岩櫃山と嵩山(たけやま):上州吾妻、紅葉の映える岩峰と歴史の山城跡。
- GPS
- 05:07
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 809m
- 下り
- 773m
コースタイム
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 5:43
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩櫃山:良く整備されている。少しでも危ない所には鎖が設置され、ホールドに役立つ。体重を掛けて登降するのは山頂への最後の岩。 嵩山:良く整備されている。所々に地図と現在地が表示されているのが、分かりやすい。大天狗への最後の登降は長い鎖場だが、斜度は緩やか。 |
写真
感想
岩峰には紅葉が似合う。何処か良い所はと探して、上州吾妻郡の岩櫃山と近くの嵩山を見つけた。岩櫃山は「真田丸」のオープニングで出てきた山で、中腹には真田氏の岩櫃城の城跡があり、山頂付近の岩場も面白そうだ。嵩山も嵩山城があったが、その後は修験道の霊場として知られ、山頂(大天狗)付近に岩場もある。両方とも標高は低いが面白そうな山だ。
岩櫃山はどこから登ろうか。岩の多い密岩通りは登りに使った方が良さそうだ。古谷登山口から登って、沢通りを城跡まで下って、尾根通りを登り返して、赤岩通りから古谷登山口に戻ることにした。古谷登山口駐車場は小さいが、早朝だったので殆んど空いていた。駐車場からしばらくは村落の中を歩くが、快晴なので、紅葉の岩櫃山の岩壁が良く見える。密岩通り登山口から、植林の樹林帯に入って、ジグザグの山道で高度を上げていく。四合目を過ぎると岩が多くなって、広葉樹もおおくなり紅葉がきれいになってくる。五合目辺りから鎖場やハシゴが出てくる。七合目が天狗の架け橋迂回路の始まり。迂回路にはハシゴも有り、鎖場は随時出てくる。長い鎖場を登ると、山頂が見えてくる。岩の穴を抜ける道を通って、九合目では、山頂が近づく。ここから南側をトラバースする様になり、山頂直下に出て、最後の鎖場を登ると岩櫃山頂上に出る。平沢から登っても最後の鎖場は同じとなる。
岩櫃山は岩峰だけあって、山頂からの眺望が良い。赤城山、榛名山、浅間山を始め、谷川連峰、武尊山など。近くでは十二ヶ岳や小野子山、これから行く嵩山らしい岩峰も見える。山頂からは、先程の鎖場を下り、向かいに見える前衛岩峰へ登る。ここも眺めが良い。少し岩の道を降りたら、谷に向かって、普通の山道を降りていく。沢通りに入り、両岸の岩の間を抜けたりしながら、枯れた沢筋を下って行く。城址への分岐に従って、尾根に出ると本丸跡に出る。平坦な城跡や空堀の跡などが眺められる。
城址からは尾根通りを登る。樹林帯ではあるが、樹間から岩峰も眺められるし、紅葉がきれいな所もある。沢通りへの分岐点、櫃ノ口を過ぎ左へ、赤岩通り下降点に着く。赤い岩の急な坂(鎖有り)を下ると後は擬木の階段が多い道を下って、潜竜院跡の草地に出る。右に向かうと村落の中を通って、古谷登山口駐車場に着く。
古谷から中之条の街を通って、道の駅霊山たけやまに向かう。車で15分ほどの距離である。山中の小さめの道の駅で、嵩山の登山口でもある。嵩山の登路は、表登山口と東登山口の二つ。道の駅のトイレの先に道標がある。左へ、表登山道に向かう。尾根に出るまで杉林の中のジグザグの登りが続く。霊山だけあって岩陰などに観世音菩薩が見られる。三十三観世音が安置されているという。東屋のある尾根に出ると、左に小天狗は直ぐである。ここも良い展望台である。戻って、登り気味に樹林帯の尾根を辿る。途中、石仏の並んだ場所がある。ここが嵩山城本丸跡らしい。さらに進むと岩場に出る。嵩山(大天狗)山頂への長い鎖場であるが、斜度は緩い。山頂には、最後に女岩という2m程の岩があり、ここは鎖を使って腕力で登る。嵩山も眺望が良い。谷川岳方面も晴れてきたようだ。山頂から下りは、岩場を前向きで、鎖を腰だめに持ちながら歩いて下る位の傾斜だが、鎖が重い。分岐から東登山道に向かう。最初は急坂のジグザグの下りが続くが、尾根を回って、道の駅の上の鳥居のある登山口の草地に出る。
岩櫃山、嵩山ともに日本百低山に選ばれているだけあって、標高は低いが興味深い山だった。今日出会った方は、岩櫃山8名、嵩山9名くらいだった。
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