山の歩き方講習会 前田橋より大楠山往復
- GPS
- 07:20
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 363m
- 下り
- 355m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 7:21
12:30 大楠山
天候 | 雲 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ハイキングコースなので危険箇所も迷う所もありません。 ・山頂の茶屋は休業していました。 ・強雨の直後だったので、泥濘は深いです。露岩もあり、よく滑りました。 |
写真
感想
野中径隆先生の事を知ったのはYAMAKEI ONLINEの記事だったかと思う。ご著書の「膝を痛めない、疲れない Q&Aでわかる山の快適歩行術」を読んで、下山時の重心移動を鷹ノ巣山の水根沢で試したところ、これまでに無く、驚く程楽に降りる事ができた。これは是非詳しく学びたい。今年の登山の目標にも大いに役立つだろうと、Nature Guide LIS主催の「山の歩き方講習会」に参加した。
https://natureguide-lis.com/tour/smart_trekking/trekking-school.html
当日の5月31日は台風の影響で朝まで雨が残った。8時半に前田橋バス停に集合し、大楠山に登りつつ講習を受ける。大楠山は標高241mなのでハイキングコースとしても楽な方だが、強雨のせいで酷く泥濘んでいた。
参加者は自分を入れて7人。うち5人が女性で、登山歴は様々なようだ。自己紹介を聞いていると、膝の痛みや筋肉痛などの悩みを抱えている方が多い。そういう方向けの講座である事は案内にもあり、逆にトレランやスピードハイク向けではないそうだ。
講習は靴紐の結び方から始まり、フラット歩行・二軸歩行・上り下りでの重心移動・下りでのストックの活用法・普段のストレッチの方法と、登山コースの地形を生かして道々で行われた。先生は非常に気さくな方で、分からなくても分かるまで説明される。講習の都度質問が出尽くすまで待たれていた。
自分自身は最早初心者ではないのであまり対象ではないかとも考えたが、それなりの経験の中で随分癖のある歩き方になっていたようだ。下山後はカフェで各自の歩行姿勢を撮った動画を見ながら講評を頂くのだが、「随分複雑ですね」と説明し辛そうにされていた。二軸歩行に大きな課題があるらしく、ストレッチも含めた改善法をご教示頂いた。
自分の歩行姿勢をチェックするのは中々難しい。山でも街でも独り身の場合は尚更だ。それだけで講習料1万円分の価値はあった。何より先生自身が仰るように歩行技術に特化した講座は他に無い。経験を積んだ人が改めて見直すにも良い機会になる筈だ。
前述の通り質問には必ず丁寧に答えて下さるし、時間は充分にあるので、受講の前に疑問や悩みをまとめておくのが良いだろう。案内にもあるようにYoutubeで予習しておき、出来れば自分で試しておけば、より身につくだろう。
以下、自分の備忘も兼ねて学んだ事を箇条書きにて記す。自分の主観であって、客観的な記録では全くない事を断わっておく。
●靴紐の結び方
ハイカットは一番上を緩く結ぶ。指三本が入る位。特に上り。足首の屈伸を妨げない。一番上のフックにかける手前で一度結んでおけばほどけない。
●フラット歩行
靴底を見せない。左右バランス良くする。ゆっくり歩けば簡単だが、普段の速度で出来るようにする。
●上りの重心
前の足に重心を置く。着いた時から足首を前に曲げていく。後も膝を曲げていく。
●二軸歩行
骨盤を回旋させるが、上半身は動かさない。そこがナンバ歩きとの違い。上下とも山側の足を使う。上りは速度が出るようになるので、自分の体力に注意。前足1,2、後足3の呼吸で進む。
直立した状態で足の付け根から足首までの線を結び、膝が内か外になっているとおかしい(X脚かO脚)。
●平地での歩行
重心の直下に前足を置く。前すぎるとブレーキがかかる。50cmの歩幅だと前に出すのは5cm。45cmは後ろに出す。身体を前に倒して足で支える。
●下りの重心
前足をフラットに着地。後足もフラットなまま地面から離す。後足の踵が上がるのは後ろに体重が乗っていないから。下りだけは極力重心を移動させず、後ろに保つ。左右の負担を平等にする為に軸足(後足)は意識して切り替える。
段差が高過ぎれば横向きに下りる。後足が無理なくフラットになる。
靴紐はきつめに。足首の動きに抵抗する為。
●ストレッチ
動的ストレッチは普段のトレーニングと登山前に適している。静的ストレッチは登山後に。
○レッグスイング
上半身は揺らさない。軸足側を手で支える。左足立ちが苦手なら右を重点的に行う。
●自分の歩き癖について
二軸歩行が出来ていない。XO脚では。付け根から膝が内股、膝から踵がO脚。靴が外側に向いており、小指側に体重が乗っている。足首が回外ぎみ。頭が右に傾いており、右足の着地時に勢いがつきそう。
改善方法は両足と両膝の間を開けて歩く。ワイドスクワットをやる。内ももに力が入るのを意識する。
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