鶏冠尾根(第三岩峰直登)



- GPS
- 11:03
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,674m
- 下り
- 1,686m
コースタイム
- 山行
- 8:29
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 11:02
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
暑そうなので標高高めところに行こうと思い、未踏の山梨百名山の中から鶏冠山を選択。第3岩峰フリーソロをやりたいが、いざという時通報者がいないのは怖いので、山梨百名山制覇を目指しているという友人を連れて行くことにした。
日の出前に西沢渓谷の駐車場を発ち、二俣吊橋で朝日に輝く鶏冠山を見上げる。周囲の穏やかな稜線の中で異彩を放つあのギザギザの上に、数時間後には立っているとはなかなか想像し難い。
靴を脱いで脛までの渡渉を済ませ、鶏冠尾根に取り付く。踏み跡ははっきりしているが、ところどころかなりの急登があり、体力を削られる。標高1700mからのトラバース付近からは、岩場や急な登下降などの技術的難易度の高い箇所が増え始める。何度か休憩を挟みつつ着々と標高を稼いだ。
第1岩峰への取り付きでヘルメットを出した。丈夫な鎖はあるが、「鎖を使わずに登れないようでは第3岩峰フリーソロはやめた方がよい」との情報が頭にちらつき、使わないで登った。実際大して難しくはない。山頂からは360°の展望が楽しめた。大きな図体の国師ヶ岳と、第3岩峰の凶悪な岩肌が目を引く。第2岩峰付近にもいくつか鎖場があったが、第1岩峰と大差ない。
第3岩峰の取り付きで、友人は迂回路へ、私は岩壁へ向かう。登り始めの10mが最も緊張した。左側から取り付いて一段上がり、ワイドクラックを登ろうとするが、絶妙に踏ん張りが効かず登りにくい幅だったので、正面に回った。角度は垂直に近く、ホールドも浅くてカチになるところもあったが、比較的小刻みにあり助かった。狙って登った岩の中ではジャンダルムを超えて最も難しかったと思う。ただ、簡単になったと感じたところからはハーケンが1m間隔くらいでバチバチ打ってあったので、単に右側から取り付いたら良かっただけかもしれないが……。
第3岩峰の頂上で友人と合流して無事を喜び、先へ進む。ここまでピストンの人が多いのか、踏み跡にシャクナゲやらコメツガやらアカマツやらが張り出すことが増えてきた。鶏冠山山頂を過ぎ、2177mピーク付近までは、ところどころ急な登下降があり、気が抜けない。それ以降、傾斜は多少マシになるが、薮の勢いはさほど衰えないまま、木賊山に着いた。ここまで薮とも良い戦いをしてくれたヘルメットをやっと脱ぎ、山頂を後にした。
ここからは大変良い登山道になる。鶏冠尾根の記録で皆この登山道の写真を撮るのは、鶏冠尾根の道が悪いのではなく、この縦走路が歩かれ過ぎているからだろう。
長い消化試合を、カエルやタヌキに見送られながら片付け、車まで戻った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する