記録ID: 6287384
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ハイキング
奥多摩・高尾
横沢の滝(八王子城)再訪
2023年12月17日(日) [日帰り]
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 06:09
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 509m
- 下り
- 519m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:09
距離 9.9km
登り 509m
下り 521m
11:04
0:00
37分
高丸
12:06
0:00
13分
西下水平道・旧営林署看板、ここから横沢の滝方面へ詰めの城北稜を下降
12:19
0:00
34分
横沢の滝へ下降すべき鞍部を見過ごす
12:53
0:00
20分
見過ごしに気づき登り返す
13:13
0:00
13分
横沢の滝へ下降開始
13:26
14:04
13分
横沢の滝(昼食)
14:17
0:00
5分
西下水平道横断
14:22
14:24
7分
放てきされ荒れ果てた林道跡検証
14:31
14:32
33分
西上水平道(陣場軍道)、ここから西進
15:05
0:00
8分
西上水平道(陣場軍道)から滝ノ沢林道東終端への分岐
15:13
0:00
14分
滝ノ沢林道東終端
15:27
0:00
19分
滝ノ沢林道東西分岐点
16:11
河原宿大橋BS
横沢の滝と西側尾根の間の斜面のふみ跡が気になっていたので確認に訪れました。
結論としては、古道らしきふみ跡は尾根の鞍部から北へトラバースして直径2−3mの人工的に掘られたくぼ地までは確かですが、その先はけもの道や新たなふみ跡が交錯している有様でした。踏んだ感触から、とところどころ固く踏まれたところもあったので、古道の痕跡は残っているようです。
間道のすぐ上に大きめのかまど跡のようなくぼみがありましたが、古いものかどうかわからず、たいした収穫はありませんでした。
間道に出るところに赤リボンがあり、この斜面は最近歩かれているようで、帰路に登り返してふみ跡をたどると、ひいき目に見ればやや古道かと思う節もありました。
もう一つのねらいは、G空間情報センターで東京都が公開している「微地形表現図(陰陽図)(0.25m)」
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/tokyopc-tama-2023
をダウンロードして見ていると、この一帯には地図にはない林道並みにくっきりとした道があることを知り、はたしてどんなところなのかを実地検証することでした。
写真3(陰陽図の選択メッシュ:09LC2677)の図幅では南西角から中央にくっきりと伸びる行きどまりの道は地図にはありません。その北西のもっとくっきりとした道は滝ノ沢林道東の終端部です。行き止まりの道をはさんで平行して薄く見える道が西下水平道と西上水平道(陣場軍道)です。この図福の右端中央より少し北の青黒い沢には横沢の滝があります。
写真3の南に接する図福が写真4(陰陽図の選択メッシュ:09LC2687)ですが、こちらには北西角近くに尾根に沿うように走る行きどまりの道があります。その北西には薄く西上水平道(陣場軍道)が見えます。この図の中央は詰めの城のピークです。隣接する堀切がリアルです。
いずれの道も陰陽図では非常にくっきりとしていますが、写真3の行き止まり部分の現地に、尾根から1m下って降り立ってみると、道幅は車の幅以上ありますが、細い灌木がはびこり、かき分けて歩く気にはとてもなりませんでした。
これに懲りて写真4の気になる道は、尾根側からの終端部の検証をあきらめ、その下の西上水平道(陣場軍道)を進み、入り口側から写真に収めるにとどめました。入り口側から見る限り、歩けそうにも見えました。
結局のところ、今回は横沢の滝へ下る尾根の鞍部をはるかに行き過ぎて戻るという1時間のタイムロスにより時間切れとなり、予定した青龍寺の谷の下降をスキップし、林道を急いで下りました。
ただ、西上水平道(陣場軍道)の核心部を歩くことができ、頻繁に兵士たちが往来してからの時の経過を味わうことができました。忘れられたかのように取り残された空間で、誰にも会わず、静寂をたっぷり楽しみました。
もう一つの収穫は、スマホのGNSS(いわゆるGPS)アプリの背景として陰陽図を取り込むと、リアルタイムに現在地を陰陽図上で確認できることを実証できたことです。
ただし、それには取り込んだ図幅の左上と右下の緯度経度を正確に(小数点以下6桁まで)設定しKMZファイルに落とす必要があります。これをスマホアプリで読み込めば歩きながら正確な位置を知ることができます。
ただ、いくら陰陽図が正確といえども、スマホのGNSSの精度が陰陽図に追いつかないので、立ち止まって平均値でも取らない限り、位置を確定することはできません。
陰陽図の精度を簡単に生かしきれないとはいえ、現在地付近の地形の微細構造がわかるので、その特徴と目の前の地形とを比較して現在地を確認したり、行動作戦を立案できるのは素晴らしいです。地理院の地図とは比較になりません。
結論としては、古道らしきふみ跡は尾根の鞍部から北へトラバースして直径2−3mの人工的に掘られたくぼ地までは確かですが、その先はけもの道や新たなふみ跡が交錯している有様でした。踏んだ感触から、とところどころ固く踏まれたところもあったので、古道の痕跡は残っているようです。
間道のすぐ上に大きめのかまど跡のようなくぼみがありましたが、古いものかどうかわからず、たいした収穫はありませんでした。
間道に出るところに赤リボンがあり、この斜面は最近歩かれているようで、帰路に登り返してふみ跡をたどると、ひいき目に見ればやや古道かと思う節もありました。
もう一つのねらいは、G空間情報センターで東京都が公開している「微地形表現図(陰陽図)(0.25m)」
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/tokyopc-tama-2023
をダウンロードして見ていると、この一帯には地図にはない林道並みにくっきりとした道があることを知り、はたしてどんなところなのかを実地検証することでした。
写真3(陰陽図の選択メッシュ:09LC2677)の図幅では南西角から中央にくっきりと伸びる行きどまりの道は地図にはありません。その北西のもっとくっきりとした道は滝ノ沢林道東の終端部です。行き止まりの道をはさんで平行して薄く見える道が西下水平道と西上水平道(陣場軍道)です。この図福の右端中央より少し北の青黒い沢には横沢の滝があります。
写真3の南に接する図福が写真4(陰陽図の選択メッシュ:09LC2687)ですが、こちらには北西角近くに尾根に沿うように走る行きどまりの道があります。その北西には薄く西上水平道(陣場軍道)が見えます。この図の中央は詰めの城のピークです。隣接する堀切がリアルです。
いずれの道も陰陽図では非常にくっきりとしていますが、写真3の行き止まり部分の現地に、尾根から1m下って降り立ってみると、道幅は車の幅以上ありますが、細い灌木がはびこり、かき分けて歩く気にはとてもなりませんでした。
これに懲りて写真4の気になる道は、尾根側からの終端部の検証をあきらめ、その下の西上水平道(陣場軍道)を進み、入り口側から写真に収めるにとどめました。入り口側から見る限り、歩けそうにも見えました。
結局のところ、今回は横沢の滝へ下る尾根の鞍部をはるかに行き過ぎて戻るという1時間のタイムロスにより時間切れとなり、予定した青龍寺の谷の下降をスキップし、林道を急いで下りました。
ただ、西上水平道(陣場軍道)の核心部を歩くことができ、頻繁に兵士たちが往来してからの時の経過を味わうことができました。忘れられたかのように取り残された空間で、誰にも会わず、静寂をたっぷり楽しみました。
もう一つの収穫は、スマホのGNSS(いわゆるGPS)アプリの背景として陰陽図を取り込むと、リアルタイムに現在地を陰陽図上で確認できることを実証できたことです。
ただし、それには取り込んだ図幅の左上と右下の緯度経度を正確に(小数点以下6桁まで)設定しKMZファイルに落とす必要があります。これをスマホアプリで読み込めば歩きながら正確な位置を知ることができます。
ただ、いくら陰陽図が正確といえども、スマホのGNSSの精度が陰陽図に追いつかないので、立ち止まって平均値でも取らない限り、位置を確定することはできません。
陰陽図の精度を簡単に生かしきれないとはいえ、現在地付近の地形の微細構造がわかるので、その特徴と目の前の地形とを比較して現在地を確認したり、行動作戦を立案できるのは素晴らしいです。地理院の地図とは比較になりません。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
霊園前と高丸の区間と帰路の林道以外の区間は非一般道です。ご注意ください。 |
写真
装備
個人装備 |
通常のハイキング装備の他にヘルメット
スリング
カラビナ
エイト環
6mmと4mmザイル各20m
|
---|
感想
西下水平道から横沢の滝へ進む尾根で、滝へ下降する鞍部を通り過ぎたのは失敗でした。通り過ぎた先は急下降があり、前回ここを登った折に、この道は下降には使いたくないと思った急斜面でした。2週間前に登った斜面をすっかり忘れ、坂を下りきって初めて変だと気づき、GNSSを見て、とんでもないところを指しているのに仰天しました。
尾根の東斜面には間道があるので適当に下る選択肢もありましたが、一番確実なのはいま下った急斜面を登り返すことなので、迷わず登りました。下りより短時間に登ることができました。
陰陽図を見ているといろいろな興味がわきます。地理院の地形図は利用する人の知りたいことを想定して作られますが、陰陽図は写真のようなものなので、画面に映しこむものを取捨選択したり記号化したりせず、通常の地図では書ききれず省略されるものまですべてを表示し、情報量が豊富です。読む人が選択すればよくできています。ゆえに、通常の地形図ではできない想定外の読み方ができるのでワクワクします。小さな山ひだ、岩のごつごつ感など、地形図では到底表せないリアリティーがあり、それに圧倒され、のめり込みます。
ただ、陰陽図の0.25mメッシュが東京都だけしかカバーしていなのは残念です。近場の丹沢、秩父、奥武蔵など、その他が見られたらよいのですが。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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まったく、これじゃ卒業できる訳ない、と😁いながら
読んでいました。
ノートパソコンとこれに接続したモニターを4画面に
分割し、ルート図、写真&コメント、写真の元サイズの
拡大、PC独自でopen-hinataの陰陽図を開き、精密ル
ートマップも開き・・・
目が音を上げてきたので、とりあえず中断します。
専門的な指摘は、castle_hunterさんが行うと思いま
すが、深い探求心は研究者としての性でしょうか。
と、言いつつ、毒されてきた私も、別途計画があり、
そのレコを笑覧下さい。
卒業できそうもないと思われますが、陰陽図を見ていると八王子城以外に興味深いところがあり、じつは、鎌倉の前にどうしても行きたいところが出てきてしまいました。今後は八王子城近辺の陰陽図から離れ、今度こそ新天地に飛びます。何が転がり出るかわかりませんが、見たこともない地形に遭遇してワクワクなのです。
今回はマニアックな興味にのめり込んだレコになって申し訳ありません。気になりだすと抜けられなくなるのがビョーキでして、再発しています。適当に読み飛ばしてください。
自由記述欄の最後に、先ほど、歩行中のリアルタイムの現地確認に陰陽図が使えることを追記しました。今回はこれを実地検証することが1つの狙いでした。ほぼ成功しました。ややこしいので詳細は書けませんでした。
「毒されてきた私も、別途計画があり、・・・」とのことですが、刺激しあってますますエスカレートは危険ですね。ぼくは新天地に参りますので、どうぞごゆるりと”マイペース”でお楽しみください。Take it easy!
「林道より細めで古道・軍道より太い明瞭な道」は、重機で無造作に掘削(土砂は斜面下に投棄)した悪名高き使い捨ての作業道です。
2〜3年でイバラの薮になってしまい、通れません。
エスケープルートなどに重なる区間は仕方なく薮刈りする事もありますが。
営林のマーカーが付いた分岐からの道跡は、営林の作業道である可能性が高いですね。
今も伐採作業前には作業歩道を丸太ガードなどを施して丁寧に作ってます。
棚沢上の滝の直登は、中間の棚台までは登れますが、そこから上は怖くて考えもしませんでした。
危険行為警告1枚ですね。
左岸斜面を少し遠巻きに登れば無難に間道に抜けられます。
棚沢上の滝の直登は、ぼくではありません。
失礼しました。
同時にレスしてたので、gozensamaさんのレコと混同してしまったようです。
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