夏日に蛇谷から権現まで比良テン泊縦走

- GPS
- 31:05
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,372m
- 下り
- 2,365m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 9:55
- 山行
- 7:39
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 9:13
| 天候 | 1日目快晴、2日目晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
権現山からの帰りは栗原からJR和邇駅への最終が16時26分。 なお、平への便は朝はあるが夕方は無いのではと思う。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
危険なところはどこにも無いが、やはり水をどうするか、特に蛇谷ヶ峰側からだと問題になり、縦走路上でとなれば金糞峠裏まで行くしかないが、今回はそれで3リットル近く持って上がったのが天場に着いた時には0.5リットルも残ってなかったので、夏日だったとは言え注意点かも。 |
写真
今回はバスしか頼る交通網が無く、その上普通は権現側から蛇谷ならやる人はいるみたいだけど、理由があってどうしても蛇谷側から入りたく、すると最後下りる栗原のバス停は最終が確か16時26分。
これに間に合うかどうか、そんなの歩いてみなければ分からんことなのでちょっと博打的な計画ではあった。
はっきり言ってここまででこの縦走の調子が決まってしまった。
いつも最初はゆっくりって心がけて上って、後半どんどんスピードあげれるような歩き方してきたのに、今回は久しぶりのテン泊装備というのも忘れ、結構な急坂が続く中、連休最後で多くの日帰りの人が登ってる流れに乗ってしまい、気が付けばシャツの裾から汗がポタポタどころではなく流れ落ち、まだ息は上がっていないもののもってきた水で足りるかどうか不安になるくらい。
ここも通ったに違いない。
しばらく前から靴の中にお湯でも溜まってるような感触があるので大休憩して脱いでみるとソックスがお湯でも掛けたようにグチョグチョ。
絞ったらジャーって感じでお湯が流れ出る。
これは履いてるパンツが問題で、ファイントラックの一番夏向き、風が通ると売り込みにある物だが、撥水性能が高いようで内側も汗を吸わない。
これはメーカーにも確認済み。
関西の低山を真夏に上ったらどうなるか、風も通らない樹林帯を激上りなどしたらどうなるか、これは3000メートル行く人達、あるいは沢をやる人達のためのパンツなのかと問い合わせたら、吸わない仕様の方が良い時もありますのでとの回答。
以前はこれは素晴らしい日本のメーカーが出てきたといろいろ買ってたが、最近はもうあまり信用しなくなってしまった。
まあそんなことも何年かたては忘れてしまって今回履いてきてしまったが、やはり汗を吸ってくれるようになってるわけでなく、下半身の汗は全て足を使って流れ落ちてソックスが吸収。
ほんと悲惨なパンツ。
もう完全に最初飛ばした罰が出てバテてる。
この日は日向だと温度計が40度。
日陰でも30度以上だったので、この状態で行けるかどうか相当不安。
左がコヤマノ岳か。
まだまだあれを全て越えていかなければと思うと先は長すぎ。
でも今回確実にたっぷり水補給出来る場所で泊まりたいと思ったら行かなければ。
さすがに今日でもう連休終わりでこの時間では誰もいない。
こうなると明るいうちにテン場整理して水も補給したいなら急がなければならないので来ましたよを1枚撮ってすぐ前進。
でも今回は縦走なので意地になって尾根通しで。
これがまた記憶より結構長く面倒で、何度もこのくらいならヨキトウゲ谷に下りてもよかったのにと後悔しながら時間が気になって飛ばした。
ここが今夜の寝場所。
そこで先にすぐ横にある金糞峠からの流れに水を取りに行く。
勿論浄水器持って。
でも正直言ってここの水はこんなに疲れてるのに美味いって感じはしなかった。
やはり流れより湧き水の方が美味いか。
これはこの日も地獄だなと、ここからなら正面谷下れば一気に帰れるなとか思ったが、とりあえず明るくなってきて飯食べたら少し回復したのでこうなれば逆に出来るだけ早く出発しようと6時前くらいに撤収して水も再補給。
1日目もこれのお世話になった。
いろんなテープやマーキングもしてあるが、縦走なら一番確実なのはこれなので、とにかく黄色いテープがあれば安心。
堂満岳への道はザレてちょっといやらしいところもあり、重いテン泊装備でバテた身体で通るのは嫌だったし、そもそも縦走路は堂満岳通ってないのでホッとする思いで右へ。
キッチンと言うからこちらは当然カツカレーとか、生姜焼き定食とか食べれるものとばかり思って入ったらなんと、メインは鳥のハンバーガーとエビのハンバーガーのみ。
それを単品かセットか選べるだけで、びっくりしたけど他に店がどこにあるかも分からず、やむなくここでエビカツバーガーにポテトフライにカルピスソーダでなんと1800円、税込2000円を注文。
出てきたのは明らかにチンのハンバーガー。
結局食欲湧かなくてハンバーガーは無理して食ったけど、別に多い量ではなかったけどポテトは食べきれなかった。
店は大きく立派だったので、おそらくスキーの時期はもっとメニューもあると思うが、この時期は入るべき店ではないと思った。
そして胃がもたれたまま次は蓬莱山に向けて一気。
踏み跡は左の柵に沿って上まで続いてた。
ここに歩いてくるまでにその一帯は相当崩れてるのがよく見えるので、とてもではないが入る気にはならない。
最初はこの濃いグリーンに見える山がもう権現山かななどと思ってたらとんでもなかった。
ここでまた道標の前にザック放り出して大休憩してたらすぐに後ろからお一人、続いて琵琶湖側から小女郎谷を登ってお二人が到着され、道標前にでかいザック放り出したままだったので写真撮りづらそうでしばらく迷惑掛けてしまった。
理由があって起点は蛇谷ヶ峰側からにしたかったし、そちら側はおそらく一番メインの登路であれば大丈夫かなと思った。
しかし下りる側になる権現山からは平に下りるか、霊仙山も経由して栗原に下りるか、あるいは霊仙山飛ばして栗原に直接下りるかの三択。
そもそも最近ではリトル比良側の縦走レポはよく見かけるけど蛇谷ヶ峰側のはあまり見かけないし、あってもたいてい南の平から上って蛇谷ヶ峰まで行くというもの。
その理由として考えられるのがバスの時間。
平のバスはなぜか朝しか無い。
しかし平からなら栗原からと違って長い舗装道路と林道歩きもなく直接権現山に取り付けそう。
栗原は夕方までバスがあるといっても16時26分が最終で、これ逃すとまだおそらく1時間近い街中歩きになる。
逆に蛇谷ヶ峰側は遊園地があるせいか最終は18時21分。
これ見るだけで現在一般的なのは平から入って蛇谷ヶ峰へと分かる。
しかし自分はどうしても蛇谷ヶ峰側から入りたかったので、ここまで来て霊仙山も通って下りるか、もうそれは諦めて栗原に直接下りるか考えようと思ってたが、もう時間も押して身体もフラフラなこと考えると直接下りる一択だった。
それでも権現山から栗原方向への下り初めは結構急な上にガレザレていて、一度滑って転んで肘擦りむいた。
金糞峠裏で取ってきた水がまだ結構あったので飲まなかったが、顔と頭洗ったらすごく冷たくて気持ち良かった。
やはり流れからより湧き水の方が冷たいし飲んでもおいしいかもしれないが、今回はもうここで浄水器取りだしてというのも面倒だった。
でも正直言って今回の山行で一番気持ち良かった場所かも。
ここからしばらく砂利道でその後舗装道路になるんだが、栗原まで長かった。
その上栗原のバス停が下りてくると見えないところに置かれていて分からず、グルッと道なりに一周してバス停の反対側から来たら小さい待合小屋の陰に置かれてるのが見え、そこで立ち話していたおばさん2人にこれ分からないですねと話しかけたらもうすぐにUターンしたバスが戻ってくるとのこと。
結局最終より一つ前の15時台に乗れました。
公共交通機関でいつも気になるのはやはり通勤通学時にかかってしまってでかい荷物や汗臭い臭いが迷惑やなということ。
その点で少しでも早い時間、夕方のラッシュより少しでも早い時間に帰れたのはちょっとラッキーでした。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
|---|
感想
昔高校生の頃、山好きの友達と連れだって蛇谷ヶ峰から比良山地をどこまで行けるか、おそらく武奈ヶ岳くらいまでは行くつもりでいたのか、土曜学校が終わってから電車乗り継ぎ、入部谷越という地名に覚えがあるからおそらく今の朽木のスキー場あたりで壁と屋根だけのコンクリートの小屋に入り込み、風が抜けて寒い中、自分は化繊3シーズン用のばかでかいシュラフだけ、連れはシュラフ持ってなくて毛布一枚持ってきててそれにくるまって寝た。
相当寝過ごした気がするが、とにかくその後はどこまで行ったのか、どこから下りたのか、電車で帰った記憶はあるから琵琶湖側に下りたのは確かだがどこから乗ったのかももうまったく記憶が無い。
しかしずっと心のどこかに引っかかっていて、前の週に武奈の北陵もちょっと歩いたことでついやる気になってしまった。
しかし今ではバスの時間に制約が多いせいか、数少ないレポではほとんどが平から権現山に上って蛇谷ヶ峰までとなってる。
しかし今回は昔通り蛇谷ヶ峰側から登りたい。
すると最も早く山には入れるであろう朽木支所前へのバスは一番早いので8時12分着。
そして帰りは平は夕方は無いので栗原側とすると最終は16時26分。
これしか交通手段はなさそうなので必然的に山中一泊に。
そして例によって寝不足で出かけてみればまたまた夏日。
その上荷物はテン泊装備に水3リットル近くで久しぶりのおそらく15キロクラス。
おまけに初日はまだ連休最終日で、なかなかの傾斜の道を結構な人数が上っていく。
ここで久しぶりなので大事なこと忘れてテンション上がってしまい、普段ウィークデイに人とあまり会わない時は最初ゆっくり歩き出すこと心がけてるのにいきなり日帰り軽装の人達と同じどころか少々速いくらいのペースで上り始めてしまった。
その成果はすぐに現れ、ちょうど中腹あたりで休憩してびっくり、なんとシャツから流れた汗が撥水パンツの上をポタポタではなくサラサラ流れ落ちてる。
立ってシャツ絞ってみれば前も後ろもジャージャー絞れる。
これはまずいと気が付いた時はすでに遅く、その後はどんどん身体が重くなっていき、結局この二日間、軽い熱中症なのかバテてしまったのか、とにかく身体が重くエスケープばかり考える苦しい山行になってしまった。
まあ縦走路自体に危険なところも無く、結果的にはなんとか歩ききれて達成感もそれなりにはあるが、帰ってきて三日経った今も疲れは取り切れておらず、やはり軽く熱中症になってたかなと、だとすると結構危険なことやってしまったなと、今になって反省の方が大きい。
基本的にこういう試みを夏日に、よく晴れた1日目にはザックに着けて陽が当たった温度計が40度指すような時にやるべきではなく、やはりどこかで高校生の自分と重ね合わせてちょっと調子に乗ってしまってたんだろうか。
takuro_n














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