飯能アルプス 30年ぶりの天覧山


- GPS
- --:--
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 1,450m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車料金は場所によって変わります |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありません 地図では破線となっている前坂〜子の権現は、踏み跡が明瞭でした |
写真
感想
なんと驚きの3週連続ロングコース登山。
今回はkenboさんがかつて遠足で行って以来という天覧山から、飯能アルプスを歩きました。
「飯能アルプス」…なんともお手軽っぽい響きのご当地アルプスですが、意外とアップダウンがきつく距離も長い、そのくせ達成感が少ない(標高的に)というMな方にはオススメのコースです。
まずはスタートとなる飯能駅から15分ほど歩き、天覧山入口のある能仁寺に着きました。
ここでお寺の隣にある中央公園でトイレを済ませましたが、実はトイレは天覧山入口から少し入ったところにもあります。
このコースでは、ここと子の権現にしかトイレがないので注意です。(途中住宅街に下りる箇所があるので、近くにコンビニがあれば借りることもできるかもしれませんが。)
登山口からはあっという間に天覧山山頂へ。
標高195m…ここから標高640mの子の権現まで、長い長い飯能アルプスの始まりです。
天覧山から次のピークの多峯主山(とうのすやま)へは、地元の人のお散歩コース。
さわやかな朝の空気の中、まだまだ余裕で歩きます。
次の天覚山へ向かうために一度車道に下り、手書きの「飯能アルプス 永田入口」の看板から本格的な山道に入りました。
ここから天覚山〜大高山間は急登と下りが交互に繰り返され、登った分だけ下るという「何の罰ゲームだよ!」と憤りたくなるような道が延々と続きます。
大高山前には急登が2度あり、「山頂かな?」と思うと偽ピークで騙される…
そんなトラップにチクチクと精神的ダメージを受けながらも、なんとか大高山山頂にたどり着きます。
しかし「やったー!やっと山頂だよ!」と看板をみると、そこには「標高493m」の文字。
これだけ歩いたのに「まだ全然登ってきていないじゃん!」と、またまたどっと疲れました。
その後も地味な登り下りが続き、前坂から地図上では破線ルートに入ります。
しかしここは意外と踏み跡が明瞭で、手作りの看板もあるので今までの道よりもむしろ歩き易かったです。(どうやらトレランのコースになっているようです。)
前坂を過ぎたあたりでちょうどお昼になったので、採石場の脇でお昼ご飯を食べました。
ここまでくれば、本日の目標である子の権現まであとちょっと。
最後まで地味〜なアップダウンを繰り返し、子の権現の駐車場下に着きました。
この日は天気が良くすごく汗をかいたので、ここの自動販売機で買ったペプシがめちゃくちゃうまし!でした。
kenboさんはこの先の伊豆ヶ岳まで行きたそうでしたが、今日の目的は達成したので予定通りに下山します。
本当は浅見茶屋から吾野駅へ下りようと思いましたが、あまりに暑くてうどんという気分でもなかったので、浅見茶屋はまた今度ということで西吾野駅から帰ることにしました。
今回は距離の割には達成感の少ない地味なコースでしたが、アップダウンが多くトレーニングにはもってこいのコースです。
エスケープルートも豊富にあるので、自分の体力と相談して歩くことができるのも良いですね。
でも先週の名栗湖周回と先々週の芦ヶ久保〜武甲山と比べると、体力的には今回の方が楽ですが、精神的にはかなり疲れました。
kenboさんが「下見」と言っていたので、何やら嫌な予感がしますが、最近のトレーニング登山で長い距離が歩けるようになってきたので「脱ヘタレ」できるかな?
「下見〜♪」と地図を眺めている私を「???」と怪訝な顔で見るkazuruさん。何かを察したのか、他の方のレコを確認して「飯能アルプスはきついらしいよ!」と止めに入りますが、「前回、前々回の方がきつかったと思いますよ」とほぼ無視。下見、私の山用の筋力の回復具合を確かめることが今回の目標でした。
飯能アルプスとはいえ「アルプス」という名称からか、kazuruさんが槍ヶ岳Tシャツを着て来た気合いの入れように驚きつつ、早朝で人通りの少ない飯能駅からスタートします。
今回最初の山となる天覧山は、小学生の遠足以来、ちょうど30年ぶり。あの時は、飯能駅から結構歩いたような記憶があります。最近は車でもこの界隈を通過していなかったので、以前は図書館だった建物が公民館になっていたり、新しい道路ができているな…と感じながら歩きます。天覧山の麓にあるコンビニのタイムズマートでは、西武鉄道がキャンペーンを行っていた「ヤマノススメ」関連グッズを扱っていそうな雰囲気でした。
能仁寺の横から登り始め、途中にトイレが整備されているなぁなんて思っていると、kazuruさんが「あれが天覧山だよ」と指を差します。あれ?こんなに近いの?あっけなく天覧山山頂に到着です。
ここで集合写真を撮影した記憶を懐かしみつつ、ほぼスルーで先を急ぎます。バカな私には読めなかった多峯主山(とおのすやま)に登るために、わざわざ雨乞池経由とし、金魚に癒されました。多峯主山もスルーです。
多峯主山から下り車道に出ます。横断して右に進むと、左側に「飯能アルプス永田入口」との標識があります。さて、ここからが本番。
民家やゴルフ場の裏山にあたる道を歩きます。地味なアップダウン、登った分だけほぼ下る〜を繰り返す、単調な歩きが続きます。ちょっとした急登を迎え、登り終えた天覚山の山頂の標高は、なんと446m!スタートの飯能駅から4時間近く経過し、もっと高い山に登ったくらいの感覚があったので、思わず笑ってしまいました。他の方のレコ通りだな…休憩として大福を食べながら感じました。
このあたりからトレランの方が増えてきますが、登山者は皆無に等しく、基本的に静かでした。一部ザレていて歩きにくい下りもあるものの、道迷いすることもなく2つの急登を登り終えて大高山に到着。ここが一番の頑張りどころでした。それでも標高は493m。もはや苦笑いするしかありません。
前坂でお会いした、吾野方面から登ってこられた男性によると、「今日初めて登山者に会ったよ。ひと昔前は、下山まで誰にも会わないことが多かったね」とのこと。奥多摩や丹沢と同等、いや、それ以上かもしれない体力消耗度の割には達成感に乏しい奥武蔵エリアの標高。そりゃ、あちらの方が人気あるわな…何となく理解できました。「スルギ方面に進むなら、一部岩場があるから気を付けて」と助言をいただきました。
本当は前坂で昼食にする予定でしたが、場所的にちょっと…という感じだったので、先に進むことにしました。
ここから先は、地図では破線となっています。事前に全く調べていなかったので、少し不安でした。しかし、トレランの方のコース(高麗駅〜横瀬駅)になっているようで、踏み跡は明瞭。「ハイキングコース」との標識まであり、本当に破線なのかな?といった感じでした。
一度車道に出て右に進むと、採石場のような場所に出ます。ここから登山道に復帰するのですが、そこそこの眺望だったので、ここで昼食にしました。
子の権現まで2時間程度を予定していましたが、岩場は岩場と思えないくらいの難易度、その他の道もこれまでと比べると歩き易く、比較的楽にスルギに到着。途中で蛇が横断していて「うわっ!」と驚いたりしながら歩き、人の声が聞こえてきて子の権現が近いことがわかります。そして、計画よりも30分早く本日の目的地である子の権現に到着。
まずはレコ通りに自動販売機があるかどうかを確認。無事にあってホッとするとともに、ゴールまで我慢できずにコーラを購入してしまいました。観光地価格ではありましたが、ここで飲み物を補給することができるので助かりました。伊豆ヶ岳方面に進む入口もきちんと確認。時間的・体力的には、伊豆ヶ岳まで行って正丸駅をゴールにしても良かったのですが、今日はここまで。
足腰の神様である子の権現で今後の登山の無事をお祈りし、下山です。浅見茶屋でうどんを食べて吾野駅をゴールにする予定でしたが、暑かったため、冷やしうどんがなかったら…と考えて予定変更。西吾野駅までのんびりと歩いてゴールとなりました。
地味に疲れる、酷評だらけの飯能アルプス。でも、ゴール時でそこそこ体力を温存できていたことを感じました。天候や体調次第でしょうが、今回のペースで歩くことができるのであれば、クリアできそうな気が…。kazuruさんも「自称ヘタレ」を脱しつつあるようだし、大丈夫かな?
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