記録ID: 59187
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積雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾
鍋倉山
2010年03月22日(月) [日帰り]


- GPS
- 05:29
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 754m
- 下り
- 743m
コースタイム
上田6:00==7:30温井7:45--10:45鍋倉山11:40--13:10温井13:20==15:00上田
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
天気予報はだんだん良くなり、曇り一時雪から曇りに。しかし現場に着いて見ると快晴になっていました。登山口温井の積雪状況は平年並、昨晩までに新雪30cmほど降っていて、道路はスタッドレスでないと走れません。(帰りには融けていました。) この新雪のおかげでかなり歩きやすくなっていました。最初、他人のトレースを追いましたが、小屋から尾根に取付く所で、トレースのない尾根道(森太郎/山頂への正規?ルート)に取付き、ややハードなラッセル登高。 しばらく登高して左よりの谷筋にルートを変え、しばらく登ると、ブナの森姫が現れます。森姫はかなり枯れてきていて、生きている枝は数本のみ。来年は見られる保証はありません。 森姫から谷を渡って左に10分ほどの所に鍋倉山の主、森太郎が鎮座しています。この森太郎はちょっと遠くから見ると、さほど大きな木には見えませんが、近くに行くと大変大きなブナです。場所を知らないとなかなか寄れません。こちらはまだ元気です。 ここから、尾根への急斜面を30分ほど登って、尾根に出ます。尾根に出てから20分ほどで山頂です。今日は、周りの山々はもちろん、日本海も見えました。 温井に行く途中、飯山インター出口すぐの道の駅に寄りましたが、ここで偶然、ブログで知っている、みいさんやカモシカ永井の御一行と遭遇。生のみなさんに初めてお会い出来ました。山頂でもご馳走をご相伴いただき、ご馳走さまでした。 その後、早めに下山開始して林道に入りましたが、途中でショートカットのトレースがあり、今まで10年間は行ったことはなかったのですが、行こうということになり、トレースをたどって下山。温井の部落にもうすぐというところで、事件発生です。 沢の上を雪が覆っており、そこの落とし穴に私が落ちてしまったのです。深さ2m、雪解け水が結構な勢いで流れ、落ちた場所も急斜面。落ちた週間は何が起きたかわかりませんでしたが、とにかく這い出さねばなりません。しかし、スノーシューが邪魔して立ち上がれません。 気を落ち着けて、まずスノーシューを脱ぎ、体勢を立て直し落ちた穴へ。既に2mほど流されていましたが、何とか脱出成功。しかし、ストックは流され(1本は回収出来ました)、靴はびしょ濡れ、衣類も下部や後部は結構濡れました。 一歩間違えば、遭難です。今回幸いにも怪我もなく、ストック1本の被害で済みました。携帯、カメラ、GPS全て無事でした。財布も僅か濡れた程度でしたが、天候が悪ければ寒さで大変なことになっていたかもしれません。 鍋倉山に行く場合は下に沢がないとはっきりわかっている場所を通ることが必須と感じました。ショートカットは通らずしっかり林道上をトレースが基本です。スキーヤの場合は難しいかもしれません。 今回、沢に落ちて、起きあがれなかった時には、結構、焦りましたが、気を落ち着けて、まずスノーシューを外して対応したのが正解だったと思います。それでもアドレナリンはかなり分泌されたと思います。 人生、いつ何時、何が起こるかわからないということを実感しました。これを胆に命じていきたいと思いますが、それでも、ダメな時は致し方ありません。みなさんくれぐれもご注意下さい。 |
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コメント
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wakaさん、こんばんは
とてもいい天気のようですね!
落とし穴は、自力で脱出できたのでしょうか?写真では
大きさが良く分かりませんが、水が流れているのが見えますね!
慣れた山でこそ慎重にですね!私も気をつけないと・・・
araigengaさん、こんばんは。
この写真の穴は私が落ちて出来た穴です。落ちたときこの穴の右下の雪の下でもがいていました。同行者は一人いましたが、自力で出ないとどうにも出来ないので、落ちた穴まで何とか辿り着き、自力ではい上がりました。
落ちたときの打ち所が悪ければ終わりでした。落ちて足で沢にどぼん。その勢いで沢の下流側に後ろ向きに転倒。背中のザックのクッションで何処にも怪我はなし。しかし水温は0度近く。早く脱出しないと死んでしまうという思いで焦りました。
スノーシューが邪魔して起きあがれませんでしたが、気を落ち着かせ、水に浸かった状態で、スノーシューを外して立ち上がり、這い上がりました。
夏や秋のもっと大きな雪渓の穴に落ちたら助からないことを実感しました。
ご無事でとにかくよかったです。
春にはこうした落とし穴があちらこちらに散らばっているのですね。
雪の下を流れる氷水がさらさらと音をたてているだけなら風流ですが、まさに命を飲み込みかねない力を持つことの認識も油断なく持って山に向かいたいです。
komadoriさん、ありがとうございます。
同行者は雪の下の水流音が大きくなってきたのを感じていたとのことで、その瞬間に私が消えたということです。
今後、雪上での水流音には注意し避けていきたいと思っています。
スノーブリッジは、はっきり見えて、大きなしっかりしたものであれば、その上を渡ったりするのは、結構楽しいものですが、ご経験のような場合は、本当に危険ですね。
小生も十分注意したいと思いました。
umetomosan、こんにちは。
4年前の10月に剣沢下部(真砂沢小屋より少し上)で禁止雪上ルートを歩いていたガイドが雪渓の下に落ち亡くなっています。ガイドに連れられていたメンバーは無事でいた。メンバーの何人かが仙人池小屋に避難してきて、その話を聞きました。
いつかは崩れる雪ですので、それに当たらないようにとは思いますが、なかなか難しいです。
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