荷鞍山、至仏山【2024年賀状山行】


- GPS
- 10:54
- 距離
- 35.6km
- 登り
- 2,282m
- 下り
- 1,675m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
荷鞍山の取り付きは分かりづらい 濡れた木道には注意 |
その他周辺情報 | 南郷温泉しゃくなげの湯700円 この値段で源泉かけ流し、しかもサウナもあり浴槽の温度設定も完璧で、これまで入った入浴施設のなかでも10本の指に入る |
写真
感想
前夜に戸倉の駐車場で車中泊し、4時半出発。まだ暗い中を1時間弱、富士見峠下まで自転車を漕ぐ。ゲートに自転車をデポして歩き始めた。
ヘッドライトは10分か15分で要らなくなった。明るくなった頃にはもう紅葉が綺麗な季節は過ぎ、林道の脇には雪が積もり始めていた。冬型の気圧配置が強まった一昨日には、会津駒ヶ岳では20cmほど積もったと聞いた。昨日多少溶けたとはいえ、今日の山行にどれだけ影響が出るだろう。至仏はアイゼンが要るだろうか……。遠くに見える峠から、灰色の雲とともに冷たい風が降りてくる。
富士見峠からまず荷鞍山へ向かう。反射板までは林道を辿り、そこからは登山道になる。
ヤマレコの足跡を見ながら荷鞍山への取り付きを探したが、それらしいところを見渡しても見つからない。登山道があると聞いていたのだが……。地形に注意しながら下れば良いだろうと、意を決して笹薮に飛び込んだ。
進むこと数十メートル、ふと、丁寧に笹が刈られた登山道に出た。やっぱりまともな登山道があったのか。どこが取り付きだったんだ?突然のことに呆然としながらも、ザックからトレッキングポールを取り出して、先に進んだ。
それから先は全く迷うことはなく、心配していた北側斜面の積雪もほとんどないまま、無事荷鞍山山頂に着いた。
赤城山から至仏山まで、思っていたより展望がある。一時はややガスっていたが、いつの間にかすっかり晴れ、紅葉に染まる山麓が美しい。個人的には西暦標高の山を年賀状に使い始めた2020mの剣ヶ峰がある武尊山が大きく見えるのがエモい。気が済むまで年賀状用の写真を撮り、山頂を後にした。
同じ道を辿って戻る。登山道の刈払いは、行きで出た場所からすぐ上で終わりになっていた。注意して見ると、その先端に、足元だけ笹が薄くなっているところがあった。正規の登山道までの距離がほとんどないことは分かっているので強引に突っ込んだ。足元に笹がないだけで大分歩きやすく、10mほどですぐ登山道に出た。
振り返ると、笹を抜けた場所の傍らに立つ木にピンクテープが巻かれていた。笹薮はやや薄いように見えるが、見た目は他の場所と大差ない。取り付きを探す時には登山道が尾根を乗り越す地点の付近を探していたが、正解はそれより50mほど手前にあった。それで見落としたのか……。
気を取り直して富士見峠まで戻り、今度はアヤメ平方面へ向かう。濡れた木道がとても滑りやすく厄介で、注意して歩いているのでペースが上がらない。ゴム付きの木道を初めて見たが、これは良いので全部これにしてほしいと思った。
富士見田代の沈水植物、アヤメ平の広く開放感のある景色などを楽しみながら鳩待峠へ歩みを進める。燧ヶ岳には雪がほとんどないように見えるが、至仏山はかなり真白く見えるのは何なんだろう。積雪が多いと嫌だなあ……。
横田代を過ぎるとあまり見るものもなくなり、淡々と歩くが、気を抜くと木道に足を取られる。結局10回以上転んだと思う。柔道をやっていて良かった。
工事中の鳩待山荘を横目に、山ノ鼻方面に向かう。ここまでは1人としかすれ違わなかったが、軽装な人を含め格段に人が増えた。アヤメ平からの登山道より平坦なので、木道であまり滑ることがなく助かる。平日なので木道の修繕工事をしている方々がいた。ありがたい。できれば少しでも傾いている面は全部ゴム付きにしてください。
山ノ鼻で腹ごしらえをし、至仏山に取り付く。最初少しは見本園の中を歩くので、少しでも尾瀬ヶ原を感じることができて良かった。あと1〜2週間早ければ紅葉が綺麗だったんだろうなあ。
登山道はすぐに急斜面になる。やや窪んでおり、雪解け水で沢のようになっていた。 しばらくすると森林限界の看板があり、それ以降は振り返ると尾瀬ヶ原方面の絶景が広がっていた。至仏山が遠くから白く目立っていたのは、 積雪がすさまじいからではなく、木がないからだった。急斜面は大変だったが、蛇紋岩も思ったほど滑らず、雪を踏んだのも標高2100m以上で計30歩もなかった。
山頂からは新潟方面の、広い山裾に紅葉を抱え、雪を頂いた山々が見えた。谷川、巻機、越後三山、平ヶ岳。 荘厳な景色に息を飲む。岩の上以外が全て雪解け水のプールになっており、岩に腰掛けて不安定に休む他なく、ザックのベルトも濡れてしまったが、楽しいひと時を過ごすことができた。
オヤマ沢田代までは意外と険しく、細かいアップダウンがあり、相変わらず最高な景色の写真パシャパシャに時間を食われることもありペースが上がらなかった。それ以降はまたほとんど沢のようになった登山道を木道と戦いながら下り、鳩待峠へ戻った。
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