百々女鬼橋から三国岳
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fypbcb3dd348aa4c9a.jpg)
- GPS
- 07:21
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 903m
- 下り
- 893m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
焼尾山西尾根の奥山周辺はシャクナゲの藪で大変だ。その他は馬酔木の藪もそこそこ嫌になってくる。 |
写真
感想
秋の風情を感じられる鈴鹿の三国岳へ行って来た。登りは百々女鬼橋から鳴川林道を進んで、終点から左岸の植林尾根に取り付いて鉄塔を経て三国岳三角点へのコースである。
百々女鬼橋の林道入り口に駐車して林道を進む。現役の林道は歩き易く快適に進んでいると右の下山予定尾根の下方から、ヅドーンという音にびっくりする。そういえば、犬の鳴き声が聞こえていたので、狩猟の人が入っているようだ。林道歩きに疲れて一服をするとそこは、参考にさせて戴くGPS軌跡の登山口であったが、植林の斜面はかなりの急傾斜であることと対岸まで谷を下って登り返しなので、も少し上の林道終点付近から登ることにした。案の定林道終点は左岸側に林道が進んで広場となっていたので、そのまま植林に進む薄い踏み跡を辿ることにした。
薄い踏み跡は九十九折で何度も行き過ぎたり、手前で折れたりと右往左往して稜線らしき杉の木々の空間を目指した。杉の枝が物凄い量で重なっているので、足元はフカフカと気持ちはいいのだが、歩くには沈み込むのが難点だ。傾斜が緩んできたら稜線に出て明るくなり鉄塔が立つ740m地点であった。ここからは三国三角点は目の前だが。稜線を直登は物凄い傾斜なので、この鉄塔部分から少し下って国境稜線の鉄塔迄トラバースするか、もう少し上ってから稜線にトラバースするのか迷ったが、傾斜が増すまで登ってから判断すべく、取りあえず上に向かった。傾斜が増してきた時に左斜面を見ると細い踏み跡が見えた。一方直登の傾斜は凄いので諦めてトラバースとした。ほぼ水平に進むトラバース道は一歩一歩慎重に進むが、危険ということは無い。何かあっさりと急斜面のトラバースは終わって、岩のゴツゴツする稜線を東側に回り込んで、三国三角点に尾根を登るのかと思ったら、ここも東面を緩やかに登りながらのトラバースで、ピークの南のコル状に出た。此処から稜線をほんの20mほどの高度をかせぐようだ。木々が枝を張って、松が広がったりして細い岩尾根は不安定だが、三角点にはすぐに到着した。点名は『阿惣』とのことだ。阿蘇谷がそばにあるのに発音は同じで、文字が違うのは何故なのかな?と思う。狭い山頂を辞してコルに戻るにも慎重に下らないといけないほどだ。コルで弱い風を避けてランチとした。此処からダイラの頭や時山の東の山並み見ながら、一昨年この付近を歩いたことを思い出していた。
ランチ後の三国岳までの急傾斜はシンドかったが、ここからの光景は360°全て見えるので最高だ。御池、鈴北、鈴ケ岳や藤原は良く見えるし、烏帽子は目の前だ。ダイラの頭や横根3山も見えるし、霊仙はその上にどっかとある。またそれらの山並みは黄葉の山肌が見事に彩られている。しかし、今年の紅色は何処も彼処も冴えない色しか目に映らないのが残念である。
三国の最高点までは緩やかであるが、焼尾山までには高度を150mほど下げてからその分も登るのが大変で、特に下りは傾斜がきつく注意しながらだ。焼尾山へは西尾根分岐からは高度差は少しだが、鞍掛峠の分岐までは意外と急傾斜もあって気を抜けなかった。鞍掛分岐からは岩尾根で直ぐに焼尾山山頂だ。初めてのピークであるが、昔このピークと烏帽子、三国をぐるっと周回した記録を見て、何時かはこの焼尾を是非にと思っていたことが実現したのだった。
焼尾山西尾根分岐ピークの890mから尾根を下るが岩の露出した少し歩きにくい尾根を順調に進んでいると馬酔木の藪が出だして、シャクナゲの前哨戦かと思っているうちに少しずつシャクナゲの木が現れてP794に到着した。この先を不安に思いながら下ると、やはりシャクナゲの枝が縦横無尽に広がった姿を見て少しビビる。P780の直前からそのジャングルに掴まり、ここは捲いて通過が基本だと言われているが、捲くにしてはかなり下らないといけないし、傾斜も強いので簡単なことではない。そこで枝の少ない場所を選んで突入しかないので、覚悟を決めてシャクナゲの中に進む。がむしゃらに枝を描き分けていると、戦いに勝ったと思うと群落の隙間で、また戦いが始まる。これを繰り返していると、780mの『奥山』という標識に出くわした。此処だけは4,5mの広場で周囲はシャクナゲの葉だらけだ。稜線のすぐ南側のシャクナゲの木々の弱点を狙って進むと、GPSの軌跡はP769に達っしていることが判った。このピークを過ぎるとシャクナゲの密集が薄くなってきたような感じを受けて、奮い立ってくると、直ぐにシャクナゲの藪を抜けることが出来て、やったーという感じであった。
620mの鉄塔では周囲が全て見えて、三国三角点が見事なピラミダルの姿にびっくりした。その傾斜からすれば、ピークへの上り下りが厳しいことも十分頷かれるものだと納得だ。此処から百々女鬼橋までの細い急傾斜の下りも神経を使いながらであったが、シャクナゲの藪に比べれば、なんということは無いぜと思いながらであった。尾根末端の最後は何を目的にしたものか判らないコンクリ階段で楽勝だった。秋の気配は黄葉のグラデーションであったが、シャクナゲの藪には手足が疼いた。
”八”、”永”、”竹”
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する