記録ID: 5875934
全員に公開
沢登り
道南
須築川支流Co420左股
2023年08月26日(土) ~
2023年08月27日(日)
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
山谷を読んでドリルを解くかの如く沢へ行くのもいい加減飽きたので(山谷がいい本故にです)、前から気になっていた記録を見たことのない沢に行ってみることにした。7月末に後輩と行ったが、支流入って3つ目の滝であっけなく敗退。しかし、巻きの途中から見えた景色に、コレは遡行しないとダメなヤツだと思い、1ヶ月のちに単独で遡行を完了した。
金曜17:15にベルが鳴り自分を取り戻す。荷物をまとめてガソスタへゴー。日和った時のためにしっかりクラッシュパッドは車に積んでおく。中島みゆき野狐禅福山雅治などを大声で歌って3時間半で須築漁港に到着。夜は星がギンギラ。車中泊でも蚊取り線香焚いて窓開けて寝たら虫の声と風とが気持ちいい。
単独行なので目覚ましが鳴っても当然起きず、起きたら7時。もうどうでも良くなって、椎名誠の文庫を読み出す始末。気持ちよく3度寝などをかまし、気付けば9時半。彼を真似して「いやはや、」などと言いつつもなんだかんだ沢の準備を始めるのである。あー沢登りもうあんま好きじゃねえな俺、けどなんでやめられないんだろうという毎度の謎は深まるばかり。
DAY1:須築橋(10:15)Co420二股(14:05)Co530F下(16:30)=C1
3度目なので何も考えずに黙々と歩く。前回よりも水量が明らかに少ない。ゴルジュの入り口も背が立った。左岸で斜め懸垂した滝、および左岸からまとめて巻いた4連続小滝はいずれも中を直登できた。すんなり4hで柱状節理の二股。ただ夏バテか足がすごい攣る。左股に入る。小滝2つをどちらも右岸寄りに直登すると前回敗退した15m程度の滝。落ち着いてみると右岸は傾斜が緩く直登できそう。ハーケン2枚打ってザイル出す。小さいホールドスタンスを掘り出しながら右上気味に直登。トライカム、アングル、バガブー、X4と総動員。ブッシュ×2にFIXして下に戻ってくるまでに2時間近くかかった。垂直に近いと感じる箇所もあり、とにかく難しかった。いったん上の様子を確認しに行く。3個滝が続いたあと泊まれそうなスペースがある雰囲気なので、戻って懸垂下降。登り返し、小滝3個を越えると、大きく屈曲した先に30mはある樋状の滝が。もう疲れたのでこの滝の下でC1とする。地図をみるとこの滝が1つ目の滝マークであることがわかり、驚愕。とんでもないところに入り込んでしまった…
DAY2:C1(5:30)大滝下(6:10)大滝上(7:15)夏道(10:30)クルマ(13:30)
さすがに日和って右岸から巻く。ただ、巻くとは言っても、側壁のフェースをトラバース気味に右上、滝のすぐ横のリッジに合流してリッジを登る、という純粋なクライミング。時間をケチってノーザイルで行ったがおっかない。こいつを登ると直登困難そうなCS滝、そしてその奥に30mはある大滝が見えた。大滝に恐れ慄き、とりあえずCS滝は巻くことに。こんなところで時間を使ってはいられまい。巻き始めると、大滝までの間にCS滝は1つではなく3つ連続していることがわかる。巻いて正解だったと思うことにする。右岸からまとめて巻いて懸垂なしで大滝の下まで。大滝は、威圧感がすごいが、近づくと案外いけるやつか、という第一印象。傾斜の緩い1段目を左岸から登る。2段目、右岸は傾斜が緩いものの滑りがひどそうなので、そのまま左岸をいく。やや滝から離れるようにブッシュ帯をめがけて登っていく。だんだん傾斜がキツくなってくる。セルフ取って一段のっこす→次のピン取ってからセルフ架け替えてまた登る→・・・ というかなりヤバい感じで立木までなんとかいく。立木目前でファイト一発状態になりかけて声出た。立木から懸垂して、セルフ用に下でとっていたキャメX4×2、バガブー、スリングを回収。立木からはブッシュ帯を歩いて沢に戻る。かなりやられた…。もう出てこないでくれ、と思いながら3個くらい小滝をこなすと、急に沢が開けて核心が終わったことを悟る。終わったと分かった瞬間「なんだこんなもんか」と思ってしまう。喉元過ぎてから熱さを忘れるまでが早すぎる。あとは鼻をほじりながら小滝を登って、悪態を吐きながら特濃の藪漕ぎをこなし夏道まで。虫に刺されまくったせいか、気分が悪くなりながらも満たされた気分で車まで。帰りは浜省。
沢の総括:
核心は1日目にザイル出して右岸を登った滝と2日目の大滝の2箇所。その対処だけでもかなり時間がかかる。特に大滝は、スケールがでかく難しかった。どちらも巻くとなると何時間かかるんだろうという大高巻きが予想される。難易度に関しては、CSを直登すれば言わずもがなだが、巻いたとしても!!!は十分あるのでは。核心部の短さ、藪漕ぎの長さ、ピークに突き上げていない点など、微妙な点はあるが、道南!!!三兄弟を終えた貴方にぜひ。
金曜17:15にベルが鳴り自分を取り戻す。荷物をまとめてガソスタへゴー。日和った時のためにしっかりクラッシュパッドは車に積んでおく。中島みゆき野狐禅福山雅治などを大声で歌って3時間半で須築漁港に到着。夜は星がギンギラ。車中泊でも蚊取り線香焚いて窓開けて寝たら虫の声と風とが気持ちいい。
単独行なので目覚ましが鳴っても当然起きず、起きたら7時。もうどうでも良くなって、椎名誠の文庫を読み出す始末。気持ちよく3度寝などをかまし、気付けば9時半。彼を真似して「いやはや、」などと言いつつもなんだかんだ沢の準備を始めるのである。あー沢登りもうあんま好きじゃねえな俺、けどなんでやめられないんだろうという毎度の謎は深まるばかり。
DAY1:須築橋(10:15)Co420二股(14:05)Co530F下(16:30)=C1
3度目なので何も考えずに黙々と歩く。前回よりも水量が明らかに少ない。ゴルジュの入り口も背が立った。左岸で斜め懸垂した滝、および左岸からまとめて巻いた4連続小滝はいずれも中を直登できた。すんなり4hで柱状節理の二股。ただ夏バテか足がすごい攣る。左股に入る。小滝2つをどちらも右岸寄りに直登すると前回敗退した15m程度の滝。落ち着いてみると右岸は傾斜が緩く直登できそう。ハーケン2枚打ってザイル出す。小さいホールドスタンスを掘り出しながら右上気味に直登。トライカム、アングル、バガブー、X4と総動員。ブッシュ×2にFIXして下に戻ってくるまでに2時間近くかかった。垂直に近いと感じる箇所もあり、とにかく難しかった。いったん上の様子を確認しに行く。3個滝が続いたあと泊まれそうなスペースがある雰囲気なので、戻って懸垂下降。登り返し、小滝3個を越えると、大きく屈曲した先に30mはある樋状の滝が。もう疲れたのでこの滝の下でC1とする。地図をみるとこの滝が1つ目の滝マークであることがわかり、驚愕。とんでもないところに入り込んでしまった…
DAY2:C1(5:30)大滝下(6:10)大滝上(7:15)夏道(10:30)クルマ(13:30)
さすがに日和って右岸から巻く。ただ、巻くとは言っても、側壁のフェースをトラバース気味に右上、滝のすぐ横のリッジに合流してリッジを登る、という純粋なクライミング。時間をケチってノーザイルで行ったがおっかない。こいつを登ると直登困難そうなCS滝、そしてその奥に30mはある大滝が見えた。大滝に恐れ慄き、とりあえずCS滝は巻くことに。こんなところで時間を使ってはいられまい。巻き始めると、大滝までの間にCS滝は1つではなく3つ連続していることがわかる。巻いて正解だったと思うことにする。右岸からまとめて巻いて懸垂なしで大滝の下まで。大滝は、威圧感がすごいが、近づくと案外いけるやつか、という第一印象。傾斜の緩い1段目を左岸から登る。2段目、右岸は傾斜が緩いものの滑りがひどそうなので、そのまま左岸をいく。やや滝から離れるようにブッシュ帯をめがけて登っていく。だんだん傾斜がキツくなってくる。セルフ取って一段のっこす→次のピン取ってからセルフ架け替えてまた登る→・・・ というかなりヤバい感じで立木までなんとかいく。立木目前でファイト一発状態になりかけて声出た。立木から懸垂して、セルフ用に下でとっていたキャメX4×2、バガブー、スリングを回収。立木からはブッシュ帯を歩いて沢に戻る。かなりやられた…。もう出てこないでくれ、と思いながら3個くらい小滝をこなすと、急に沢が開けて核心が終わったことを悟る。終わったと分かった瞬間「なんだこんなもんか」と思ってしまう。喉元過ぎてから熱さを忘れるまでが早すぎる。あとは鼻をほじりながら小滝を登って、悪態を吐きながら特濃の藪漕ぎをこなし夏道まで。虫に刺されまくったせいか、気分が悪くなりながらも満たされた気分で車まで。帰りは浜省。
沢の総括:
核心は1日目にザイル出して右岸を登った滝と2日目の大滝の2箇所。その対処だけでもかなり時間がかかる。特に大滝は、スケールがでかく難しかった。どちらも巻くとなると何時間かかるんだろうという大高巻きが予想される。難易度に関しては、CSを直登すれば言わずもがなだが、巻いたとしても!!!は十分あるのでは。核心部の短さ、藪漕ぎの長さ、ピークに突き上げていない点など、微妙な点はあるが、道南!!!三兄弟を終えた貴方にぜひ。
天候 | はれ→はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | セコマ島牧店 |
写真
装備
個人装備 |
ザイル8mm*48m
ナッツ
トライカム
キャメX4(.4~.2)
ハーケン8枚!
ツエルト
|
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感想
須築川
のぼれてスッキり
夏終わる
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コメント
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車中泊から出発までのくだりが正しい山ヤって感じがします
最高!
コメントありがとうございます
ここまで書くのもクサすぎるかなと思ったんですが、こうやって受け取ってくれる方がいるならよかったです!
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