北ア前衛・笹川小水力発電所から黒菱山往復
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 05:09
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 1,212m
- 下り
- 1,213m
コースタイム
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:10
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥に進めば進むほど林道が荒れ、草ボウボウに…。朝露で靴がかなり濡れた。雨上がりには特に注意が必要かも。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームウォーマー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
携帯
タオル
スパッツ
ガスカートリッジ
コンロ
サングラス
シェラフ
|
---|
感想
富山県東端の街・朝日町の黒菱山はかつて雪山シーズンにのみ登られてる山で、私が所属してた富山高校山岳部の部室には、先輩方の黒菱山での春山合宿の計画書が残ってた。伝統的に春山合宿は雪山で行ってたので、巡り合わせによっては、私の代も黒菱山に連れて行かれたかもしれない(実際に登ったのは、1年&3年時は大辻山、2年時は鍬崎山)。その後、地元有志により夏道が開かれ、雪が無い時期でも登れる山になった。黒菱山には2年前に登りに来たけど、林道工事中で断念し、城山─馬鬣山に現地変更したことがあった(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3688342.html)。さすがに2年も経ってるので工事も終わってるハズ。今年の4月に弟子(妻)と南保富士に登った(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5390117.html)帰りに登山口の前を通過したけど工事してる気配は無かったし、最近登頂されたかたの山行記録も確認できたので、黒菱山に登りに行ってみた。
だいぶ秋の気配も漂いつつあるけど、陽射しがあるとまだまだ暑いので、夜明けと同時に登山開始を目論み、5:30現地着から逆算して4時起き・4時半出発で朝日町に向けてクルマで出発。途中給油とトイレに立ち寄ったせいか現地着は5時半過ぎ。まあ、目論みどおりだろう。笹川小水力発電所の真横にある登山者用駐車場には駐車スペースが5台分はあった。靴を履き替えてスパッツ装着し、歩き始めたのは5:43。林道は一般車両通行止めのためゲートが閉まっていて、ゲートの横も防獣対策で塞がれてるため、登山者はさらにその右側の狭いスペースをすり抜けなければならない。踏み外したら笹川へ真っ逆さまのため、気が抜けない。登山口手前の渡渉よりも難易度が高いかも…(苦笑)。観音さまが祀られてる観音岩を通過し、林道工事中に整備したと思われる真新しい水門管理小屋横を過ぎる。ヘアピンカーヴで一気に高度を稼いだあたりで駐車場から30分経過。ここらへんまでは順調だったけど、駐車場から40分強歩いたところで落石が…。ここから先は車両は入れないだろう。そしたら露骨に路面状態が悪くなり、雑草が生えまくるは、沢水は流れるわ…で、朝露で下半身と靴がクッショリ…。林道歩きはせいぜい1時間程度だと思ってたけどそんなに甘くは無く、登山口の金属標識がみえる頃には駐車場から75分ほど経過してた…。この金属標識の真下の沢を飛び石で渉り、看板の真横まで来て、休憩。時間は7:02で、駐車場からの所要時間は79分。朝が早くて日蔭の歩きだったけど、風が無くて蒸し暑く、ここで大量の水分補給を行う。
登山口からは沢と沢に挟まれた尾根の急坂をひたすら登る。急だけど、朝露付きの雑草も無く、快適に高度を稼いで行ける。登るにつれ道が安定し、さらに歩きやすくなる。道の両側から聞こえていた沢音も登るにつれ小さくなり、やがて全く聞こえなくなる。ここの尾根は登るにつれ傾斜が緩くなっていく。登山口から70分ほど登ったところで主稜線に到達。あとは、頂上までほとんど平坦な道を往くだけ。2ヶ月前に登った山姥コースからの白鳥山の、山姥分岐から頂上までの感じ(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5744606.html)に似てる(苦笑)。8:31に黒菱山の頂上に到着。登山口からの所要時間は、これまた79分(苦笑)。頂上からは剱岳をはじめ、朝日岳、白馬岳、針ノ木岳などの後立山連峰、日本海や黒部川の扇状地の広がりなど、360°の展望が得られた。頂上からさらに踏み跡が伸びてたけど、二王山への道? はたまた、大地山?
8:51に頂上を出発。歩きやすい道なので、面白いように下って行ける。登山口の標識下の渡渉点を渉ったところで休憩。時間は、9:44。沢水で水分補給し、ヤブだらけの林道歩きに取り掛かる。陽が上がった関係で、上りほど朝露は付かなくなった。しかし、林道じたいが、ひなたになったため、暑さに苦しめられることになった。
昔からこの林道は荒れてたようで、林道工事のため長らく登山者も通行禁止の措置が採られた時には、この林道の落石が片付けられて車両の往来が出来るようなマトモな林道に生まれ変わることを期待してたひとも居るかもしれない。残念ながら、手前のほうの水門あたりをいじっただけで、奥のほうの悪路は全く手付かずのようで…(苦笑)。10:53に、笹川小水力発電所横の駐車場に無事到着。
登山口から頂上の道よりも、駐車場から登山口までの林道の荒れ具合のインパクトが凄かった(苦笑)。この荒れた林道を歩き通して登山口に着いたなら、ほぼ登ったも同然…って言っちゃうと流石に言い過ぎだけど、気分的にはそれに近いものがある。この林道を再整備してクルマで登山口まで入れるようになったらラクチンなんだろうけど、多分、それだと面白みの無い山に堕してしまうんだろうなぁ〜(苦笑)。
いいねした人