穂高連峰 北穂高岳 滝谷ドーム中央稜
- GPS
- 20:33
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 2,194m
- 下り
- 2,179m
コースタイム
- 山行
- 0:10
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 0:11
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:56
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:11
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 5:05
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
山岳部の夏合宿の1発目として、北アルプスの穂高連峰でのクライミングが計画された。今回は私が滝谷ドーム中央稜のチームを率い、Soichiが前穂高岳北尾根のチームを率いた。
【アプローチ】
上高地へ向かう最終バスで上高地に降り立った。小梨平のキャンプ場にテントを張る。新宿を夜に出て、上高地に朝に着く高速バスもあるが、こちらは心身への負担が大きそうだったのでやめることにした。2日目は行き慣れた(私は)横尾まで道を脇目も振らずに歩き、横尾からはゆっくりと涸沢へ上がった。涸沢のテント場はガレのせいで寝ずらいことこの上なかった。コンパネが置いてあったが、有料だし雨が降ったらテントの下に水が侵入してきそうで使用しなかった。涸沢に着いてテラスでのんびりしているとバケツをひっくり返したような雨が降ってきた。お盆を過ぎると午後から夕方にかけて天気が安定しなくなるので、午前中に行動を終えるくらいの心構えで行くべきと痛感した。
【クライミング】
3日目、未明に涸沢を出発した。順調に高度を稼ぎ、北穂高岳の南峰に到達した。そこから滝谷ドームを越したところにドーム中央稜へ向かう踏み跡がある。踏み跡を辿っていくとリングボルトが連打された懸垂下降支点らしきものがあった。これで間違い無いと懸垂下降したが、これが大きなミスだった。降りたったところに1P目のクラックが見当たらない。その代わりに3P目の歩きの区間や4P目の台形の岩が見えた。懸垂下降ポイントを誤った。私は1outしてしまったのである。自分がいるところが把握できたので、1P目の取付まで降りることもできたが、昨日見た午後の雷雨を思い出し、雷雨が来ないうちに早く登って降りることを優先して3P目から登った。あの雷雨を滝谷のど真ん中で喰らったらひとたまりもない。あっという間に2outして3outしてしまう光景が頭の中に浮かんだ。
クライミング自体はなかなか手応えの強い内容だった。4p目の台形の岩は、右のクラックが濡れていたため左から越したが、露出感のあるカンテでバランスが求められるクライミングだった。5P目は最後のハングの乗っ越しが難しかった。涙のA0をしてしまったが何とか登りきった。まだまだ修行が足りん。
登攀終了後は北穂高小屋で休息をとり、涸沢へ降りた。この日も涸沢で午後に猛烈な雷雨があった。あれが登攀中に来たらと思うと恐ろしい。
【まとめ】
今回のクライミングで最も収穫があったのが、突っ込むか突っ込まないかな判断であった。懸垂下降ポイントをミスした後、あのまま下まで降りていたら雷雨に捕まったかもしれない。滝谷に限らず、アルパインクライミングは悪天時の逃げ場に乏しい。1つの判断ミスがドミノ倒しのようにミスを招き、生命の危機に関わる。また来ればいいや、くらいの気持ちを持つことは重要だと思った。
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