聖武天皇の恭仁京から三上山、艮山（うしとらやま）など山城南端の山々

2023年12月17日(日) [日帰り]

• GPS: 06:41
• 距離: 23.2km
• 登り: 1,217m
• 下り: 1,220m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:12
• 休憩: 0:27
• 合計: 6:39

距離 23.2km 登り 1,217m 下り 1,234m

7:17 加茂駅
7:40 7:42 恭仁宮大極殿跡
8:06 8:19 海住山寺
9:15 9:19 三上山
9:50 9:53 北山
10:36 10:39 有王山
11:50 11:51 艮山
12:24 12:25 城陽市最高地点
12:40 高雄山
13:56 JR山城多賀駅

宇治茶の里の宇治田原や和束の最高峰（大峰山、鷲峰山）には登っているので、田辺から木津にかけての盆地から見える前衛の山々を歩きたいと思っていた。スタートは聖武天皇ゆかりの加茂から。この辺り奈良交通バスが交通手段だが京都府・山城国の最南端の地域。平城京から平安遷都は誰でも知っており、長岡京も認知度が高いが、東大寺、大仏建立の聖武天皇は、平城京を離れ、伊賀、伊勢、美濃、近江など色々回りこの恭仁京に四年ほど、そして紫香楽宮、難波と移り結局平城京に戻って来た。この場所は後に山城国分寺となる。

目指す山は三上山（さんじょうさん）473m。今日まで「みかみやま」と思っており、恭仁京の瓶原（みかのはら）と関係あるのではと思ったりしたが、そもそも読みが違う。そして、この山域の最高峰かわからないが487mの北山、昨年の干支の寅を含む艮山（うしとらやま）、その縦走路にある山々（有王山、城陽市最高地点、高雄山）を加えて歩いた。

恭仁京から三上山に向かうとまず海住山寺（かいじゅうせんじ）があり、ここは国宝五重塔や重文の十一面観音など訪れる価値は高い。見晴らしも良いので、ここだけでも散歩には良いかと思う。海住山寺も浄瑠璃寺や岩船寺なんかと併せて行ってもらえるといいでしょう。

天候

晴れ、風寒く強し

アクセス

利用交通機関：

電車

JR加茂、JR山城多賀

コース状況／危険箇所等

大正池園地からYamareco太線ルートの艮山登山道は藪が酷く避けるべき。冬になった今でも通過に悩まされるので春夏は大変なことに。艮山から高雄山への縦走路は、分岐がわからなくなる箇所があり、高尾から先も案内もなく、テープがまばらな区間もある。高雄から先の林道区間は良いが、最後、多賀東部の集落に降りる道は酷い溝道など悪路。

舗装道路も多かったが、山道は全体的に落ち葉が多く、登りは空転、下りは滑りやすく難儀。

その他周辺情報

海住山寺（かいじゅうせんじ）にトイレ。登山者も入山料100円必要。大正池園地には何か所かトイレ。

写真

12/17 7:24

加茂駅を出て、恭仁大橋を渡る。奥がこれから登る尾根。

12/17 7:25

木津川上流。

12/17 7:26

木津川下流。

12/17 7:29

再び、三上山などの尾根。

12/17 7:36

恭仁京の文化会館。

12/17 7:38

恭仁宮の説明板。現地では恭仁京とは言っていない。くにのみや。

12/17 7:39

恭仁宮跡。柿木と尾根。

12/17 7:39

礎石。

12/17 7:42

恭仁宮は放棄後、山城国分寺になる。

12/17 7:42

反対側。

12/17 7:44

恭仁宮の発掘の様子。

12/17 7:46

暫く進んで、奈良方面の山々。春日山とか芳山などではないかと思う。

12/17 7:48

柿の木とこれから登る尾根。三上山の前衛の山。

12/17 7:53

加茂神社。この右手から登山道。

12/17 7:56

こんな感じを進んで行く。

12/17 8:00

途中木々の間から眺望。

12/17 8:05

もう少しで海住山寺。

12/17 8:06

国宝五重塔。

12/17 8:07

本堂。創建は天平時代。

12/17 8:07

五重塔反対側から。

12/17 8:15

文殊堂。

12/17 8:18

展望所から。クリーンセンターのある大野山。

12/17 8:18

春日山？

12/17 8:18

遠くダイトレの尾根尾根。

12/17 8:26

山道に入る。

12/17 8:33

途中寄り道でちょっとしたピーク。

12/17 8:34

ここを通り抜けるにに苦労。

12/17 8:38

元の山道に戻り、この辺りから沢へ下降。

12/17 8:43

沢を渡って林道（車道）を右手に進む。

12/17 8:49

冒険の道から登る。最初は結構急登。

12/17 8:51

最初の急登を過ぎると良い感じに。

12/17 8:53

先ほど降りて来た尾根。

12/17 8:59

シダの緑。

12/17 9:13

一旦車道を渡り、あと少し。

12/17 9:14

三上山展望台。473mプレート。手摺の先の山は六甲。淡路島まで見えた。

12/17 9:15

ポンポン山から愛宕山。市街地は枚方から八幡、長岡京から西京区。

12/17 9:15

樟葉タワーを中心とした枚方市、八幡市。

12/17 9:15

直下の盆地。近鉄とかJRが走っているはず。

12/17 9:17

大和高原の尾根。

12/17 9:17

鷲峰山の尾根。

12/17 9:18

箕面、茨城、高槻の後背の尾根。

12/17 9:18

左手に生駒。全方面撮ったが綺麗に撮れたのは少なかった。肉眼では淡路島まで見えたが、写真ではダメ。六甲とかももっと撮ったはず。

12/17 9:34

山頂を降りるとすぐ車道で暫く進み、北山分岐を行く。

12/17 9:41

ここを右に行く。松茸を保護するため立ち入り禁止地域がある。

12/17 9:51

北山偽ピーク。

12/17 9:52

北山ピーク。

12/17 10:09

三上山を振り返る。

12/17 10:15

この車道、ところどころに肉眼では眺望あり。

12/17 10:20

井手の集落に降りて来た。

12/17 10:30

ここから有王山(ありおうざん)へ取り付く。

12/17 10:34

ちょっと通りにくい。

12/17 10:37

有王山頂上。378m。

12/17 10:50

神社の脇を通り、集落（田村新田）に降りて来る。

12/17 10:54

路を間違えて、ここのサバイバルゲーム場で折り返す。この先合流できたもよう。

12/17 10:59

再度正しい曲がり角に戻り、この辺りの観光案内を確認。

12/17 11:08

遊歩道は崩落危険ということだったので駐車場手前の階段を上がる。堰堤上部。

12/17 11:08

貯水池の上流側。

12/17 11:18

鉄塔。

12/17 11:19

ここから登ったのが失敗。Yamareco太線ルートで信用したら藪。日当たりが良く針葉樹が無いルートだから。

12/17 11:24

酷い藪は10か所位。ところどころ普通の登山道になる。

12/17 11:25

こういういい感じから藪になる。

12/17 11:32

途中、歩いて来た辺りの尾根が見える。

12/17 11:37

らくなんトレール道と合流すると、藪は無くなる。

12/17 11:38

標識も随所に。

12/17 11:40

鉄塔の向こうに艮山。一度下って登り返す。

12/17 11:40

眺望があった。

12/17 11:43

鞍部。ここから登って行く。

12/17 11:46

木々の隙間からは宇治田原の街並みが見える。カメラだとピントが合わない。

12/17 11:48

頂上到着。444m。

12/17 11:49

頂上標識は何個も。

12/17 11:51

宇治田原の街並み。

12/17 11:59

縦走路をどんどん進む。この辺りはらくなんトレールの標識は無くなり消防団のものになる。松茸の窃盗を見張っているとか。

12/17 12:03

またあんだけの高さに登らなければならない。今、道間違いしているので本道に戻らなければならないが、結構疲れてる。

12/17 12:20

登りは大変。

12/17 12:24

頂上部。無名ピーク。

12/17 12:24

城陽市の最高地点。境界の関係で最高峰にはならない。

12/17 12:37

また登り返している。ここは巻道を分かれるので注意。

12/17 12:39

高雄山頂到着。443m。

12/17 12:39

別のプレート。

12/17 12:42

この先道が分かりにくい。GPSが必要。

12/17 12:43

木々の隙間からの眺望。

12/17 12:52

加茂から木津にかけての眺望。

12/17 12:55

この倒木の左側を進む。

12/17 13:10

ずっと未舗装林道。歩きやすい。

12/17 13:11

右の尾根行けるらしいが、パス。

12/17 13:17

シダが良い感じ。間もなく林道終点で悪路の山道になる。

12/17 13:27

溝と落ち葉と石ころで全然進まない。

12/17 13:30

ここは一息。

12/17 13:33

この竹林の先が集落。

12/17 13:35

下りてきて茶畑。

12/17 13:37

あの尾根を歩いて来た。

12/17 13:56

この地区は井手地区で、観光案内。

12/17 14:07

駅から甘南備が望める。

撮影機器：

Canon PowerShot SX710 HS Canon

F-41B FCNT

感想

mars_et_soleil

Yamarecoのダウンロード地図で、基本太線の道を歩んだが、概ね良好だが悪路も何か所か（通過困難）含まれていた。案内やテープも見失うことがあり、GPSを頼りにしないと辛かった。確実に歩いた先人のレコを参考にした方がいいんだろうと思う。ただし、新しめの記録じゃないとどうなっているかわからない。

聖武天皇が何度も宮を変えたのは中学時代の歴史で習ったのだが、平城→平安で余計なものが何で在るのと不思議だった。戦乱とかが影響しているとか中学生じゃわからない。また大仏建立も奈良ではなく紫香楽で出されたとか、奈良時代＝平城京というのは一筋縄ではいかない。

山の方は三上山は眺望がすばらしく、何度でも来てみたい。まともに写真が撮れておらず皆さんにお見せできないのが残念。何枚か載せたが実際の風景はもっと素晴らしい。他の山は軌跡が取れたんでもういいかな。

この地域は奈良に近いし、浄瑠璃寺などは奈良観光とセットなんで、行政区域が京都とは思えない。聖武天皇もそうだったのではないだろうか。