ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 6046780
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

黒部ダム〜下ノ廊下〜欅平

2023年10月10日(火) ~ 2023年10月12日(木)
 - 拍手
QOO BOSAMA その他1人
GPS
--:--
距離
28.7km
登り
2,066m
下り
2,893m

コースタイム

1日目
山行
0:37
休憩
0:00
合計
0:37
15:16
4
黒部ダム駅
15:20
0:00
33
黒部ダム
15:53
ロッジくろよん
2日目
山行
10:44
休憩
0:00
合計
10:44
4:00
35
ロッジくろよん
4:35
0:00
94
黒部ダム
6:09
0:00
103
内蔵助谷出合
7:52
0:00
73
新越沢合流点
9:05
0:00
41
別山谷出合
9:46
0:00
81
白竜峡
11:07
0:00
53
十字峡
12:00
0:00
24
半月峡
12:24
0:00
45
S字峡
13:09
0:00
35
東谷吊橋
13:44
0:00
8
仙人谷ダム
13:52
0:00
26
関電人見平宿舎
14:18
0:00
26
権現峠
14:44
阿曽原温泉小屋
3日目
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
4:36
144
阿曽原温泉小屋
7:00
0:00
79
折尾ノ大滝
8:19
0:00
19
大太鼓
8:38
0:00
76
志合谷
9:54
0:00
49
蜆谷
10:43
0:00
53
欅平上部
11:36
欅平駅
天候 DAY1 - 雨
DAY2 - 霧雨→晴れ
DAY3 - 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
DAY1
長野駅→扇沢 特急バス
扇沢→黒部ダム 電気バス

DAY3
欅平→宇奈月 黒部峡谷鉄道
宇奈月温泉→新黒部 富山地鉄本線
黒部宇奈月温泉→ 北陸新幹線
コース状況/
危険箇所等
ほぼ全行程を通して片側断崖絶壁
その他周辺情報 宇奈月温泉下山後の立寄り湯「湯めどころ宇奈月」がキレイで良い。
DAY1
扇沢から黒部ダム
トロリーバスが電気バスになった
1
DAY1
扇沢から黒部ダム
トロリーバスが電気バスになった
黒四ダム建設慰霊碑
1
黒四ダム建設慰霊碑
迫力の放水
ロッジくろよんに前泊
1
ロッジくろよんに前泊
DAY2
3:00am起床 4:00出発
1
DAY2
3:00am起床 4:00出発
真っ暗な黒部ダム
1
真っ暗な黒部ダム
黒部ダム駅方面に向かう
1
黒部ダム駅方面に向かう
日電歩道・内蔵之助谷方面へ
1
日電歩道・内蔵之助谷方面へ
登山者出口
少しずつ青空が
内蔵之助谷出合
新越沢合流点
黒部川が近い
ひたすらへつる
鬼の高ハシゴ
黒部別山沢出合
雨水が岩盤を伝ってシャワー
1
雨水が岩盤を伝ってシャワー
キレイな色
山も谷も寒くなって
STANLEYの保温力がありがたい
1
山も谷も寒くなって
STANLEYの保温力がありがたい
十字峡の吊橋
黒部川に剱沢と棒小屋沢が十字に合流する十字峡
大迫力
2
黒部川に剱沢と棒小屋沢が十字に合流する十字峡
大迫力
作廊谷合流点
おおぉぉ
眼下にS字峡
遠くに関西電力黒四発電所
1
遠くに関西電力黒四発電所
束の間の安全地帯
1
束の間の安全地帯
高度感よ!
突然現れる人工物が興味深い
1
突然現れる人工物が興味深い
仙人谷ダム
岩の色と形
ダム屋内に入る
旧日電歩道へ
高熱隧道の世界
かなりの硫黄臭と熱い蒸気でカメラのレンズ曇る
1
高熱隧道の世界
かなりの硫黄臭と熱い蒸気でカメラのレンズ曇る
権現峠トンネル
阿曽原温泉小屋着
1
阿曽原温泉小屋着
ザック放置して♨️にダッシュ!
1
ザック放置して♨️にダッシュ!
テン場の灯り
満天の星空
DAY3
3:30起床 4:30出発
1
DAY3
3:30起床 4:30出発
谷にまだ陽は差さない
1
谷にまだ陽は差さない
折尾ノ大滝
トンネル越えて
嗚呼、いいお天気だ
1
嗚呼、いいお天気だ
スケールがデカすぎて遠近感がマヒしてくる
1
スケールがデカすぎて遠近感がマヒしてくる
志合谷トンネル
ヘッドランプ必須 足元浸水
1
志合谷トンネル
ヘッドランプ必須 足元浸水
見れば見るほど感動してしまう岩壁の歩道
1
見れば見るほど感動してしまう岩壁の歩道
蜆谷トンネル
唐松岳方面の山はもう白い
1
唐松岳方面の山はもう白い
欅平上部
あぁ、楽しかった峡谷歩きも終盤
1
欅平上部
あぁ、楽しかった峡谷歩きも終盤
欅平駅着
お楽しみのトロッコ電車
1
お楽しみのトロッコ電車
宇奈月温泉
宇奈月温泉駅
富山地鉄で帰ります
1
富山地鉄で帰ります
番外編
(顔が疲れておるw)
1
番外編
(顔が疲れておるw)

感想

なかなか条件が合わず行けなかった下ノ廊下。黒部峡谷の核心部でその大迫力の峡谷美を観たいのは当然なのだが、それよりも、大正時代に水力発電所建設調査のため岩壁を削って断崖絶壁に沿って先人が作った日電歩道を歩いてみたかった。当時の装備でなにを思いながら掘り進んだのか...。何を担いで歩いたのか...。

DAY1
翌朝の出発時間を考えて、黒部湖畔の「ロッジくろよん」に前泊。
扇沢から降っていた雨はまだ止みそうにないが、天気予報を信じて回復を祈りながら就寝。

DAY2
3:00am起床。おぉ、星が光っている!
朝食のお弁当を少し食べて4:00ロッジ発。暗いなか黒部ダム駅まで戻り谷に降りる。黒部ダムは上からしか見たことがないから、ぜひ底部から見上げてみたかったが、夜明け前の真っ暗で見えず。少し霧雨が降っていたが、空は明るくなり青空も見えてきた。一安心だ。黒部川に沿って深くV字に切れ込んだ峡谷。自然が作った造形美に思わず声が出てしまう。しばらく進むと、いわゆる「下ノ廊下」らしいヘツリの連続になる。「黒部に怪我なし」。まったくその通りだと思った。この高さからの滑落は死に直結。慎重に歩く。岩盤をコの字型に切った道、崖っぷちギリに作られた道、丸太がかけられた道。滝の下の濡れた道、吊橋。大自然の中に見えてくる関西電力の送電線やトンネル。硫黄のにおいと熱い蒸気が充満する仙人谷ダムには古い線路が敷かれている。歴史を感じる高熱隧道の世界。道のりは長いがとても変化にとんだ旧日電歩道は充実していて楽しい。と同時に先人達の苦労を感じずにいられない。散々歩いた最後にやってくる鬼の急登はキツいが、これをこなして降れば阿曽原温泉の露天風呂が待っていると思えば足も上がる。この夜は満点の星空だった。

DAY3
3:30am起床。キレイな星空。今日はお天気の心配なし。
4:30過ぎに小屋を出て、終点の欅平まで。アップダウンを繰り返し水平歩道に入る。
折尾ノ大滝、岩壁をコの字にくり抜いた大太鼓など「おぉぉぉ!」な見どころや、昼間でもヘッドランプ必須の150mも続く真っ暗なトンネルは足が浸水するほど水が溜まっていたり、岩盤を伝って流れてくるシャワーをくぐったり、次から次へとこなして進むのは楽しい。岩壁を離れて草つきの道になるとそろそろ終盤。途中で朝のお弁当を食べてトロッコ列車の時間に合わせて下山。

今年、タイミング良くお天気にも恵まれて数年越しの下ノ廊下にやっと行けた。お世話になった阿曽原温泉小屋はご主人筆頭にそれはそれはステキな小屋だった。一年のうちこの時期だけのために小屋を組み、冬に向けてすぐまた解体する。だから組立&解体しやすいプレハブ。その与えられた環境の中で登山客を思う最大限のおもてなしが感じられた。

黒部峡谷は谷間だから陽が差すのが遅く、日が暮れるのも早い。立山では見頃の紅葉も谷にはまだ降りてきていなかった。それでも小屋は定員満員。歩ける期間が決まっているだけに登山者が集中するわけだが、それだけじゃなく、この谷に魅せられてしまった好き者も多いだろう。下ノ廊下、旧日電歩道、水平歩道。少しでもその歴史を予習してくると、さらに楽しい峡谷歩きになること間違いなし。また来たいと思う。

今回の山行に同行してくれたガイドの友人には感謝しかない。
ありがとうございました!

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:410人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
下ノ廊下(黒部ダム〜阿曽原温泉〜欅平)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら