跡も多数錯綜している。
気がつくと十頭くらいの鹿の群れが、こちらの様子を伺いつつ、同方向に移動していた。この辺りは鹿の楽園なのかもしれない。
九合目から近江展望台の先までは岩のごろつく稜線。ルート取りもご自由にどうぞといった感じだが、一定程度基本線というものはある。何とも普段見ない山容に心躍らせつつ歩く。こんな気持ちになったのは空木岳以来だろうか。
【総括】
今回は晴れ間ありつつも、もう少し空気がスッキリしていればなと思うところ。山自体の雰囲気はとても良く、また秋にでも訪れたいと早速考えている。しかし、たくさんの山を巡りたいという気持ちと、同じ山を何度も訪れたいという気持ちが相容れるかどうか、今後、関西での山行計画を立てていくうえで、慎重に判断をしていきたい。
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