激ハードな皇海山クラシックルート
- GPS
- 15:48
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,300m
- 下り
- 2,091m
コースタイム
- 山行
- 12:16
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 15:04
日付を跨いだので行程が2日間に分かれています。宿泊はしていません。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鋸山付近で鎖場・ロープあり 六林班峠〜庚申山荘の長いトラバース道は一部崩落あり |
写真
感想
梅雨入りしたにも拘わらず、奇跡的に週末は晴れ。これは山に行けとの天啓に違いない。久しぶりにハードな山に行きたいと思い、栃木最難関百名山の皇海山(グレーディング7D!)を選びました。
まずは行程を考える。沼田市側からの登山道が使えない現在、唯一の道は深田久弥も歩いた銀山平からのクラシックルートのみ。全長約25kmの最短ルート…上等じゃ!
中腹の庚申山荘に前泊するのが一般的ですが、山荘まで半分が林道であることや宿の混雑を考慮した結果、夜中から歩く日帰りとしました。雲取や陣馬高尾縦走も20km台やったし大丈夫やろ、と高を括っていた…。
【銀山平〜庚申山】
深夜0時前に銀山平駐車場に着くと、下段はほぼ満車で上段は3台ほど泊まっていました。一の鳥居からは赤黄のマークやピンクテープを追っていけば迷いません。動物の気配も特に感じずに庚申山荘を過ぎると、登りがきつくなり梯子も出現する。暗いお陰か、特にビビらずに突破。2箇所くらい、桐生方面の夜景が見える場所がありました。庚申山は特に特徴のない山頂なので、100mほど先の見晴らしの良いピークへ行く。鋸山や皇海山の全貌が初めて明らかになり、来て良かったと思った。ここで日の出を迎えた。
【庚申山〜鋸山】
庚申山〜白山までは特に危険な箇所はなし。一応尾根道ですが、白山まで眺望はありません。そして白山〜鋸山は皇海山登山の核心部。落ちたら助からない鎖場やロープが連続します。ロープが結ばれた鉄棒も曲がっており、頼りなさが恐怖心を煽る。自分の経験からすると、石鎚山の三の鎖や天狗岳を登れない人は、鋸山は厳しいと思います。
鋸山からの眺望は文句なしの絶景。これまでの鎖場の厳しさの反面、周囲の山容の穏やかさがむず痒い。もうここが百名山でええんちゃう?と正直思った。
【鋸山〜皇海山〜鋸山】
鋸山を下り始めるとすぐにロープの急下降が出現します。石が多く、落石には十分注意して降りる。不動沢のコルからはロープなどはなく、ただただ登ると皇海山に到着。分かってはいたが、眺望のない山頂に少し落胆。大菩薩嶺みたいなもんか。でも渡良瀬川水源の碑を拝めたのは良かった。
鋸山から見える皇海山を、近いと思うか遠いと思うかは人それぞれだが、鋸山までの疲弊もあり、自分には遠くに思えた。実際遠かった(往復2時間強)。
【鋸山〜六林班峠〜庚申山荘】
幸い、鋸山から六林班方面へ下る道は急坂こそあれど、鎖場はありません。背丈ほどの笹薮を進むが、先達が踏み分けてくれているので、藪漕ぎほども苦労せずに進めました。感謝。
六林班峠〜庚申山荘は6km弱の超ロングトラバース。地図の水場表示以外にも、7か所ほど水場(沢)がありました。晴れが続くと枯れたりするんかな?沢付近は崩落していたり、崖スレスレの細い道があったりして、体力だけでなく意外と集中力も要求される。樺平に着く頃にはスピードも落ち、ほぼゾンビ状態になっていた。庚申山荘に着き、芝生でしばし休ませてもらって少々回復。
【庚申山荘〜銀山平】
山荘〜銀山平まで5.3kmって赤城山1周分じゃねえか…とぼやきつつ一の鳥居まで到着。鏡石と一の鳥居近くにはベンチとテーブルがありました。体力気力ともに尽き、膝が痛み出す。長い林道を惰性で歩き、なんとか無事に銀山平へ下山。
鋸山までは楽しめたが、その後の皇海山ピストンや長い六林班コースはかなり辛かった。2回目はもういいかな…
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