焼岳
- GPS
- 14:26
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,173m
- 下り
- 1,364m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:45
09:24 1789m -> シール登行
11:58 北峰直下2405m -> 板をデポして北峰往復
13:00 北峰直下2405m -> スキー滑降
14:31 梓川徒渉 -> シートラーゲン
14:35 県道24号合流 -> シートラーゲン(車道歩き)
15:15 新釜トンネル出口(R158合流点)
天候 | 晴のち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは釜トンネル出口まで無料の送迎バスが迎えに来てくれる(宿泊者) |
その他周辺情報 | 【宿泊】中の湯温泉旅館 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] KARHU:XCD 10TH MOUNTAIN/22 Designs:TeleBulldog/Scarpa: T2 '05モデル
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感想
こんな時期に山スキーというのもちょっと気が引けますが、ガソリンも手に入るようになったので久々に出掛けることにしました。
どうせなら贅沢にと、中の湯温泉泊まりの殿様ツアーです。
まず初日は焼岳。言わずと知れた百名山ですが、山スキーとしてもいいコースがあります。
しかし快晴の3月ともなると雪質に恵まれることは少なく、滑りのほうはいまひとつ。悪雪とまではいわずとも、クラスト雪や腐れ雪で思い通りに滑れずちょっと悔しい思いをしました。
といってもそんなのは些細なこと。
快晴の中、穂高岳などの素晴らしい展望を見ながら北アルプスを手軽に登ることができ、しかも下山後は温泉宿でゆっくり寛げる。贅沢三昧の楽しい1日でした。
08:28 1511m 中ノ湯温泉旅館発。昨年より時期は遅いが、雪はむしろ多い。
雪は十分締まっているので板を背負い、九十九折りの安房峠道路の法面をショートカットで直登する。
道路最上段から南東尾根上の登山道(新中ノ湯ルート)へ。急登が続くため板は背負ったまま。氷結はしていないのでアイゼンは不要。
途中、1789mで傾斜が緩くなったため、ここでシール登行に切り替える。
10:19 2000m この辺りは眺望の良い平原。正面に焼岳の双耳峰、右手には穂高岳がきれいに望めるようになり、歩いていてたいへん気分が良い。
あとは焼岳の双耳峰(南峰・北峰)の間のコルを目指して沢の中をひたすら登るのみ。
今回は先行者のトレースに倣って沢底ではなく左の尾根をトラバース気味に登ったのだが、これはちょっと失敗。よく考えたらこのまま登っても南峰に着くだけ。我々は北峰を目指しているのだ。
結局、コルに向かって沢の左斜面をひたすらトラバースすることになる。私の場合トラバースを続けると踝の下に靴擦れができるので、そのまま沢底を歩き続ければ良かったと後悔する。
11:40-11:49 2390m 北峰・南峰間コル。稜線上は風が強く、非常に寒い。
みんな登ってきたところで北峰へ。勢いよく煙の噴出する北峰溶岩ドームの真下をトラバースし、東南側の稜線に向かう。
昨年は雪が少なく、岩の間にできた落とし穴を何度も踏み抜きそうになった。今年は雪が多く、かつ締まっているので割とすんなり歩くことができる。逆に稜線上に上がる最後の急斜面はシールが利かずに苦労したが。
11:58 2405m 北峰東南側の稜線。ここまで来ると上高地や穂高が一望できるようになる。しばし眺めを堪能し、板をデポして北峰へ。
昨年は噴煙の上がる正面の岩場を直登した結果、火山ガスに苦しめられ、さらに大岩も落としてしまった。なので今年はちょっと東に回ってから登ろうとする。
が、岩場にとりつく手前で雪を膝まで踏み抜く。ツボ足なので普通のことではあるが、しかしふと下を見ると、火山の熱でできたのか、踏み抜いた足の下に何メートルもの深さの巨大な空洞が広がっているではないか。こんなところに落ちたら一巻の終わりだ。次の足を踏み出すのも怖く、体を投げ出して地面のあるはずの場所に退避する。
で、結局昨年と同じ場所から登ることにする。昨年はなんの苦労もなかったが、今年はラストの雪壁の傾斜が強く、ステップを十分に切りながら慎重に登る。
12:19-12:26 2430m 北峰山頂。しばし展望を楽しみ、再び先ほどの稜線に戻って食事休憩。
13:00 2405m コルのほうへちょっとだけ戻り、そこで板を履いて滑降開始。
フィルムクラストで異様に板が滑る。傾斜が緩ければ最高に面白い雪質なのだが、この傾斜だとスピードが出過ぎて上手くコントロールできない。まあ広い斜面で大回りターンができるので問題ないのではあるが。
13:20 2000m りんどう平。ここからはしばらく緩斜面。昨年のような黄砂混じりの湿雪ほどではないが、それでも雪は重く滑りにくい。
下るにつれ木が濃くなり、やがて樹林帯の滑降。さらに滑りにくくなる。
14:23 1490m 梓川河原に続く平原に到着。本格的滑降はここまで。
当初は観光を兼ね大正池まで行ってそこの橋を渡ることも考えていたのだが、ここにきて小雨がパラついてきた。空も暗く、ノンビリしたい雰囲気ではなくなったので、まっすぐ釜トンネル方向へ下ることにする。
梓川右岸をしばし滑り、渡渉ポイントを探す。昨年は適当な場所が見つからず旧釜トンネルの方まで下ったものだが、今年は雪が多く、いろいろ渡れるポイントはありそうだ。対岸の道路は河原より高い位置にあるので、道路まで登りやすそうなところを探して渡渉。
14:45 1480m 県道24号(上高地公園線)合流。昨年3月に来た時には除雪されていなかったのだが、すでに完全に除雪されている。土埃で薄汚れた道路をテレマークシューズで歩くのはちょっといやだが、まあ釜トンネルはすぐそこだ。
14:53 釜トンネル入口。ヘッドランプを点けて真っ暗な道を20分ほど歩く。時々工事かなにかの車両が走るのが嫌だ。
20分ほどで釜トンネルを出て国道158号に合流。あとは中の湯温泉へ電話すれば送迎バスで迎えに来てもらえる。
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