黒沢山〜生石高原
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- GPS
- 07:14
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 1,344m
- 下り
- 1,340m
コースタイム
天候 | 晴れ(雲多め) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
平日なら下山に使えそうなコミュニティバスが1本だけあります。(小川線・中田金山BS) |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 ■登山口〜黒沢山 道標は皆無だがマークは多く、特に尾根に乗ってからのルートは明瞭。林道終点からの取り付きだけは落葉と落枝が厚く積もり多少判りにくい。尾根道は急登。 ■黒沢山〜名寄松 滑りやすそうな激下りあり。道標皆無だがマークは多い。踏み跡の分岐が多く道間違い注意。ゴルフ場を離れて東黒沢山(510m)を右に捲くところは、直登や左に捲くルートと比べて入口の藪がひどいが少し進むと歩きやすくなる。直登と左の先は不明。 ■名寄松〜生石高原 名寄松コースという名で生石高原のハイキングコースになっていて道標は豊富で道も良くなる。(ここまでと較べると断然良いもののファミリー向けかというと微妙。ちょっと陰気で…) ■生石高原〜登山口 桜の小径コースは当分の間通行止めとのことで、旧札立峠から直登コースにトラバース。福井峠は路肩崩落で現在は四輪通行不可程度ですが、拡大すると人も通れなくなるかも。 |
その他周辺情報 | 生石高原の山の家おいしで、軽食、喫茶、お土産購入ができます。焼き立てヨモギ餅も。卵かけご飯が名物。 登山口BSの前には商店と食堂・弁当屋がありますが、廃業したのか土日祝休業なのか閉まっていました。自販機はありました。海南駅構内に土産物屋。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
関西のススキの名所として名高い生石高原に行ってきました。昨年知って気になっていたものの公共交通機関アクセスが悪く逡巡しているうちにシーズンが終わってしまいましたが、改めて調べると分県登山ガイドの山、黒沢山を経由して最寄りのバス停から20kmあまりで往復できると判ったので。
さてその大十オレンジバスは、海南駅で私含めて2人が乗車、すぐに1人乗り、途中で2人降りて、終点の登山口BSまで乗り通したのは私1人でした。ちなみに帰りは登山口BSでは私1人、途中で学生さん2人他1人乗車、1人降車で駅まで3人でした。これで1時間に1〜2本と結構便数が多いのですが経営は大丈夫でしょうか。登山口がバスターミナルなのでいいのかもしれません。
黒沢山は地形図に登山道のない海南、紀美野の市町境の尾根を歩くルート。らくルートには道があったので、軽い気持ちで選びましたが思ったよりハードでした。技術的にもルートファインディング的にも。そういえば分県登山ガイドで技術レベル2でしたね。藪が濃く、展望もあまりない割に距離はあるので精神的にも厳しいです。当然のごとく誰にも会いませんでした。和歌山県の山に選ばれているのが不思議なくらいでしたが、蛇紋岩の地質とツゲとカキツバタの植生が見どころみたいですね。
生石高原は今がススキの見頃とあって一転人が増えたものの、混雑という程ではなく、ちょっと待てばどこでも人のいない写真を撮れるくらい。火上げ岩は除きますが。火上げ岩は順番待ちの列ができていました。いいアングルには横に廻って距離を取らねばならず、入れ替わってお互いを撮るので時間がかかるのです。お駄賃程度を貰って撮影してあげれば流行るんじゃなかろうか… ススキはまだ開ききっていない穂がたくさんあったのでもうしばらく楽しめそうでした。
大観寺への下り学術推薦樹のシラカシの手前で2人組が登ってくるのとすれ違いました。今日お会いしたハイカーはこのお二人だけでした。「小川宮まで下山するんですか?」と訊かれたので「いえ(もっと先の)大十バス登山口まで」と答えたら「ご苦労様です」と労ってもらいました(笑) 登り始めるには遅い時間帯ですが、夕陽狙いでしょうか。こちらも「お気をつけて」と返してあげればよかった、と思いましたがなかなか咄嗟に言葉が出てきません。まあ生石高原にはキャンプ場もあるので1泊する予定だったのかも。
そのあとはひたすら長い舗装歩きが続きます。でもひとつ面白かったことがあって、農家の軽トラが追い越して行ったときに柚子の強い香りを残して行ったのは良かったですね。シートが掛かっていましたが見なくても積み荷が判ります。16時過ぎにバス停に着き、16時半の発車まで残ったあんぱんを食べて時間を潰し、駅に着いてまた30分お土産物を選んで時間を潰しました。バスは毎時30分の1本と多い時はもう1本出ていて比較的多いのはいいのですが、電車との接続が悪いです… まあ紀勢本線の電車が少ないのも原因かも。
ともあれ昨年来の念願叶って生石高原のススキを鑑賞でき、生石ヶ峰と黒沢山の和歌山県の山2座を踏めたので満足です。ススキの名所と言えば岩湧山もですが、あちらは山頂前後の登山道から左右の茅場を眺めるのに対して、生石高原は横に広がりがあり網目状に小径が通っているので中に入って楽しめる感じがいいですね。面積は岩湧山8haに対して、生石高原は13haだそうです。ススキの穂の向こうに平野部を望む眺めはどちらも優れているのですが、生石高原は笠石や火上げ岩などのアクセントがあっていい感じです。
逆にアクセスが悪いのが公共交通機関派にはややつらく惜しいところ。行きの黒沢山はハードな割に(私には)見どころの少ない山ですし、帰りは大半が舗装路です。ちょっとすぐには再訪する気にならないですね。何か他にプラスアルファの楽しみが見いだせればいいのですが。次は曽爾高原か砥峰高原にしたいと思っていますが、茅場自体は見事なので、初めての方や自家用車の方にはぜひお薦めです。快晴の日を狙っていくといっそう楽しめると思います。
(追記)
「最近の登山で会ったかも?」で当日のレコを見ていると、センブリだのアケボノソウだのといった山野草が結構咲いていたんですね。全然気づきませんでした。ノアザミとイヌタデとキク科の白い花くらいしか… 早速再訪の意欲が高まってきました…
遠路和歌山でようこそ!といったところでしょうか?
私も生石高原は近場とあって登山を趣味にした早々に何度かトライした思い出がありまして、色々なことを教えてもらった山ですね…
その際はバイクで行ってましたが、バスがそもそも出ていて、しかも結構な本数出ているとは盲点でした。
そろそろテン泊の練習をしようかなと準備しているのですが、はじめは安心できるテント場の管理人さんがいる近場がないかなと物色しておりましたので、灯台もと暗しとは、まさにこのことだなと痛感するのでありました。
いつも濃い情報をありがたく拝見しておりますが、目からウロコでしたので、この場を借りて御礼申し上げてみた次第であります。
こんにちは。コメントありがとうございます。
平実檸檬さんのホームだなー(和歌山と言っても広いけど)と思いながら登っておりました。
いつも出来事から、情報、感想まで雑多な内容をまとまりなく書き連ねておりますが、お役に立てていただければ光栄です。
他に関西でアクセスのよいテント場というと、金剛山や大和葛城山でしょうか。比良山地の八雲ヶ原や北比良峠でもテントを見かけますが、あそこは管理人さんはいませんよね。
テント泊は活動の幅が広がりそうで私も興味はあるのですがまだなかなか… テント泊デビューのレコ楽しみにしております。(熊出没の情報もあることですし)お気をつけて!
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