東山 (無雪期藪漕ぎチャレンジ、奥裾花自然園閉園前に)
- GPS
- 09:50
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,186m
- 下り
- 1,162m
コースタイム
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:42
天候 | 快晴無風。11月としては記録的な暑さ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
⚫︎奥裾花自然園~中西山~天狗鼻手前まで 結論から言って、特に問題なし。 今年に入ってからも、一回は登山道整備をしたと自然園の方が言っていた。 伸びた笹などが身体に触れる箇所も多少あるが、スムーズな進行の妨げにはならない。 全体的に、マイナー気味な一般登山道という程度のコンディションか。 中西山以降、細尾根の地形が出てきて、とくに西側が切れ落ちてくるので注意。 この注意は、この先でもところどころ必要になる。 藪を嫌がって崖の方に寄りすぎないように。 ⚫︎天狗鼻の前後 あいかわらず煩わしいほどの藪はなく、一応の整備がなされているようだが、急斜面でのロープ場がある。 ロープはしっかりしていたと思う。 ストックは、今後の藪漕ぎにも使わないだろうからしまった。 ⚫︎天狗鼻通過後~東山山頂 正真正銘の藪ロードが始まり、山頂までほとんど休みなく続く。 背の高い笹藪がメインではある。笹というと藪漕ぎ初級編などと評されるが、なかなかの激しい密度と太さだ。生長している。 さらに、よくわからないツルが加わる。罠のように足元やザックトップを絡めとることもあり、また笹の茎に巻き付いて硬度と抵抗感を増したりしている。こいつが厄介。 そして、ブナの若木などの低木もあり、その小枝藪がミックスされる。バッキバキになる。 往路と復路とでは、斜面において伸びる方向、すなわち突き立てる藪の向きが当然異なる。同じ地点でも、それぞれ違った苦労を味わうことになる。 肝心のフミアトは、細いながらも9割がた保存されていたと思う。 よく凝視するとはっきり見出せたり、丁寧に藪をかきわける努力をすればするほど正しく追うことができる。ただしスピードダウンは必至。 問題は、すでにフミアトが不明瞭になってしまっているポイントがいくつかあること。 私は5、6回ルートロスをした。特に復路にて。 ロスすると、復帰するには、伸びる向きに逆行したり、縦横無尽な藪壁を強引に突破するしかない。 ノイジーな情報量の藪にこんがらがって、前後左右進退きわまることもあって苦笑する。 丁寧に解こうとしても、身体状態が解析不能になったりして時間をロスした。 こういう踠く場面では、十年前の古い薄手レインウェア程度では、笹の突き上げによって穴が空いていった。 とにかく見通しが悪いと言うに尽きる。進行方向に自信がなくなり、スマホの参考ログを確認してしまうこともあった。 常に尾根のトップの気配を感じながら、間違って降りて行かないようにだけ気をつければ問題はない。 なお、ピンクリボンなどの目印はわずかしかない。 |
その他周辺情報 | 奥裾花自然園の人の情報によれば、ここ数年は11月第1日曜まで開園するのが恒例になっているらしい。 秋季の入園料は200円 駐車場にトイレあり。 茶屋あり。きのこ汁うまし。 自動販売機とスマホ電波はなし。 |
写真
感想
信州百を意識している者のみに伝わるファクトだと思うのだが、東山をすでに終わらせていることの意味と成果は、大きい。
難関・堂津岳との双璧でいて、その弱い方だけれど、片方だけでももう荷がおりたのだ。
けれど今日の山行および偵察によって、堂津岳という課題の大きさをあらためて知ってしまった
東山の方は、奥裾花自然園の人の話によると、今年も一回は天狗鼻まで刈り払いなどの整備をしているという。
たしかにそのおかげ様で、難易度の高くなる無雪期藪漕ぎ日帰り計画が、私でもできたわけだ。
しかし一方で、距離のより長い堂津岳の方は、その入口からしてすでに藪っぽい。
東山と同じ計画では歯が立たないと見た。
これも奥裾花自然園からの情報だが、東山がほとんど笹藪メインなのに対して、堂津岳は根曲り竹がまじる藪らしい。デカい太い。熊もこれに寄りつく。
東山はたいへんだったが、それでも堂津の藪に比べたら軟いものにすぎなかったのか。
やはり堂津は、せめてルートの10~20%?ぐらいの、いくらかでも残雪で竹が倒れ気味になるGW~5月中しかない。
4月末まで奥裾花渓谷沿いの道路は、歩行もふくめて立ち入り禁止だから。
近年は暖冬で小雪ゆえ、厳しい現状認識となった。
山スキーの手練れならば、真冬でもバスが通じる大凪下あたりから奉納山経由で登る可能性もあるのかもしれないが。
東山は、落葉すれば無雪期藪モードでも十分に日帰り可能だと今回わかった。
でもその現場検証を通して、堂津岳で同じことは少なくとも自分には無謀に近いと実感、体感した。
いずれにせよ、たとえ5月残雪期であっても、この二座を二日連続連戦はメンタル萎えると考える。
一座終わったところで、翌日がイヤになりそう。
日帰りで同時に二座の成功前例も聞かない気がするし。
というわけで、結果オーライ。
今回、東山だけでも成功して良かったと思う。
嬉しい。
でも明日はゆるふわ登山だけにしとこう!
コメント
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もしかして、駐車場にヘッデンの灯りが見えたので自分の後来てくれるのかなと思っていましたが、東山へ往ってたんですね。東山も往きたかったですね〜😊
実はレコにも書きましたが、既に2回ほど整備に入っててこの日は最後の山頂直下の藪(ここだけでも大変ですが)だけ凌げば大丈夫な状態でした。もし、後を来ていただけたら堂津イケましたよ😃
また、個人的には来年も独り整備してみようかなと思ってますので是非再訪ください!
独り整備。あの堂津岳でそんなことをしている方がいたとは。しかも同じ日に、あの山域に自分以外の人がいるなんて思いませんでした。
となると、現状の堂津岳は私の認識とは違う状態に整備されているのですね。来年GWをまずは狙ってみますが、お陰様でだいぶ歩きやすくなっていることでしょう。感謝!
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