記録ID: 601162
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積雪期ピークハント/縦走
札幌近郊
狭薄山:天気が崩れる前に登れ!
2015年02月22日(日) [日帰り]
北海道
体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:56
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,236m
- 下り
- 1,226m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:56
距離 16.5km
登り 1,236m
下り 1,238m
前日の2月22日.パゴダの塔から盤の沢山まで縦走し,盤の沢山の最高点から,わずかに山頂を覗かせていた狭薄山.次の目標と記しましたが,山行記録をまとめながら地図を眺めていたら,等高線を縫うルートが見えてきて,俄然,登りたくなってきました.先週のまとまった降雪以来,天候は安定していて,この時期としては珍しいくらい雪がしまっています.問題は,天候だけですが,夕方くらいまではなんとか持ちそうです.曇り後雨で風も強そうですが,昨日の天候が最高だったので,曇りでも風でも許します.斜度は,パゴダの塔や盤の沢山に比べたら緩くて,斜めにトラバースしながら高度を上げつつ,ガシガシと直登して行けそう.天候が崩れる前に一気に登ってしまおう.さすがにロングルートなので,出発は早めに設定.冬山の場合,山深く足を踏み入れると言うことはそれだけでリスクです.
7時16分,盤の沢林道ゲートを出発.林道は綺麗に除雪されています.車で行けるかもしれませんが,あえて徒歩で行きます.トレーニングもかねて.
7時33分,盤の沢川を渡る橋の手前.盤の沢川の右岸から最初の尾根を856Pを目指して登ります.まずは昨日歩いたパゴダの塔から盤の沢山への稜線が目標です.昨日の疲れもあり,なかなかスピードが上がりません.戻ってくるまで,天候が持つだろうか.深い山に分け入るのは怖い.
8時26分,昨日,稜線に残したトレースを発見.ホッとしました.しばらくはこのトレースを辿ります.しばらく,なだらかな登り.青空!
札幌岳と空沼岳を結ぶ縦走路手前の1118Pは,急斜面をトラバース.ややクラスト気味で滑落しないように緊張しました.というか実は何回か滑落しかけました.滑落は,滑った瞬間になんとか止めるのが重要.油断したらもう止まりません.ましてピッケルはなく,ポールだけ,かつアイゼンではなくスノーシュー(それもランニング・スノーシュー)なので,滑り出したら止まらないと思った方が良い.トラバース斜面から札幌岳が見えます.撮影も緊張.深い山に分け入るので,不安と恐怖感がつきまとって離れません.そこがまた良いところなのだけれど.
1118Pのトラバースをやり過ごし,右側のポコに寄り道するとパゴダの塔と盤の沢山が見えました.
次は,札幌岳と空沼岳を結ぶ縦走路上にある1157Pの東側斜面をトラバース.ここでも何回か滑りかけました.油断すると滑落して止まらなさそうです.デブリがたくさん転がっていて,状況によって雪崩の危険もあるのかもしれません.1157Pの南側に抜けると目指す狭薄山の姿が目に飛び込んできました.まだまだ遠い.
ここから先は,等高線が入り組んでいる.等高線を切り裂くように狭薄山への最短ルートを刻む.
ガマ沢川源頭部から1158P手前のポコへ向かう尾根を登る.しばらく狭薄山の姿は見えません.
1158Pをトラバースしていくと再び,狭薄山の姿を確認.いよいよ最終局面.
山頂直下.ややクラストしていて,アイゼンが欲しい感じですが,アイゼンだとおそらく踏み抜きます.注意すればスノーシューで大丈夫.
10時44分.狭薄山,1295.7m.出発してから3時間28分.頂上標識は埋もれているようです.広く何も遮るものがない山頂.羊蹄山,無意根山,中岳など西側の山々.空沼岳など東側の山々.盤の沢山の最高点はちょこっと顔を出しています.
山頂で千加子の作ってくれた熱いチャイを飲み,手作りクルマロチョコレート(最近の行動食はこればっかり)を食べ,記念撮影してから下山開始.10時58分.
1157Pに向けて登り返し,最短路で東斜面をトラバース.空沼岳のほうからスノー・モービルの爆音が聞こえてきますが,こちらは静かそのもの.
1118P北斜面のトラバースは,滑落しそうで嫌な感じだったので,帰りはピークを踏んでいきます.
帰りはパゴダの塔東側の急斜面の沢地形を偵察のために下降.昨日,ここもパゴダの塔へのルートの候補でした.大きなデブリがいくつか落ちていました.雪も締まっていないので,昨日,尾根を選択したのは正解.急登で大変だったけれど,景色も良かったし.
12時52分,盤の沢川の橋に到着.溶けてぐちゃぐちゃになった林道を走ったり歩いたりして,13時11分帰還.5時間56分.16.93km.累積標高1425m.
2日連続の山行で,さすがに疲れましたが,課題を達成したという充実感があります.天候も味方してくれました.その後,大荒れ.
7時16分,盤の沢林道ゲートを出発.林道は綺麗に除雪されています.車で行けるかもしれませんが,あえて徒歩で行きます.トレーニングもかねて.
7時33分,盤の沢川を渡る橋の手前.盤の沢川の右岸から最初の尾根を856Pを目指して登ります.まずは昨日歩いたパゴダの塔から盤の沢山への稜線が目標です.昨日の疲れもあり,なかなかスピードが上がりません.戻ってくるまで,天候が持つだろうか.深い山に分け入るのは怖い.
8時26分,昨日,稜線に残したトレースを発見.ホッとしました.しばらくはこのトレースを辿ります.しばらく,なだらかな登り.青空!
札幌岳と空沼岳を結ぶ縦走路手前の1118Pは,急斜面をトラバース.ややクラスト気味で滑落しないように緊張しました.というか実は何回か滑落しかけました.滑落は,滑った瞬間になんとか止めるのが重要.油断したらもう止まりません.ましてピッケルはなく,ポールだけ,かつアイゼンではなくスノーシュー(それもランニング・スノーシュー)なので,滑り出したら止まらないと思った方が良い.トラバース斜面から札幌岳が見えます.撮影も緊張.深い山に分け入るので,不安と恐怖感がつきまとって離れません.そこがまた良いところなのだけれど.
1118Pのトラバースをやり過ごし,右側のポコに寄り道するとパゴダの塔と盤の沢山が見えました.
次は,札幌岳と空沼岳を結ぶ縦走路上にある1157Pの東側斜面をトラバース.ここでも何回か滑りかけました.油断すると滑落して止まらなさそうです.デブリがたくさん転がっていて,状況によって雪崩の危険もあるのかもしれません.1157Pの南側に抜けると目指す狭薄山の姿が目に飛び込んできました.まだまだ遠い.
ここから先は,等高線が入り組んでいる.等高線を切り裂くように狭薄山への最短ルートを刻む.
ガマ沢川源頭部から1158P手前のポコへ向かう尾根を登る.しばらく狭薄山の姿は見えません.
1158Pをトラバースしていくと再び,狭薄山の姿を確認.いよいよ最終局面.
山頂直下.ややクラストしていて,アイゼンが欲しい感じですが,アイゼンだとおそらく踏み抜きます.注意すればスノーシューで大丈夫.
10時44分.狭薄山,1295.7m.出発してから3時間28分.頂上標識は埋もれているようです.広く何も遮るものがない山頂.羊蹄山,無意根山,中岳など西側の山々.空沼岳など東側の山々.盤の沢山の最高点はちょこっと顔を出しています.
山頂で千加子の作ってくれた熱いチャイを飲み,手作りクルマロチョコレート(最近の行動食はこればっかり)を食べ,記念撮影してから下山開始.10時58分.
1157Pに向けて登り返し,最短路で東斜面をトラバース.空沼岳のほうからスノー・モービルの爆音が聞こえてきますが,こちらは静かそのもの.
1118P北斜面のトラバースは,滑落しそうで嫌な感じだったので,帰りはピークを踏んでいきます.
帰りはパゴダの塔東側の急斜面の沢地形を偵察のために下降.昨日,ここもパゴダの塔へのルートの候補でした.大きなデブリがいくつか落ちていました.雪も締まっていないので,昨日,尾根を選択したのは正解.急登で大変だったけれど,景色も良かったし.
12時52分,盤の沢川の橋に到着.溶けてぐちゃぐちゃになった林道を走ったり歩いたりして,13時11分帰還.5時間56分.16.93km.累積標高1425m.
2日連続の山行で,さすがに疲れましたが,課題を達成したという充実感があります.天候も味方してくれました.その後,大荒れ.
天候 | 晴れ後曇り |
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